2021.09.21
Joshin 試用レポート
Privia PX-S1100はスリムな電子ピアノなのに、本格的な弾き心地と良い音!
カシオ 電子ピアノ プリヴィア PX-S1100 /PX-Sシリーズ用スタンド CS-68P/Privia専用3本ペダル SP-34/専用ソフトケース SC-800P
スタイリッシュで小型・軽量にこだわり、使いやすさを追求した、ピアノ経験者向けのプリヴィア『PX-S1100』は、弾き心地や音にもしっかりこだわった電子ピアノです。
今回はPX-S1100本体に合わせて用意されているスタンド、ペダル、ソフトケースも用意して、組み立てから演奏まで試してみました。
ライター:ぴよこ
カシオ 電子ピアノ プリヴィア PX-S1100 とアクセサリー
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今回はカシオ プリヴィア PX-S1100の本体部、スタンド(CS-68P-BK)、Privia専用3本ペダル(SP-34)、専用ソフトケース(SC-800P)を用意しました。
プリヴィア PX-S1100は、とてもスリムでスタイリッシュな電子ピアノで、スタンドを使わずに好きな場所に置いて使え、持ち運べる専用ソフトケースもラインナップされています。
今回はスタンドも用意したので、スタッフと一緒に組み立てるところからレポートしたいと思います。2つの細長い箱にそれぞれ本体部とスタンドが入っていますが、この箱から立派な電子ピアノができるってなんだか不思議です。
本体、スタンド、ペダル、専用バッグ
箱に入った本体と付属品、スタンドのパーツを取り出しました。
本体には楽譜、譜面立て、説明書やAC電源に、ワイヤレスMIDI & AUDIOアダプター(WU-BT10)やペダル(SP-3)が付属します。
付属のペダルは1本ですので、本格的に演奏されたい方は、今回用意した3本ペダルのSP-34がオススメです。
スタンドは組み立てる前にパーツが全て揃っているか確認しておきましょう。
本体をスタッフ2人で組み立てていきます
スタッフ2名でスタンドの組み立て開始です。
まずは左右の側板からボルトを外し、脚を取り付けて固定します。
次は側板に背板を取り付けていくので、背板についたボルトを外します。
背板から外したボルトを使って、側板と背板を固定します。
ボルトを閉めた際は、その穴に付属のボルトキャップをかぶせてボルト部を目隠しします。
だいぶスタンドらしくなってきたところで、補助金具をスタンドに取り付ければ、スタンドはほとんど完成です。
スタンドができたら、ピアノ本体をスタンドに固定します。
本体をスタンドにのせた後、付属のネジでしっかり固定してください。
あとは譜面立てを本体に差し込めば、完成!
スタッフ2名で説明書を見ながらアーダコーダー言いながら作業をしていましたが、およそ30分ほどで組み立てられました。
※ペダルやACアダプターは後で取り付けます。
スタンドにのせたPX-S1100は無駄な部分をそぎ落としたかのようなスリムさで、とっても小さく見えました。
横から見ると…なんという細さでしょう!スペースの少ないマンションでの設置にやさしいサイズ!
小型にこだわりフタもないので、使わない時は布をかけておく必要はありそうです。
本体の端子やペダル、本体の確認
本体を組み立てたら電源ケーブルやペダルを接続をしましょう。
ケーブルなどの接続部は本体の背面にまとまっています。
本体背面の右側に、ペダル端子、ペダルユニット端子、ライン出力端子、電源端子が配置し、中央にはUSB TypeB端子、USB TypeA端子が並んでいます。
前モデルではシルバーカラーだったカシオのロゴが、PX-S1100ではゴールドカラーになりました。
あれ?背面にあったプリヴィアのロゴはどこにいったんだろう…?
ヘッドホン端子は本体前面左側に2つ配置し、2人で演奏が聴けます。
付属のペダルは1本なので、本格的に練習するならSP-34(別売)がオススメ
ペダル端子に付属のSP-3を接続してみました。
筆者は3本ペダルの形のペダルを踏みなれているので、SP-3だとやや物足りない印象です。
手のひらに乗るような小ささなので、PX-S1100を専用バッグに入れて持ち運ぶ際には便利な大きさですが、おうちで据え置きで使うならやっぱりSP-34がいいですね。
SP-3は小さくて軽いので踏んでいるとコロコロッと動く事もありますが、SP-34ならペダルを踏んだ時の安定感も抜群ですし、見た目にも本格的なピアノ感が強くなります!
