SONY お手元テレビスピーカー SRS-LSR200

Joshin 試用レポート "声"用スピーカーを搭載したお手元テレビスピーカー SRS-LSR200を試してみた

SONY お手元テレビスピーカー SRS-LSR200

『耳が遠くなり、テレビの音が小さく感じる』
『料理中は、リビングのテレビの音が聞こえない』

そんなお悩みを解消してきた『お手元テレビスピーカー』が、新たに声専用のスピーカーを搭載し、見た目もスタイリッシュになって生まれ変わりました。
持ち運びができる小さなサイズのスピーカーで、テレビリモコンとしても使え、プレゼントとしても人気のお手元テレビスピーカーを、早速試してみました。

ライター:ぴよこ

SONY お手元テレビスピーカー SRS-LSR200

  • 左が新しくなったSRS-LSR200。右はSRS-LSR100
    左が新しくなったSRS-LSR200。右はSRS-LSR100
  • 『手元でテレビの音が大きくできる』という事で、シニアの方から主婦の方に人気があったお手元テレビスピーカー。
    深夜にテレビのボリュームを抑えるのにも効果的だったりと、一家に一台あれば誰かが使えるというほど使い道が広いスピーカーです。

    そんなお手元スピーカーが新しくなり、より使いやすさにこだわって、設計の初期段階から全盲の方にも協力してもらい、視覚障がいの方でも使えるように配慮された設計をされたとの事。

    こだわりの部分はこの後確認していきますが、見た目にもかなりスタイリッシュになっています。
    SRS-LSR100もシンプルなデザインには変わりないのですが、より洗練されて、リビングやキッチンに置きたくなるデザインですね。

人の声に特化した“声用スピーカー”を搭載

  • SRS-LSR200 3スピーカー+2パッシブラジエーター
    SRS-LSR200
    3スピーカー+2パッシブラジエーター
  • SRS-LSR100 2スピーカー+1パッシブラジエーター
    SRS-LSR100
    2スピーカー+1パッシブラジエーター
  • 「はっきり声」ボタンも新たに追加
    「はっきり声」ボタンも新たに追加
  • スピーカー(幅×高さ×奥行):182mm×77mm×87mm(ハンドルを下げた状態)
  • 質量:約630g

SRS-LSR100と一緒に確認していきましょう。
SRS-LSR100は全体が白い筐体でしたが、SRS-LSR200は淡いグレーで落ち着いた色になり、質感もマットと、とてもスタイリッシュです。
それでいて、ハンドル部は厚みが増した事で持ちやすくなり、本体と色も異なっているので見た目で認識しやすくなっています。
ボタンの文字などは細くなり、ダイヤルの説明部分も直感的になっているので、お年寄りの方には、前モデルの方が少しわかりやすかったかもしれません。
このあたりはスタイリッシュさを追求した結果なのかなと思います。

スピーカーパネルが側面まで広がり、内部のスピーカーユニットが増えました。
SRS-LSR200では、人の声をよりハッキリと聞きやすくするために、声用のスピーカーを新たに搭載。
本体の中央に声用スピーカーを配置し、3スピーカー+2パッシブラジエーターで、よりすっきりとしたクリアな声を再現します。

それによってSRS-LSR100のボイスズーム機能が進化し、「はっきり声」機能が搭載され、ボリュームダイヤルのそばにボタンが配置されています。
はっきり声機能は3つのモードが用意されており、年齢や好みに応じて使い分けられますよ。

はっきり声1…声用スピーカーを使用し、声をはっきり際立たせます。
はっきり声2…はっきり声1に加え、高い周波数帯を強調します。
再度ボタンを押すと機能をオフし、通常のステレオ再生になります。

背面部もスッキリとした仕様に

  • SRS-LSR200:背面もスッキリ
    SRS-LSR200:背面もスッキリ
  • SRS-LSR200:水濡れにも安心のキャップ
    SRS-LSR200:水濡れにも安心のキャップ
  • SRS-LSR100:背面にも操作ボタンが配置
    SRS-LSR100:背面にも操作ボタンが配置
  • 出力端子:3.5mmφステレオヘッドホン端子

SRS-LSR100の背面には機能ボタンなどが配置されていましたが、SRS-LSR200の操作ボタンは天面に統合され、リモコン送信部の面も小さくなり、背面はシンプルです。

リモコン送信部は小さくなりましたが、3つのLEDによって強力に広い範囲に赤外線を発光させるので、低めのラックに置かれた大型テレビの操作などもスムーズに行えるようになっています。
SRS-LSR100も防滴仕様でしたが、背面のヘッドホン端子・DC端子・リセットボタンがカバーに隠れた事で、安全で見た目にもいいデザインかと思います。

