メイン画像

Joshin 試用レポート
15年目のPriviaは、小さい、いい音、カッコイイ。

カシオ 電子ピアノ Privia(プリヴィア) PX-S1000&PX-S3000

先日、15年目となるPriviaの新しいモデルの発表会に行ってきました。実際にプロの方の演奏でその音を確かめたのですが、電子ピアノとは思えないキレイな音…。しかもその音を鳴らしているPriviaが、めっちゃスリム!

ピアノ経験者向けのプリヴィアは、発売当初からスタイリッシュで小型・軽量にこだわり、使いやすさを追求しているモデルなのですが、新しいプリヴィアは今までとちょっと一味違うようです…。使いやすい「PX-S1000」を中心にレポートしていきますよ。

ライター:ぴよこ

世界最小デジタルピアノ Privia PX-S1000

  • Privia PX-S1000。 奥行きが狭い〜
    Privia PX-S1000。 奥行きが狭い〜
  • 【動画】さっそく音を聴いてください!
    【動画】さっそく演奏を聴いてください!

15年目のPrivia

自分で楽しむための“プライベートピアノ”というコンセプトを元に作られた、カシオのPrivia(プリヴィア)は、2003年に登場し、今年で15周年を迎える人気シリーズ。
ピアノ経験者向けに、スタイリッシュで音にもこだわった本格モデルなのですが、今年のモデルはカシオの本気度が伝わってくる仕上がりです。実際にプロの方に演奏していただきましたが、すごく繊細で生ピアノのような音です。これ、電子ピアノなんですよ…。しかも、小さいと思いません?
演奏者:村田有希 / 男性:Gecko/Wataru Sato

  • 間近で見ると、ほんとに小さい
    間近で見ると、ほんとに小さい
  • コードや譜面立ては本体後方配置
    コードや譜面立ては本体後方配置
  • スピーカーも後ろにあります
    スピーカーも後ろにあります

従来機種(PX-160)に比べ、高さ39mm、奥行きに至っては61mmもスリムになった新しいプリヴィア PX-S1000。一見キーボード??と思ってしまうほどコンパクトですが、しっかりハンマーアクション機構だというのだから驚きです。鍵盤を押さえてみても、生ピアノのような重いタッチになっています。最近の電子ピアノの鍵盤を触れると、本当に品質が高くなったなぁと感じます。
・外形寸法(スタンド含まず):(幅)1322×(高さ)102×(奥行)232mm
・質量:11.2kg(乾電池含まず)

電子ピアノは小さすぎると安っぽく感じる事もあるのですが、PX-S1000は「なにあのピアノ!めちゃカッコイイ!」と叫んでしまうであろう、洗練されたデザインです。
ピアノと言えば黒、というイメージが強いですが、最近ではお部屋に溶け込むホワイトの人気も高まっています。どうです? この輝く白さ。そうですね、it's Coolですね。

スピーカーや譜面立て、ケーブル接続部は、見た目にこだわり本体の後方に配置。挿したケーブルが後ろに伸びる分、壁と本体の間には隙間ができます。スタンドの足もその分、本体よりも後ろまで伸びていました。壁際に置く際は、その空間がちょっと気になるかもしれませんが、本体に無駄がないので、設置自体は省スペースです。

フラットな操作パネルは
タッチ式

  • 操作パネルの輝きがまぶしい!
    操作パネルの輝きがまぶしい!
  • 電源ON時のみメニューが表示
    電源ON時のみメニューが表示
  • ボリュームダイヤルも馴染んでいます
    ボリュームダイヤルも馴染んでいます

カラーバリエーションは、ブラックとホワイトの2色。鍵盤の後方の操作パネルは、艶のあるフラットなタッチ式。ボリュームダイヤルもパネルに馴染むシンプルなデザインになっています。

Bluetooth接続で
広がる使い方

  • 多機能モデルのPX-S3000。左側にダイヤルが
    多機能モデルのPX-S3000。左側にダイヤルが
  • おっ、液晶モニターも搭載!
    おっ、液晶モニターも搭載!
  • 専用アプリ『Chordana Play』
    専用アプリ『Chordana Play』

