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Joshin 試用レポート
火加減・時間を気にする必要ナシ!
シロカの電気圧力鍋で煮物もラクチン♪

シロカ 電気圧力鍋 SP-D121

 煮物など時間のかかる料理を時短でホクホクに仕上げてくれる圧力鍋。沸騰するまで強火にして、沸騰したら弱火にする。時間を見ながら火を止めて・・・ガス火での使用が主流ですが、シロカの圧力鍋は電気で調理! 時間や火加減を気にせず最後までほったらかしで調理ができる、とっても手軽な圧力鍋です。

 実際にご飯や大豆を炊いたり、無水調理にもチャレンジしてみたのですが、どれもこれも美味しく簡単に出来ました。 人気が高い理由が分かった気がする・・・。

(ライター:ぴよこ)

SP-D121の特徴

  • SP-D121を女性が軽々と持ち上げて、その大きさを伝えている写真
    コロリとしていてカワイイです
  • SP-D121に2Lペットボトルと並べて大きさを比較している写真
    3合炊飯器の大きさとあまり変わらない

 箱から取り出したらコロリとしていてとっても可愛い、軽くてまあるい本体が出てきました。大きさは3合炊飯器ほどです。ガス式圧力鍋は大きくてかさばりやすく、取っ手などで場所を選ぶ事も。SP-D121は上に他の鍋を重ねて置く事は出来ませんが、ヒョイッと持ち上げて、スッと収納できそうですよ。

 ガスでの圧力鍋といえば、沸騰するまで強火にし、その後は弱火で圧力をかけて時間通りに調理をしますが、SP-D121は火加減、時間も気にせず、最後まで調理を行ってくれる頼もしい圧力鍋。ガス式と同じように美味しく仕上がるのかな。

  • SP-D121の液晶画面の画像
    メニュー/タイマーボタンで5種のメニューの加圧時間が表示
  • SP-D121の液晶画面の画像
    予約炊飯は1〜12時間で設定可能

 正面の液晶画面と操作ボタンです。中央のメニュー/タイマーボタンを押せば、5種類の基本メニューが選択できます。基本メニューは『カレー』『肉じゃが』『ポトフ』『白米』『玄米』で、上下の矢印を押すごとにメニューが変更されます。

 圧力調理ボタンは加圧時間を自由に設定できる圧力モード。長押しする事で予約炊飯の設定モードに切り替わり、1〜12時間までの予約設定が出来ます。温めボタンは調理物を再加熱できる機能となります。

  • SP-D121の背面の様子
    背面にはロックピンと電源コードの差込口
  • SP-D121のハンドル部の拡大画像
    ハンドルを回してふたを開ける
  • フタを開ける様子

 背面の下部に電源コードの差込口があります。コードは着脱式ですので、電源が確保出来る場所でならどこでも調理が行えます。テーブルの上でそのまま調理、なんて事もOK! 上部にある黒丸のボタンのようなものはロックピン。ロックピンをつまんで引っ張る事でフタのロックが解除されます。フタの開け方は、ロックピンを引っ張り、上部のハンドルを手前に回します。

  • SP-D121の上部左側に圧力切替弁、中央奥に丸い圧力表示ピンを見せている画像
    圧力切替弁と圧力表示ピン
  • SP-D121のフタの内側にあるうちフタの画像
    内ふたは中央のつまみを引っぱって取り外す
  • SP-D121の内フタとパッ君を分解した様子
    外してふたとパッキンを分解した様子

 上部左側に圧力切替弁、中央奥にあるのは赤い圧力表示ピンです。圧力切替弁のつまみ部分がハンドルと水平の状態だと、圧力を一定に保つ『密封状態』に。調理中は弁を密封状態に合わせてください。圧力表示ピンが下がった後に、完全に圧力を抜く場合は圧力切替弁のつまみを上に回して排気します。
 調理中や調理直後に、圧力ピンを排気状態にすると高温の蒸気が吹きだし、ケガや火傷の原因になりますので圧力切替弁の扱いには注意をしてください。

  • SP-D121の内側から内釜を取り出している様子
    小さくて軽い釜。洗いやすいですね!
  • SP-D121の本体を布で拭いている様子
    本体が汚れた場合はふき取ってください
  • SP-D121の内側の画像
    釜を取った状態
  • SP-D121に蒸し器をセットした様子
    蒸し器として使う場合は小さめ

