2023.10.12

Joshin 試用レポート

空間オーディオに対応した最強ノイキャンイヤホン『Bose QuietComfort ULTRA Earbuds』をレビュー!

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Bose 完全ワイヤレス Bluetoothイヤホン Bose QuietComfort ULTRA Earbuds

強力なノイズキャンセリングと迫力の高音質でお馴染みのBoseの完全ワイヤレスイヤホンで、空間オーディオが楽しめるようになりました!
接続端末やコンテンツを問わず、圧倒的静寂の中で全方位から聴こえる音に包み込まれる感覚を体感できます。
耳穴に押し込まない快適な装着感を実現した形状はそのままに、中身がしっかりアップデートされた最新モデル『Bose QuietComfort ULTRA Earbuds』を見ていきましょう。 ライター:もあ

迫力の音に包み込まれる『Bose QuietComfort ULTRA Earbuds』

  • Bose QuietComfort ULTRA Earbuds
    Bose QuietComfort ULTRA Earbuds
  • フェイスが光沢感のあるデザインになりました
    フェイスが光沢感のあるデザインになりました
セット内容 本体、充電ケース、Fit Kitイヤーチップ3組(S/M/L)、スタビリティバンド3組(1/2/3)、充電用USB-Cケーブル、クイックスタートガイド、セーフティシート
質量(約) 7g(片方)
対応コーデック SBC / AAC / aptX Adaptive
防水性能 IPX4相当
※IPX4:いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない

ノイズキャンセリング(以下:NC)性能を重視してワイヤレスイヤホンを選ぶとき、ほとんどの方が候補に入れるであろう「Bose QuietComfort」シリーズ。
装着した瞬間別世界に来たかのような静音性と、低域の効いた迫力の高音質で人気を博しています。
筆者も初代モデルから愛用していますが、今ではこのNCなしで通勤電車に乗れる気がしません。

今回登場したシリーズ3代目となる『QuietComfort Ultra Earbuds』は、「QuietComfort Earbuds II(以下:前モデル)」をベースに、独自の立体技術「Bose ImmersiveAudio」を搭載することで、音に包まれるような臨場感あふれるサウンドを楽しめるようになりました
音作りの傾向は前モデルと似ていますが、空間オーディオに対応することでより音の広がりや楽器の位置、ボーカルとの距離を感じやすく、これまでとは一味違う音楽を体験できます。

さらにシリーズで初めて、Android端末と接続した時に低遅延・高音質を実現する「aptX Adaptive」コーデックにも対応し、解像度の高いメリハリのある音の再生が可能となったため、対応の端末を使っている方は、前モデルより高音質になったと言えるでしょう。
これまで、強力なNCは魅力だけどコーデック面が気になっていた、という方も選びやすいのではないでしょうか。

コンテンツ問わず空間オーディオを楽しめる

  • モードにより聴こえ方が異なる「ImmersiveAudio」
    モードにより聴こえ方が異なる「ImmersiveAudio」
  • ついに「aptX Adaptive」コーデックに対応
    ついに「aptX Adaptive」コーデックに対応

空間オーディオとは、映画館のように前後左右あらゆる位置から音が聴こえる機能。
耳元で鳴っているはずの音が、自分を囲うように配置されたスピーカーから聴こえ、音に包まれる感覚を味わえるもので、ライブ音源やVRコンテンツ、ASMRなど臨場感を大切にするコンテンツと相性抜群です。

空間オーディオを楽しむには、対応の端末とイヤホン、Dolby Atmosなどの立体音響音源が必要でハードルが高めですが、QuietComfort Ultra Earbudsでは独自機能「ImmersiveAudio」により、コンテンツや音源の環境問わず全ての音を立体的に変換します
音楽だけでなく配信サービスの映画やYouTube動画も、映像の世界に入り込んだような臨場感で楽しめますよ。

