2021.02.15
Joshin 試用レポート
独自の高性能ノイズキャンセリング搭載!実用性の高いイヤホン『RZ-S50W』をレビュー!
パナソニック 完全ワイヤレス Bluetoothイヤホン RZ-S50W
パナソニックから、ケーブルレスでストレスフリーに音楽を楽しめる完全ワイヤレスイヤホンがついに登場です!
『RZ-S50W』は、周囲の音をコントロールできる高性能なノイズキャンセリング機能を搭載した、どこでも静かな中で良い音を楽しめるモデル。
完全ワイヤレスイヤホンで心配な音切れはほとんどなく、バッテリーが切れても15分の充電で約70分使用できるので、有線イヤホンからの買い替えを検討している方も安心です。
クリアな音声で会話ができる通話専用の「高性能MEMSマイク」も付いているので、Web会議や動画学習でも活躍しますよ。
同時発売の「RZ-S30W」とは音質が大きく変わり、より原曲をキレイに表現したサウンドを楽しめます。
使いやすさだけでなく、音質にもしっかりこだわりたい方もチェックしてみてください。 ライター:もあ
高性能ノイズキャンセリング機能を搭載したパナソニック『RZ-S50W』
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パナソニック初の完全ワイヤレスイヤホンが登場
端末と近距離通信が可能なBluetoothで接続して、ケーブルがなくても音楽が楽しめる完全ワイヤレスイヤホン。
手軽さと、イヤホンジャックがないスマホでも使えることで人気に火が付き、今は半数近くの人が愛用しているんだとか。完全ワイヤレスイヤホンには様々な機能が付いていますが、人気なのは周囲の音を軽減して快適なリスニング環境をつくるノイズキャンセリング(以下:NC)機能。
電車内やカフェなどの屋内や、繁華街などの屋外でも音楽に集中ができます。その他にも、外音取り込み機能があれば、Web会議で相手の声を集中して聞き取れたりと、仕事面でも欠かせなくなりつつあります。パナソニックの完全ワイヤレスイヤホン『RZ-S50W』は、メーカー初のNC機能付きモデル。
独自の仕組みで実現したNC機能は、デビュー作とは思えないほど性能の高いNC機能を搭載していて、外にいても車や風の音がスッとなくなります。
「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」機能搭載
ノイズキャンセリングの仕組みとは?
車や風の音、話し声までも聞こえにくくして音楽に集中できるNC機能ですが、なぜノイズを消すことができるのか。
カンタンに説明すると、イヤホンに内蔵されたマイクが周囲の音波を分析し、正反対の音波をぶつけてノイズを相殺する仕組みです。
RZ-S50Wは、イヤホンの外側に配置されたマイクが周囲の騒音を遮断するフィードフォワード方式と、内側のマイクが耳の中のノイズを低減するフィードバック方式を合わせた、独自の「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」を搭載。
音楽を聴いていなくても風や車の音がほとんど聞こえなくなり、少し体感するだけで性能の高さが分かります。
ドライヤーやテレビの音などの生活音も気にならなくなるので、テレワーク時にもってこいですよ。
NCの強さは専用アプリ「Panasonic Audio Connect」で細かく調整可能。
強くしすぎると違和感を感じる方は、ちょうどいい強さに調整しましょう。
人の声もとても小さくなるので、電車のアナウンスを聴きたいときや会話をするときは、外音取り込み機能が必須です。
周囲の音が聞こえやすくなる外音取り込み機能
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完全ワイヤレスイヤホンは、ちょっと外したいときにわざわざケースにしまうのがめんどくさいというイメージをお持ちの方も多いと思います。
しかし、最近のイヤホンは外さなくても周囲の声をハッキリ聞けます。「外音取り込み機能」は、マイクが周囲の音を拾って少し遠くの音も届けてくれる機能。
機械を通しているので、少しザラついた音が入りますが、会話をしたり電車のアナウンスを聞いたりと、日常でかなり使えます。
NCからの切り替えも右側の本体をタッチするだけなので、カンタンですぐに対応できますよ。NC機能と同じく、こちらもアプリで強さの調整が可能です。
セット内容:本体、充電ケース、USB充電ケーブル(約0.5m)、イヤーピース(S/M/L/XL)、取扱説明書
カラーバリエーションはブラック/ホワイトの2色。
マットな質感の落ち着いた色合いで、金属っぽいシルバーの縁取りがオシャレです。
付属のイヤーピースは耳にやさしいシリコン製で、水洗いができるので清潔に保てます。
一番大きなXLサイズも付属しているので、耳が大きくて落とすのが怖い方も安心して使えますよ。
質量(約):7g(片方)
対応コーデック:SBC / AAC
防水性能:IPX4※
