メモリ 6GB、ストレージ 128GB! AQUOS zero SH-M10
本体を手に持った瞬間、その薄さと軽さに驚きます。
薄い手帳や名刺入れのようなあつみで、実際に測ってみても1cmもありません。
薄さの秘密は、AQUOS 初となる有機ELパネルを採用したから。
液晶パネルは色を表現するために背面にバックライトを設置しますが、有機ELはパネル自体が発光するのでバックライトがいらずに必然的にスリムになります。
液晶パネルに比べて黒が表現も上手という特徴もありますよ。
黒が深いのもあってか他の色が引き立ち、コントラストが高くて全体的に色が明るくてキレイです。
背面パネルは見た目にオシャレなだけでなく、鉄の8倍の強度を有するというアラミド繊維の「テクノーラ®」を採用し、耐衝撃性、耐熱性を備えています。
さらにフレーム部分は軽くて強いマグネシウム合金を採用するなど、軽くて薄い本体に高い強度を持っています。
フレームいっぱいに広がるワイドディスプレイの有機ELパネルの上部は、カメラが埋め込まれた、最近多いノッチデザインです。
液晶は、6.2インチという大画面。一見、持ちにくそうですが、形状にシャープの心遣いが潜んでいます。
実は、SH-M10はパネルが平坦ではありません。真ん中から両端(左右)にむかってややカーブする「全体曲面ディスプレイ」を採用。上部から見るとラグビーボールのような形状をしています。
逆にフレーム部分(側面)は真ん中がへこむような緩やかなカーブになっています。
ボディの薄さとこの形状が、手に持った時に指がかかりやすく、手によく馴染みます。
指をスライドさせる時、パネルのカーブに沿って指がシュッと抜ける感覚も気持ちが良いですよ。
上部にピンを使って開けるタイプのカードスロットが配置されており、microSDカードスロットは無く、nanoSIMカード単体のスロットです。
右側面にはボリュームボタンと電源ボタン。
本体が薄いのでボタンもかなりスリムです。
本体下部にはType-CのUSB端子が配置されています。
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付属品は、3.5oイヤホン変換アダプタ、スタートアップガイド、保証書、SIM取り出しツール。
充電用のケーブルは付属しませんので、お手持ちのケーブルを使うか、USB Type-Cのケーブルをご用意ください。
※ ページ下部よりお買い求めいただけます。SH-M10にイヤホン端子はなく、3.5oイヤホン変換アダプタが付属します。
有線イヤホンを使用する場合は変換アダプタをお使いください。
充電中の発熱を抑える「パラレル充電」
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ゲームをしていたらモリモリバッテリーを使っていて、慌てて充電ケーブルに接続。
ゲームをしながら、動画を観ながら充電を行う「ながら充電」をしていると、スマホが熱くなってきます。
スマホが発熱するとバッテリーが劣化してしまいますが、SH-M10は充電ICを2つに分けた「パラレル充電」形式になっています。通常は充電ICは1つですが、SH-M10は充電ICを2つに分けて、充電中の発熱を抑えて放熱します。
あまり熱を帯びないので安心してゲームや動画が楽しめますし、バッテリーの劣化も抑えます。
SH-M10のバッテリーは3,130mAhと、画面サイズにしては少ないんじゃないかと思ったのですが、バッテリーの消耗が遅いです。
筆者はヘビーユーザーではありませんが、普段通り使っていても全然消耗しないので、バッテリーを気にせず使えました。
有機ELは消費電力が少ないという特徴があるので、大きなバッテリーじゃなくてもいいし、その分重量も抑えられるのだと思います。
ホーム画面やストレージ
初期状態のホーム画面、一覧画面を見ると、とてもスッキリしています。
ストレージ状況も、空きがたっぷりです。
メモリも6GBと大きいので、画面を切り替えてゲームなどを呼び出してもシュルリと出てくるスペックです。
スマホを握って操作していると、画面が手の中で浮いているように見えます。
今まで見たスマホ画面よりも一歩前にあるように見えて、直接触れているかのような感覚で、サイドまで画面が広がっているので本や漫画を見てると、デジタルの紙を1枚持っているかのようです。