ImmersiveAudioは、ヘッドトラッキングにより作り出される「静止」と「移動」の2つの音の聴こえ方があります。
「静止」は常に自分が向いている方向に音像が追従し、頭の向きで音の聴こえ方や楽器の配置が変わらないため、ライブ会場にいる気分を楽しめるイメージ。
「移動」は頭の向きに関わらず音像が固定されているため、スピーカーで聴いている感が強めです。
臨場感を求めるなら「静止」がおすすめですが、歩いている際など頭の向きを頻繁に変える時は「移動」の方が音が自然で聴きやすかったです。

2つのモードと空間オーディオのオフは、本体の長押しやアプリで切り替えできます。

外観と装着イメージ

  • 前モデルと形状を比較
    前モデルと形状を比較
  • 大きさは全く同じ
    大きさは全く同じ
  • 形状の変化はほとんどなさそう
    形状の変化はほとんどなさそう

QuietComfort ULTRA Earbudsのカラーバリエーションは、ブラック/ホワイトスモーク/ムーンストーンブルーの3色。
フェイスプレートが光沢感のあるデザインに変わり、装着時の存在感が増しています。
ブラックはケースのロゴやフェイスプレートがシルバーになって、前モデルと並べると結構印象が変わりました。
大きさ・形状はほとんど前モデルを継承しているようです。

  • セット一覧
    セット一覧
  • スタビリティバンドとイヤーチップが分離
    スタビリティバンドとイヤーチップが分離
  • 耳穴に入れて軽く引っ掛けるイメージ
    耳穴に入れて軽く引っ掛けるイメージ
  • スタビリティバンドがズレにくくなりました
    スタビリティバンドがズレにくくなりました

QuietComfort ULTRA Earbudsは片方の重さが約7gと、最近発売の小型モデルの中では少し重めですが、それぞれ分離するスタビリティバンドとイヤーチップで軽い装着感を実現しています。

耳穴に入れてから口元に向けて回転させて装着するため、前モデルを使う中でスタビリティバンドがズレてくるのが気になっていたのですが、今回はバンドが固定されるよう、小さな突起が追加されました
細かなポイントかもしれませんが、個人的にすごくうれしいです!

  • 装着イメージ
    装着イメージ
  • 3種類のスタビリティバンドとイヤーチップ
    3種類のスタビリティバンドとイヤーチップ
  • 耳への引っ掛かり方で装着感が変わる
    耳への引っ掛かり方で装着感が変わる

スタビリティバンドとイヤーチップはそれぞれ3サイズずつ付属し、組み合わせが9パターンと豊富なので、多くの方が自分に合った装着感を見つけることができます。

イヤーチップは楕円形で耳穴をガッチリ密閉するタイプではありませんが、スタビリティバンドを耳のくぼみに引っかけることで、イヤホンと耳が接着剤でピタッとくっついたかのような抜群のフィット感を味わえます。

QuietComfortシリーズはNC性能が高いのと同時に、外音取り込み機能の聴こえ方もイヤホンを付けていないと錯覚するレベルで自然と装着時間が長くなりますが、疲れにくく、本体がズレることもほとんどなく安定感がスゴイです。

世界最高クラスのノイズキャンセリング機能

  • 相変わらず強力なノイズキャンセリング
    相変わらず強力なノイズキャンセリング
  • 専用アプリでシーンに合わせた設定ができる
    専用アプリでシーンに合わせた設定ができる

NC性能は言わずもがな、世界最高クラスです
※2023年10月時点、Bose社調べ

BoseのNCは、本体を装着した時に短く鳴る「ブンッ」という起動音で、耳の中の響き方を測定しパーソナライズして作り出すもので、これにより人の声や風切り音など除去しにくい帯域も見事にカットします。
起動音が鳴って、一瞬音がこもり、スーッと音が消えて圧倒的静寂が訪れる。
この感覚はぜひ体感していただきたいです。