※IPX4:いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない
本体は凹凸のないキレイな円形で、耳栓のようにスッと耳に入れやすい形状です。
同時発売のNC機能非搭載モデル『RZ-S30W』はツルツルとした質感でしたが、RZ-S50Wは触ると肌に吸い付くようなマットな質感です。
充電ケースはコンパクトですが、本体は重さ片方約7gと少し大振りな印象。
ノズルが短くて耳への負担や圧迫感は少なそうですが、装着した時のホールド感が気になるところです。
IPX4の防水性能を搭載しているので、少量の雨や汗で濡れる分は問題ありません。
充電ケースは防水仕様ではないので、濡らさないよう気をつけてください。
長時間の外出でもずっと使えるバッテリー
充電時間:イヤホン+充電ケース(同時充電)約4時間
連続再生時間::約6.5時間(イヤホンのみ)、最大約19.5時間(ケース込み)※ノイズキャンセリング機能ON、AACで再生時
クイック充電:15分充電で約70分再生可能
完全ワイヤレスイヤホンが有線イヤホンと違うところは多くありますが、大きなポイントは充電が必要なところ。
RZ-S50WはNC機能オンの時は本体で約6.5時間、充電ケースを使えば最大約19.5時間再生できます。
定期的に充電ケースに給電しておく癖をつけていれば、イヤホンを使う時は常に充電100%の状態で使えるので、バッテリー切れになることはあまりありません。
もし充電がなくなりそうでも15分充電で約70分使えるので、サッと充電しましょう。
USB Type-Cのケーブルを持っていればモバイルバッテリーでも給電できますよ。
横長の充電ケースはコンパクトで、カバンやポケットに入れてもかさばりません。
本体を取り出せば電源が入り、そのまま音楽を楽しめますよ。
有線イヤホンのときは、ぐちゃぐちゃに絡まったケーブルを解くところからスタートしていたので、あまりの手軽さに感動します。
安定の接続性と高い通話性能
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完全ワイヤレスイヤホンはブツブツ音が途切れるというイメージを持つ方も多くいると思います。
確かに、端末からの音を片方のイヤホンで受信してからもう片方へ送る「リレー方式」を採用しているイヤホンは、人が多いところや地下など、接続が不安定になる場所で音飛びや音切れがしやすくなります。しかしRZ-S50Wは、端末からの音を左右同時に受信する「左右独立受信方式」を採用。
リレー方式のイヤホンよりも音切れは少なく、動画視聴時にも映像と音声のズレがあまりありません。
実際、人通りの多い駅で使っても音切れや音飛びはほとんどなく、音にシビアでないゲームや動画ならストレスなく楽しめました。さらに通話の声がクリアに聴こえる「高性能MEMSマイク」が搭載されているので、スムーズに会話ができ、Web会議でも活躍します。
風の音の影響を受けにくい「ラビリンス構造」を採用しているので、屋外の通話でもノイズの少ないクリアな声を届けられますよ。
試聴してみた
装着イメージ
本体はキレイな円柱で耳に引っ掛かるところがあまりないので、落ちやすいのではと心配していたのですが、思ったよりも耳穴をしっかり塞ぐようにフィットします。
ただ、高さが少しあって耳から飛び出るので、手が当たった拍子にポロッと落ちてしまうことはあるかもしれません。
装着時の安定性をさらに高めるために、別売りのイヤーピースに変更しても良さそうです。
耳に密着するようにフィットするウレタン製のイヤーピースや、傘が2つ付いた「ダブルフリンジ」タイプが、密閉感が高く落としにくいのでおすすめです。
操作方法
音楽の再生/一時停止 | 右側または左側を1回タップ |
ボリューム(+/-) | 左側を3回タップ/左側を2回タップ |
曲送り/曲戻し | 右側を2回タップ/右側を3回タップ |
外音コントロール(NC→外音取り込み→オフ) | 右側を2秒長押し |
音声アシスタントの起動 | 左側を2秒長押し |
音楽の再生/一時停止、ボリューム調整や曲の変更などが、本体中央をタッチして行えます。
センサーの反応は非常によく、本体の縁を触っても反応するほど範囲が広いので、3回タップなどの細かな操作もスムーズにできます。
反応がよすぎて、慣れるまでは髪を触るときなどに触れて曲が止まってしまうこともありますが、端末をカバンの中に入れたままでも操作できるのはとても快適です。
ペアリング方法
ケースから本体を取り出すと電源がオンになるので、端末のBluetooth設定で「RZ-S50W」を選んで接続します。
試聴してみた音の感想
完全ワイヤレスイヤホンは音が良くないのではと心配される理由の一つが、機械特有の「サーー」というホワイトノイズがあるためです。
しかしRZ-S50Wはホワイトノイズがとても小さく、音の静かなバラードを聴きこんでも気になりませんでした。
音質はどうだろうかと、iPhoneの音楽配信サービスで流行りのJ-POPから試聴してみたところ、驚くほどの音の迫力!