こちらはPX-S3000。PX-S1000と同じサイズですが、オーディオ録音が可能で、ピッチベンダーや液晶画面を搭載したモデルとなります。液晶画面があると、設定などが確認しやすくて便利ですね!モニターを見ながら操作ボタンを押していると…発見しました、「BLUETOOTH」の文字。もちろんPX-S1000もBluetooth接続対応です。
・外形寸法(スタンド含まず):(幅)1322×(高さ)102×(奥行)232mm
・質量:11.4kg

デジタル化が進む今の時代は電子ピアノとの相性が良く、Bluetoothでスマホやタブレットと連動させて、機能を拡張できるモデルが主流となってきました。プリヴィアも接続状態にし、タブレット側の接続設定も確認してペアリングを行うと、専用アプリ『Chordana Play』を使って、プリヴィアの設定や細かい調整をタブレットで行えるようになります。
どんな事ができるのか、アプリ画面も覗いてみましょう。どれどれ…。

  • プリヴィアの細かい調整ができる
    プリヴィアの細かい調整ができる
  • 一覧で音色が確認、設定もできる
    一覧で音色が確認、設定もできる
  • 楽譜や曲解説が確認できる
    楽譜や曲解説が確認できる
  • 譜面
    譜面

操作パネルでも音色の音の変更やデモ演奏はできますが、スマホやタブレットを使うと、わかりやすいアイコンから確認できるので、本体で操作するより操作性が良いです。
60曲分の楽譜データが収録されていますので、かさばる楽譜もタブレット1台に収まっていてスッキリですね。
他にもMIDIファイルを利用して演奏したり、音ゲーのように楽しみながら弾くモードなどもあり、昔とは異なる電子ピアノでの楽しみ方ができます。

※スマートフォン/タブレットによる本体機能コントロールには、別売のUSBケーブルやアダプターが必要です。

机の上で、気軽に演奏

  • スタンドを使わず、机に置いても楽しめる
    スタンドを使わず、机に置いても楽しめる
  • ブラックイメージ(Privia PX-S3000)
    ブラックイメージ(Privia PX-S3000)
  • 3本ペダル SP-34(オプション)
    3本ペダル SP-34(オプション)

生ピアノに比べてコンパクトな電子ピアノですが、それでも設置スペースの確保は必要です。が、Privia PX-S1000/PX-S3000のスタンドを外した状態をご覧ください。ピアノがこんなに小さくなっていますよ!
これだけ小さければ、スタンドを使わずに、使いたい場所に置いて演奏を楽しむという事もできますね。本体に付属するのは【サスティンペダル(1本ペダル/SP-3)】ですので、本格的な演奏を楽しむ場合は、3本ペダルの「SP-34」が必須ですね。

  • 専用ソフトケース SC-800P
    専用ソフトケース SC-800P
  • Privia PX-S1000/PX-S3000はACアダプター駆動の他に、なんと電池で駆動します。これなら電源確保の難しい屋外での演奏も行えますね(単3形アルカリ乾電池×6本)。電池での連続駆動はPX-S1000で約4時間、PX-S3000は多機能だからなのか、約2時間となります。
    屋外に持ち運ぶ事を考えて、3way(ショルダー・手提げ・リュック)使用の専用ソフトケースも用意されています。男性や女性、様々な体型の方に合うよう、ベルトの位置にこだわって作られたというケースです。
    女性スタッフ(身長163cm)に担いでもらうと、おっ、スノーボーダーみたいですね。しっくりきています。

    電子ピアノが電池駆動で演奏でき、気軽に持ち運べる時代になったようです。電池で電子ピアノ…。そのうちモバイルバッテリーで動かせる、なんていう時代も来るのでしょうか…。

ピアノを習っていたけど、大人になって弾かなくなった。でも、時々すごく弾きたくなる時がある。もう一度弾きたい、でもピアノがない。置き場所にも困る、そして高い…。電子ピアノを再度はじめる時、懸念材料が多いと感じます。

プリヴィアはピアノ経験者向けのモデルで、気軽に弾けるようにと考えて作られています。狭いスペースでも設置ができるコンパクトさながら、繊細な音での演奏が楽しめるPX-S1000。昔には無かった、デジタル機能を使った新しい楽しみ方もできます。
鍵盤は生ピアノっぽいし、本体は小さいし、見た目もすごくカッコイイ新しい Privia(プリヴィア)。幼少期を共に過ごした実家の電子ピアノを、我が家で引き取ったのですが、買い替えたくなってしまいました…。

2019.02.15 ぴよこ


トップへ戻る