ドライヤーや飛行機のエンジン音など大きめの音から、近くで話す人の声、お店のBGM、雨・風の音など、あらゆるシーンで前モデルとNC性能を比較しましたが、正直「どちらも強い!」としか感じられませんでした。
前モデルからNCが劇的に進化した様子はなさそうですが、そもそも前モデルが既に世界最高クラスを謳っていて、これ以上進化しようがないのではと思っていたので、これは納得です。

あらゆる音を消音するため、音楽を鳴らさず屋外に出ても車が走る音が「サーッ」っと聞こえるだけで、これで外を歩くのは怖いという感想を持つ方もたくさんいると思いますが、ご安心ください。
専用アプリ「Bose Music」では、NCの強さを0〜10で細かく設定可能です。
筆者が使った感覚としては、音楽を再生中でも電車のアナウンスを聞き逃しにくいのはレベル3〜5、スポーツ時など音楽のジャマにならない程よい消音がほしい時はレベル6〜7がちょうど良さげです。
アプリでシーン別にNCレベルを設定すれば、本体の長押しでスムーズに切り替えができますよ。

自動で音量バランスを調整する外音取り込み機能

  • マイクも高性能で通話の音声がとてもクリア
    マイクも高性能で通話の音声がとてもクリア
  • 個人的に他のイヤホンと比べ頭ひとつ抜けているのではと感じるのが、周囲の音を取り込むAwareモード(外音取り込み機能)。
    風切り音や機械の音が聞こえすぎる機種も多い中、人の声にフォーカスされていてイヤホンを付けていないかのように自然に会話することができます。
    さらに近くを走る車の音などをそのまま聞かせるのではなく、大きな音を自動で快適なレベルに調整する「ActiveSense™テクノロジー」が採用されているため、常にストレスフリーです。

    マイクの性能が高いため通話性能もとても高く、ノイズの多い屋外でも対面で話しているようなクリアな声を届けます。
    長時間付けても疲れにくい設計ですし、リモートワークなど仕事面でも活躍しますよ。

本体で約6時間、ケース込みで最大約24時間の再生が可能

  • 丸みを帯びた充電ケース
    丸みを帯びた充電ケース
  • 本体は縦方向に収納する
    本体は縦方向に収納する
  • ケースを含めると最大24時間再生可能
    ケースを含めると最大24時間再生可能
充電ケース質量(約) 60g
充電時間(約) 2時間
連続再生時間(約) 6時間(イヤホンのみ)、24時間(充電ケース込み)
※ Immersive Audio時:約4時間
クイック充電(約) 20分の充電で約2時間使用可能

ケースの形状は前モデルと変わらず、丸みを帯びた小型ケースです。
自立はしませんが角が引っ掛からないため、小さなバッグやポケットでも出し入れしやすいです。
本体を縦方向に収納するスタイルで、出っ張った上半分を中央に倒すか、スタビリティバンドを摘まんで取り出します。

バッテリー面も前モデルから変化はなく、イヤホン本体で最大約6時間、ケースを含むと約24時間連続再生が可能です。
筆者が前モデルを使っていた時は、毎日1時間ほどの通勤と時々半日以上の外出で音楽を聴く場合、充電は5日に1回程度で充分でしたが、今回は空間オーディオで再生することで充電の減りも速くなっています。
クイック充電があるため充電がなくなってもすぐに聴けるようになりますが、長期の外出ではモバイルバッテリーがあった方が安心です。

ワイヤレス充電は、別売の専用ケースにセットしたときに対応となります。
本体のみで非対応なのは少し残念ですが、ここは次回のシリーズで対応することを願いたいと思います。

【音質レビュー】圧倒的静寂の中で聴く立体感と広がりのある音

  • フェイスプレートをタッチして操作
    フェイスプレートをタッチして操作
  • スマホとペアリング
    スマホとペアリング
音楽の再生/一時停止 右または左側を1回タップ
ボリューム(+/-) 右または左側を上にスワイプ/下にスワイプ
曲送り/曲戻し 右または左側を2回タップ/3回タップ
アンビエンスコントロール(アプリで設定可能) 右または左側を長押し(NC→Aware→イマーション)
ImmersiveAudio(アプリで設定可能) 右または左側を長押し(オフ→静止→移動)
音声アシスタント(アプリで設定可能) 右または左側を長押し
着信に応答 右または左側を1回タップ
着信を終話または拒否 右または左側を2回タップ