先にRZ-S30Wを試聴したときは、ボーカルの声が少し前に出ていてサウンドはポップな印象でしたが、RZ-S50Wは、直径8mmの大きめのダイナミックドライバーを搭載しているだけあって、低音域の厚みもしっかりしていて、迫力のあるパワフルなサウンドに仕上がっています。
NCを搭載すると音がコモってしまうともいわれていますが、ボヤッとした印象はなく、中高音もクリアな音で聴きやすいです。
派手なロックミュージックや、音の多いEDMとの相性が良く、ライブハウスで聴くような迫力と臨場感のあるサウンドを楽しめました。
低音域が少し強いように感じますが、強調しすぎることはなく、原音の雰囲気をそのままキレイにならします。
専用アプリでイコライザー設定が可能
専用アプリ「Panasonic Audio Connect」では、メイン画面からバッテリーの確認、NC機能・外音取り込み機能の設定、イコライザー設定が行えます。
サウンドモードをタップすると、低音を増やす「バスエンハイサー」と、ボーカルの声をさらに聴きやすくする「クリアボイス」の切り替えができて「イコライザー」では自分の好きなように音を調整できます。
左右のレバーを上にあげ凹型にすると、低音域と高音域がハッキリ分かれた、ドンシャリ気味の音になり、EDMなどを迫力満点で楽しめます。
ボーカルの声や中音域のギターを中心に聴きたいときは中央のレバーを少し上げ、バランスを取りながら低音域、高音域を調節しましょう。
もしイヤホンを紛失してしまっても「ヘッドホンを探す」機能を使えば、マップ上で現在イヤホンがある位置を確認することができます。
お店などに置いてきてしまっても、どこにあるのか一目で分かるのはとても安心。
マップが自分のいる近くを示していたら、音を鳴らせば見つかりやすいですよ。
まとめ
高いNC機能をもった完全ワイヤレスイヤホンを使い、ふとこれまで使っていた有線イヤホンに戻ると「ケーブルってこんなに煩わしかった?」「駅中ってこんなにうるさかったのか・・・」と、改めて完全ワイヤレスイヤホンの手軽さとストレスのなさを実感します。
低音域が豊かで迫力のある高音質と、人通りの多い場所でも音切れしない安定した接続性、周囲の音が自然に消えるNCの性能の高さ。
それぞれの機能のバランスがいい『RZ-S50W』は、初めて完全ワイヤレスを選ぶ方、NC性能の良さで選びたい方、手の届きやすい価格帯でコスパのいいものを探している方など、多くの方におすすめです。
同時発売の「RZ-S30W」とはNC機能の有無だけでなく、音の作りが全然違うので、どちらがいいか迷ったら1度試聴してみてもいいかもしれません。
オーケストラやクラシックをさらに高音質で聴きたいという方は、パナソニックのHi-Fiオーディオブランド「テクニクス」の完全ワイヤレスイヤホン「EAH-AZ70W」もチェックしてみてください!
周囲の音が消えて音楽に集中できる楽しさは、1度味わうと癖になりますよ! 2021.02.15(もあ)