画面の焼き付きにご注意ください
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画像の上の方にある、画面の照度調整バーの右側に注目してください。
赤くなっています。
実際に画面を明るくすると「ほんまに明るくするんか?」と注意されました。有機ELパネルの特性上、同じ画面を表示し続けるとパネルに焼き付き(残像)が起こってしまいます。
ゲームによっては、一部の場面が固定されていたり、一時中断でその場を離れるという事もあるかと思いますので、 その際は必ず画面を消灯させてください。赤い所まで画面を明るくすると目が痛いと感じる明るさでしたので、ここまで明るくする必要はあまりないかと思いますが、 画面を長時間表示する際は消灯を心がけておきましょう。
ノイズリダクションで夜景もキレイに撮れる
アウトカメラは約2,260万画素、インカメラは約800万画素の、比較的ノイズの少ない裏面照射積層型CMOSセンサーを採用。
カメラの解像度はAQUOS AQUOS R2 compact(SH-M09)と同じですが、色再現性に優れた画像処理エンジン「ProPix」を採用し、ノイズリダラクション効果で夜景もザラつきの少ない写真になります。
昼間の撮影はさすがという鮮やかな色で、ピント合わせや被写体の自動認識などがうまく働いていました。
どっぷりの夜にも撮影してみましたが、ピント合わせに数秒かかり、しっかり腕を固定しないと手振れします。
夜でも光の多いところの方が得意です。
ノイズが少なくコントラストもありますが、撮影するまでの動作にすこしクセが強い印象です。
セキュリティーは指紋、顔認証
ネットショッピングや銀行決済、クラウドを使って仕事のデータをやりとりする。
スマホを駆使して様々なやりとりを行う場合には、個人情報の流出の危険も意識しておかなければいけません。
SH-M10に限らず、最近のAQUOSはセキュリティ機能として指紋認証と顔認証が搭載されています。
指紋センサーは背面配置。
設定画面に従ってセンサーを触る事で、指紋の登録が行えます。
登録を行った後は、ロック画面の解除や、アプリやウェブページのログインを指紋で認証が行えるようになります。
とても手軽でスムーズにセキュリティ認証が出来るので登録することをオススメします。
顔認証機能もあり、カメラを使って登録と認証を行います。
料理の途中や手袋をしている時など、手が使えない状況では顔で認証させ、普段は指紋認証と、どちらも登録しておくと便利ですよ。
エモパー、防水性能など、おなじみの機能ももちろん搭載
AQUOSおなじみの機能も搭載されています。
持ち主の名前を呼んで話しかけてくる「エモパー」は、気になるニュースや、到着した駅の付近の情報などを教えてくれます。
ただ、エモパーはとても自由なので、その情報いる!?という妄想、雑談にもお付き合いが必要です。
おサイフケータイ、お風呂でも使える防水(IPX5/8)、防塵(IP6X)、指一本でスクリーンショットが取れる「Clip Now」なども健在です。
使い勝手が良い機能達は、この先もずっと搭載してほしいですね。
まとめ
動画は我が家のテレビ以上に鮮やかでキレイでした…(何年も前のSHARP製の液晶テレビと比較するのもおかしな話ですが…)。
もちろん画面の動きもサクサクですし、カクつきも少なくヌルヌル動きます。
SH-M10で画面を見ていると、ガラスに絵が浮いているように見えて、指で操作をしていると、ちょっと不思議な感覚になります。
個人的に漫画の小さな文字や絵が、私物のスマホと比べても格段に見やすかったのが、一番違いがわかりやすかったです。
そこに、ページをめくる時の指のスライド動作をクンッと流すガラス表面のラウンド形状効果もあって、動画もさることながら、漫画や小説を見るのにもかなり快適な印象でした。
モリモリ電池を消耗しそうなグラフィカルなシューティングゲームなども快適で、充電しててもバッテリーに負荷がかかっているような発熱はありませんでした。
薄くて手なじみのいいラウンド形状に、バッテリー持ちもよく、映像もきれいに映りますので動画やゲームも十分に楽しめます。
ただ、有機ELパネルは明るくしすぎて同じ画面を表示し続けますと、画面が焼き付く恐れがありますので、ゲームの途中などで画面を表示したまま放置したりしないようにお気を付けください。
2019.08.12 ぴよこ