今回は本体、スタンド共に黒色を用意しましたが、本体は白と赤の3色展開、スタンドは黒と白の2色展開されています。
今回はイスを用意しませんでしたが、高低自由イスやピアノ用イスも別売で用意されています。
前回と同様Priviaのロゴがフロントパネルに記載されています。
『自分で楽しむためのプライベートピアノ』というコンセプトを元に作られたPriviaは、ピアノ経験者向けにスタイリッシュで音にもこだわった本格モデルです。
電子ピアノというと、生ピアノほどではないけれど、それなりに大きくて重厚なイメージがありますが、Priviaは幅1,322mm、奥行232mmと、とてもスリムで、フロントパネルも可能な限り面積を狭めています。
フロントパネルはタッチパネルのため、電源OFF時は何も表示されず、シンプルでフラットなパネルになりますし、ワイヤーフレームのような譜面立ても軽やかさがあり、見た目でスッキリをどこまでも演出しています。
操作をしていると、ツヤのあるフロントパネルに付着した指紋が気になりました。
面がフラットで拭き取りやすいですが、お手入れしたくなる頻度は高いかもしれません。
鍵盤の質感や重さは本格的。
動画を撮影するために久しぶりに弾きましたが、ピアノ教室のグランドピアノを思い出させる重さに指が悲鳴をあげていました。
こんなに小さくて、タッチ感も音色も本格的、というのがPriviaの人気の理由です。
操作や実際に演奏してみた様子
PX-S1100は、フロントパネルに表示されるメニューの数を極力抑えて、鍵盤を押すことでフロントパネルの機能を呼び出せるようになっています。
メトロノームなどの速度変更も鍵盤を組み合わせて指定をしたりするので、ピアノ単体で設定を行うよりも、スマホと接続して専用アプリで設定する方が楽かと思います(後述)。
という事で、筆者が付属の楽譜を当日確認し、その場でひたすら練習して演奏してみました。
先ほども述べましたが、鍵盤はしっかり重さがあり、とても押し心地がいいと感じました。
強く押すだけ大きな音が、やさしく押せば小さな音と、演者の意図した音色になります。
自分で弾きながら客観的に「指が遅れてる」「この音だけ押しきれていない」というのは瞬時に理解できます。
PX-S1100はグランドピアノの響きを追求した「マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR音源」で、奏者の感性もしっかりと表現してくれます。
その弾き心地の良さと共に、PX-S1100から広がる音の良さもとても感じられました。
弾いていて全く違和感のない豊かで奥行きのある音で、低音にも厚みがあるので、これだけ小さなピアノから鳴らせる事に感動させられます。
Bluetooth機能は付属のWU-BT10を装着する
PX-S1100は、カシオの電子ピアノ専用アプリ『Chordana Play for Piano』に対応しており、
付属のワイヤレスMIDI & AUDIOアダプター(WU-BT10)をPX-S1100に装着させると、スマートデバイスとBlutooth接続ができます。
先ほどメトロノームや音色の設定をピアノで試しましたが、アプリでも同じ設定が行えます。
メニューが視覚化されるのでわかりやすく、PDF楽譜や曲の解説なども見れます。
アプリの内蔵曲をPX-S1100で自動演奏しながら、スマホで楽譜を見ることも、ピアノロールで確認することもできたりと練習方法も広がりますよ。
※動画はアプリ「Chordana Play」のレッスンモードです。「Chordana Play for Piano」でも同様の練習ができ、採点機能も搭載されています。
本体を入れた専用ケースをスタッフが担いでみました
最後に、男性スタッフと女性スタッフがPX-S1100を収納した専用ケースを担いだ様子を確かめておきましょう。
縦に長いケースをリュックスタイルで担ぐとスノーボードケースかのような見た目です。
PX-S1100の重さは11.2kgありますので、女性が担ぐには少し重いようです。
試してもらった女性スタッフは背中にケースを担ぐと、歩くたびに足に当たって歩く事が難しそうだったので、ショルダーでの持ち運びになるかと思います。
男性はどちらでも問題なさそうでした。
まとめ
昔習っていてピアノから離れた人生を送っていると、ピアノの音を聴くとまた弾きたいなぁと思ったり、突然衝動的に「あぁ!ピアノが弾きたい」という発作が起きたりします(筆者だけ?)。
ピアノを置きたいと思った時に、1番ネックになるのが設置スペースかと思いますが、PX-S1100は電子ピアノとは思えないスリムなサイズです。
それでいて鍵盤の質感やタッチの感触が本格的で、音色もとっても豊か。
久しぶりに演奏しましたが夢中になって楽しめました。
昔に比べてデジタル機能がとても良くなっているので、タブレットをお持ちの方はぜひアプリを使った練習も活用してみてください。
2021.09.21 (ぴよこ)