 ガス式の圧力鍋は大きくてかさばりやすく、普通の鍋に比べるとやや重め。筆者の家はシンクが小さいので洗う時に『もう!』ってなります。SP-D121の内側をご覧ください。炊飯器のような釜が出てきました。軽くて薄い釜です。これならシンクでもすんなりと洗えます。これはいいです。ただ、本体は洗えませんので、フタを閉めるために設けられたくぼみに煮汁がこぼれた場合はふき取って対応してください。慎重に煮汁を取るか、絶対に汚したくないのであれば、釜を取り出して鍋敷きに置くのがベスト。
 付属の蒸し台を置いて、カップに見立てて軽量カップを置いてみました。蒸し器として使用する場合は小ぶりになりそうです。

  • SP-D121のレシピの画像
    無水調理も出来るんですよ
  • SP-D121の付属品が一式並んだ画像
    セット内容

 さて、実際に調理していきましょう。付属のレシピブックのフォントや紙の質感、デザイン、とってもグッドです。肉、野菜、豆、蒸し、汁物、炊飯、デザート、さらには無水調理まで! どれを作ろうか悩みます。今回はご飯を炊いて、無水カレーをかけてカレーライスにし、大豆の水煮を作って五目豆にアレンジ。そんでデザートも食べてやろうと思います。
【付属品】計量カップ、蒸し台、内ふた用パッキン(予備)、レシピブック、初めてガイド

  • 白米を炊いてみる

    加圧時間8分で、ふっくらご飯を炊き上げましょう

     圧力をかけて炊いたご飯は、短い時間でふっくらと炊き上がるんだとか。炊飯器で炊くのと味が違うのか確かめてみます。

    材料(1合分)
    1. 米・・・・・・150g
    2. 水・・・・・・180ml
  • SP-D121から白米メニューを選んでいる様子
    白米メニューを選んでスタート
  • SP-D121の圧力切替弁をハンドルと水平にしている様子
    圧力切替弁を必ずハンドルと水平にして調理
  • SP-D121で炊飯をスタートした様子
    白米コースを選択してスタート
  • SP-D121の圧力ピンが上に上がった様子
    10分ほどで圧力ピンが上がった
  • SP-D121が減圧している様子
    圧力調理の終了後は減圧が開始
  • SP-D121の減圧が終了した様子
    約12分ほどでピンが下がりました

 研いだお米と水を内釜にセットし、メニュー/タイマーボタンから『白米』を選択してスタートボタンを押すと加熱が始まります。調理によってこの加熱時間は異なり、3分〜20分かかる場合もあります。今回はおよそ10分ほどで圧力表示ピンが上がりました。ガス式の場合、圧力表示ピンのような安全ピンが上がってくるまでに、蒸気が激しく『シューーッ!』っと音を立てるのですが、SP-D121はとても静かでした。シューッとなったかなぁと思ったらピョコッと圧力表示ピンが持ち上がり、その後は無音で調理が始まります。あまりに静かなので動いてるの?と不安になりました。

 圧力表示ピンが上がってから、加圧が始まりますのでここからタイマーの時間が進みます。加圧が終わると、減圧が始まりますのでピンが下がるまで待ちます。今回はピンが下がるまでおよそ10分。加熱、加圧、減圧と、約30分ほどで炊飯完了。
 念のために弁を排気側に回し、完全に圧力が抜けている事を確認してからフタを開けます。

  • SP-D121で炊いたご飯の画像
    すごくもちもちしている!
  • SP-D121で炊いたご飯の画像
    ふっくらもっちもちでした!

 内釜の中で炊き上がったご飯は、お米の粒が大きくもっちりしている印象です。釜のおねばの付着は少なく水気はあまり見当たりませんが、ご飯はとってもモチモチそう。器によそって食べてみると、うん!見た目どおりのもっちもち! やわらかいですが弾力があり、プチプチッとした食感のご飯に炊き上がりました! 素早く炊けて、とっても美味しいご飯です!
 さ、ご飯が無事に炊き上がりましたのでレシピを見ながら無水カレーを作るといたしましょう。

  • 野菜たっぷりカレー

    素材のうまみを引き出す『無水調理』をやってみよう

     素材のコクやうまみを引き出す『無水料理』。そんな無水料理がSP-D121でも出来ちゃいます。今回はレシピにあった、野菜から出る水分だけで出来ちゃうカレーを作ります。

    材料(2人前)
    1. 鶏もも肉・・・・・・200g
    2. 完熟トマト・・・・・・2個
    3. たまねぎ・・・・・・1個
    4. にんじん、セロリ・・・・・・各1本
    5. ローリエ1枚、カレールウ・・・60g
  • SP-D121の内釜にカレーの材料を全て投入した状態の画像
    具材を全て投入! 満タンです
  • SP-D121の操作部で、タイマーを15分にセットしている様子
    加圧時間は15分
  • 15分後、SP-D121のうち釜のカサが減った状態の画像
    内釜のカサが減ってる
  • SP-D121のうち釜に水分がたっぷりたまっている画像
    うわぁ!水分出てます!
  • SP-D121の釜にカレーのルゥを投入した様子
    ルゥを混ぜれば完成