音楽の操作は本体のフェイスプレートをタッチして行います。
フェイスプレートが光沢のあるデザインになったため、タッチ操作の範囲が非常に分かりやすいです。
ほとんどが左右どちらをタッチしても同じ操作なので、片手で荷物を持っていても持ち替える必要がないのもうれしい。
タッチの反応もよく、スワイプで行う音量の調節も細かく思い通りに操作できます。
今回から追加されたImmersiveAudioは、右または左(アプリで設定)の長押しでオフ→静止→移動とモードが変わります。
NCと外音取り込み機能の切り替えにも、NC+空間オーディオをオンにする「イマーション」が追加されました。

ペアリングは、ケースを開いたまま背面のペアリングボタンを押すと、端末のBluetooth設定に表示されるので、選択して接続します。

  • ライブ映像を見るのがすごく楽しい!
    ライブ映像を見るのがすごく楽しい!
  • 空間オーディオで音が一気に広がる
    空間オーディオで音が一気に広がる

まずは空間オーディオをオフにし、AACコーデック接続で前モデルと聴き比べをしてみましたが、低域のパンチがガツンと強い印象は変わらず、QuietComfort Ultra Earbudsの方が若干音が広いかも・・・?というくらいで、大きく変化していないように感じます。
しかしaptX Adaptiveコーデックになると中高域の音の輪郭がハッキリし、全体的に解像度が上がったのがよくわかりました。
曲によっては低域が前に出てくるAACの方が迫力があると感じるかもしれませんが、原音を忠実にキレイに聴けるのはやはりaptX Adaptiveです。

今回のメインとなる空間オーディオの再生では、音が一気に広がりボーカルは近づきます
「静止」と「移動」両方のモードを試しましたが、どちらも音がボヤけることはなく音の定位置もしっかりとしていて、ライブハウスの中心にいるような感覚になりました。
前モデルの試聴音源にも使用した宇多田ヒカルの「Face My Fears」は、Boseらしい低域ラインの濃さに加えて中高域の伸びも滑らかになり、壮大なサウンドを最大限感じられます。
音の高低差があり、高く伸びて余韻を残す歌い方が目立つこの曲は空間オーディオとすごく相性が良く、音場の広さや繊細な歌声を楽しむのにピッタリでした。

また、筆者がQuietComfortシリーズで最も気に入っている点ですが、音量を小さくしても音の迫力が失われることがありません。
これは空間オーディオ再生でも変わらず、どんな状況でも音の広がりや臨場感を満足に楽しめました。

まとめ

ついに空間オーディオ対応となった『Bose QuietComfort ULTRA Earbuds』。
コンテンツ問わずどんな音源もすべて立体的な音になるため、音楽だけでなく動画も臨場感たっぷりに楽しめる点がとても魅力的です。
空間オーディオ再生になっても音がボヤけることなくBoseらしい迫力の音を鳴らすので、アクション映画やバンドのライブ配信と相性抜群でした。

前モデルからの進化ポイントは、空間オーディオと対応コーデックで、NC性能・音質・装着感に劇的な変化はありません。
前モデルの段階でかなりクオリティが高いので、買い替えは空間オーディオにどれだけの価値を見出すかと、あとはお財布と相談かなと思いますが、前モデルを持っていない方には全力でおすすめします。

ぜひ、最高クラスの静寂の中で聴く臨場感あふれるリアルサウンドを楽しんでください。 2023.10.12 (もあ)

スタッフが使ってみました

ワイヤレス充電機能付きケース

今回使用した音源 ※別カートです

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