 お肉は角切り、野菜は全てみじん切り。後で入れるルゥも細かく切って用意と、下準備に少し手間が掛かりますが、素材のうまみを引き出すためと思って頑張りましょう。切った具材を内釜に入れてみると、パンパンになりました!これで2人前。しかも水を入れずに、食材だけでこの状態。ちょっと不安ですが、加圧時間15分にセットしてスタート。後は待つだけです。

 ピンが下がったのを確認してフタを開けてみると、材料でいっぱいだった内釜も、食材に火が通ってかさが減って、なにやら水分らしきものも確認できます。スプーンでちょっと具材を押してみると、材料の影になっていた水分がじゅわわ〜と溢れんばかりに登場。こんなにも水分が出るなんて不思議です!野菜もクタクタになっていてとても美味しそう。
 ローリエを取りのぞいて刻んでおいたカレールゥを入れて、フタをせずに圧力調理ボタンを押して1分間、カレーのルゥを溶かすように混ぜれば完成。

  • SP-D121で出来た無水カレーの画像
    野菜のうまみがこれでもか!とつまっていました
  • うまみが凝縮された
    カレー!

     お皿に盛ってみると刻んだ食材がほんとうにタップリ。いつものカレーとはちょっと違うカレーが出来ました。セロリの香りが高く、トマトの赤味の強いカレー。野菜のうまみがギュッと凝縮されて、ルゥの辛さが野菜の甘みを引き立てています。スパイスの刺激よりも野菜の優しさが勝っています。『女性に人気のカフェで出される、野菜のうまみがタップリのヘルシーカレー』のような、オシャレなお店で出てきそうなカレーです。

     レシピに『辛めのルゥを使うのがオススメ!』と書かれていました。今回は中辛ルゥで、甘めの仕上がりになりました。レシピの通り、辛口のルゥの方が美味しいに違いないと感じさせる、野菜のうまみが前に出たカレーでした。

[動画] 作っている様子が拡大されます
  • 大豆の水煮

    加圧時間わずか6分で、大豆がふっくら仕上がります

     お米をもちもちのご飯に炊き上げたので、大豆もきっとふっくらと仕上がるに違いない。まずは水煮を作って、それから五目豆にしようと思います。

    材料
    1. 大豆・・・・・・50g
    2. 水・・・・・・250ml
  • SP-D121に大豆と水が入った様子
    水に一晩つけた大豆とお水を内釜にセット
  • SP-D121に入れた大豆と水を加圧して6分後の状態
    6分後。脱皮した大豆もいらっしゃいます
  • SP-D121で完成した水煮の画像
    まろやかな水煮が完成!

 一晩水につけて戻した大豆と、分量の水を内釜にセットし、加圧時間を6分で設定。後は待つだけ。加熱、調理、減圧を行う事約30分。放置して仕事をしていたら、水煮が出来上がっていました。スタートボタンを押してから放置しておいても調理が完了しているのは助かります。
 フタを外して中を見ると、水に濁りがでて、いくつかの大豆は皮がつるりときれいに剥けていました。調理前と見た目の変化が少なかったですが、食べてみると大豆のほんのりと甘いかおりと味のする、やわらかくてとってもまろやかな水煮です。

  • 五目豆

    先に言います。めちゃ美味しかった。

     先ほどの水煮と、用意した野菜などの角切りと調味料を内釜にセットしました。正直あまりお豆さんは好きではないけど、水煮がクリーミーで想像よりも美味しかったので、五目豆に期待している筆者がいます。

    材料(3〜4人前)
    1. 大豆の水煮・・・・・・50g(レシピでは30g)
    2. にんじん・・・・・・1/2本
    3. ごぼう・・・・・・50g
    4. こんにゃく・・・・・・1/4本
    5. 干ししいたけ・・・・・・2枚
    6. しょうゆ・みりん・酒・・・各大さじ1
    7. 砂糖・・・大さじ1/2、塩・・・小さじ1/3
    8. だし汁・・・・・・200ml
  • SP-D121に五目豆の材料を全て入れた状態の画像
    材料を全て内釜にイン!
  • SP-D121で12分のタイマーをセットした様子
    加圧時間は12分
  • SP-D121に投入した五目豆の材料が加圧された12分後の状態の画像
    味、しみこんだかな?
  • SP-D121で出来た五目豆
    具材はとっても柔らかい

 全ての材料を内釜に入れて、加圧時間12分でセット。加圧が始まり、少しするとダシの香りが立ち上がってきました。炊き込みご飯のような、あの美味しい香り・・・。調理終了後、フタを開けると、凄く良いにおいがしますが、水煮の時と同様見た目に変化がありません。が、食べてみると材料はしっかりと柔らかくなっています。まだ味が馴染んでないので粗熱を取って冷蔵庫で冷やしました。

  • SP-D121で出来た五目豆の画像
    うううううまい!!!!
  • おふくろの味

     冷えた五目豆を食べてみると、これぞおふくろの味だ!という、しっかりと味がしみこんだほっこりするおばんざいです!わぁ!美味しい! 豆が好きなスタッフも『うま!』っと言ってもぐもぐ頬張っていました。自分でちゃんと豆を戻して炊いたら、美味しいんだと改めて思いました。やっぱり和食はいいなぁ。

     水煮を作ってそのまま五目豆にしましたが、とっても手軽に簡単に出来ました!いっぱい炊いて常備しておきたいおかずです。おばんざい屋開けるんじゃないかと思いました。

  • りんごのコンポート

    加圧時間2分。赤ワインでりんごをほろ酔いにさせる

     少量の赤ワインとりんごを使ったデザート作り。一晩寝かせる必要はありますが、加圧時間はわずか2分というスピードレシピです。

    材料(2人前)
    1. りんご・・・・・・1個
    2. 赤ワイン・・・・・・120ml
    3. 水・・・・・・270ml
    4. グラニュー糖・・・・・・80g
    5. レモン汁・・・・・・大さじ1
    6. シナモンパウダー(レシピではシナモンスティック1本)
  • SP-D121にりんごと赤ワインなどの材料を入れた様子
    赤ワインを使った、大人なデザート
  • りんごを4等分したい画像
    りんごを4等分
  • SP-D121で加圧時間2分でセットしている様子
    加圧時間2分!
  • SP-D121で調理したりんごの様子
    りんごがやわらかくなった
 

 4等分にしたりんごと材料を内釜に入れ、加圧時間2分でセット。加圧と減圧に時間はかかるけど加圧時間はとても短く、一瞬で終わりました。フタをあけてみると、まだまだ黄色いりんごですが、りんごをお箸でつまんでみると、フニャリとしていて、煮汁に浸かっていた面は、ワインがより多くしみこんでいました。

  • SP-D121から取り出した直後のりんごの画像
    取り出した直後の状態
  • SP-D121から取り出し、1晩冷蔵庫に入れて冷やしたりんごの画像
    一晩寝かせた状態
 

 釜から取り出し煮汁と一緒に保存容器に入れて、冷蔵庫で一晩冷やします。翌日冷蔵庫から取り出してみると、赤ワインに酔ったりんごが赤く染まっていました。アルコールは飛んでますが、きっと酔ってます。だってこんなに赤いんだもの。

  • りんごのコンポート
    バニラアイス添えました
  • 甘いけど甘くない。
    大人なデザート

     圧力をかけて、煮汁を吸ったりんごの食感は、みずみずしい梨の食感のようです。その果肉からあふれ出る赤ワインの風味や甘み。大人になるとわかる美味しい甘さです。爪に黒い点が現れるほど赤ワイン好きのスタッフが『美味しい!』ともりもり食べていました。豆好きで五目豆をたくさん食べていたスタッフでもあります。SP-D121を買ったらいいのにと思いました。

     少量の赤ワインがあれば作れますので、余った赤ワインはデザートにしてみてはいかがでしょうか。りんごを切って材料をポンと入れてボタンを押せば、あっという間に完成します。一晩冷やした赤ワインのコンポートと、大好きなお酒でくつろぐ週末の夜・・・大人のニオイがプンプンします。憧れ・・・。

  • まとめ

     筆者はガスの圧力鍋を使ってますが、買った当初は弁から漏れる蒸気の『シュー!シュー!』という音に、今にも爆発するに違いない!という恐怖感を抱いていました。正直今も苦手です。安全ピンが上がった後に火を弱火にし、時間を計って火を止める。圧力鍋は食材に熱を通すのが早いのが良い所なのですが、その間に出来る事が案外少なく、調理によっては鍋に付きっきりになってしまいます。
     電気で圧力調理が出来るSP-D121は、スタートボタンを押した後は、鍋が最後まで調理を行ってくれるのでとっても楽。恐怖の蒸気音もとっても静かで、加圧時もほぼ音はありませんでした。

     調理している間に、ゆっくりと他の家事や違う料理が作れます。食材のこびりつきも全くなく、軽い釜だけを洗える手軽さに、本体も小さくてかさばらない、とても使い勝手の良い圧力鍋です。
     圧力鍋をご検討の方は是非、SP-D121で色々な調理を行ってみてください。時間のかかる煮込み料理などが、時短でふっくら美味しく仕上がりますよ!

    2018.4.16 (ぴよこ)

  • SP-D121で作ったカレーの画像
    全部美味しかった

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