充電兼用送信機が本体を置きやすい形状に変化

  • お皿のように本体を支えます
    お皿のように本体を支えます
  • サイズは大きくなりましたね
    サイズは大きくなりましたね
  • 背面の端子は送信機の奥まったところに配置
    背面の端子は送信機の奥まったところに配置
  • 底部に登録ボタンやリセットボタンが配置
    底部に登録ボタンやリセットボタンが配置
  • SRS-LSR100は背面にズラッと並んでいます
    SRS-LSR100は背面にズラッと並んでいます
  • 送信機寸法(幅×高さ×奥行):194mm×25mm×105mm
  • 質量:約100g
  • 送信周波数帯:2.4GHz帯
  • 入力端子:ステレオミニジャック、光デジタル入力端子、DC5V

SRS-LSR100の充電兼用送信機は、本体と同じ幅でしたが、SRS-LSR200は本体よりも幅広になりました。
SRS-LSR100よりも設置面は取りますが、本体の置きやすさは向上しています。

充電ケーブルを挿した送信機に本体を置けば、充電が行えます。
送信機のケーブル接続部は少し奥まった所にあり、色付けされた数字も書かれています。その理由は下記で。

接続を行っていきましょう

  • セット一式
    セット一式
  • 図と文字が大きい説明書
    図と文字が大きい説明書
  • 送信機のケーブル接続もわかりやすい
    送信機のケーブル接続もわかりやすい
  • 【セット内容】
    お手元テレビスピーカー、送信機、ACアダプター、USBケーブル(Type-C)、光デジタルケーブル(長さ約1.5m)、音声ケーブル(長さ約1.5m)、説明書・保証書

接続を行うために、説明書を見ながら進めたいと思います。
とはいえ、小さな文字が満員電車のようにギュウギュウに書かれた説明書を見ると、接続する前から気が滅入ります。
滅入ってきました。
…おや?SRS-LSR200の説明書は文字が大きく、図も大きく、そしてちょっとカラーでとても分かりやすくなっていますよ!

それだけではありません。
送信機の裏側の、接続端子付近に描かれていた数字ですが、付属のケーブルにも同じ色付けされた数字ラベルが貼られており、どのケーブルをどこに挿したらいいのか一目瞭然でした。
これなら筆者でも出来そうです。

筆者の家で試してみよう(光デジタル音声出力端子がある場合)

  • テレビに光デジタル音声主力端子がありました
    テレビに光デジタル音声主力端子がありました
  • 1番と2番のケーブルを送信機に接続
    1番と2番のケーブルを送信機に接続
  • テレビの音声設定をPCMに設定
    テレビの音声設定をPCMに設定

まずは使用するテレビに光デジタル音声出力端子があるかを確認します。
筆者の家には光デジタル音声出力端子がありましたので、「2」と書かれた光デジタルケーブルをテレビに挿して、反対側を送信機の「2」と書かれた入力端子に接続します。
あとは「1」のUSBケーブルを、付属のACアダプターに装着して、コンセントと送信機に挿します。

これで送信機の接続は完了です。
あとはテレビの設定画面で音声をPCMに設定してください。
それぞれお使いのテレビで設定画面を表示させる必要があるので、ここだけ苦手な方は、苦手かと思います。
頑張って設定画面を表示させてください。

筆者の家のテレビは光デジタル音声出力端子があるテレビでしたが、テレビに光デジタル音声出力端子がない場合は、1番の充電ケーブルと3番の音声ケーブルで接続を行ってください。
音声ケーブルの場合はテレビの設定でPCMに変更する必要はありません。

約3時間の充電で、最大約13時間の連続使用が可能

  • 充電残量は色で表現
    充電残量は色で表現
  • ケーブルを挿した送信機にスピーカーを乗せて充電を行いましょう。
    約3時間の充電で、最大約13時間の連続使用が可能です。

    充電中はお手元スピーカーと、送信機のバッテリーランプが点灯し、電池残量は色で分かるようになっています。
    緑:4時間以上、黄:2時間以上、赤:2時間以下

    色だけでなく、音でも残量を確認でき、はっきり音ボタンと「5」の同時押しで残量のピー音が鳴るような配慮もされていますよ(5ボタンのみ小さな突起が付いています)。

リモコンの設定を行う

  • ボリュームダイヤルを押して電源ON
    ボリュームダイヤルを押して電源ON
  • はっきり声を長押しし、ランプが交互に点灯するのを確認
    はっきり声を長押しし、ランプが交互に点灯するのを確認
  • 説明書を確認しながらテレビメーカー番号の数字ボタンを押す
    説明書を確認しながらテレビメーカー番号の数字ボタンを押す

送信機の接続を行い、充電が出来たら、お手元スピーカーでテレビの操作ができるようリモコン設定を行います。
スピーカーのボリュームダイヤルを押すとピロリーン♪と音が鳴り、電源が入ります。
その後、はっきり声ボタンをピッと音が鳴るまで約5秒間長押しします。
はっきり声ランプが交互に点灯するまで長押ししてください。

ランプが交互に点灯したら、説明書に記載のあるテレビメーカー番号を確認し、使用したいテレビの数字ボタンを押してください。
設定はこれで完了です! 設定が出来たかを確かめるために、リモコン送信部をテレビに向けて、数字ボタンを押してチャンネルを切り替えてみてください。
あ!切り替わりました!テレビのON/OFFも行えましたよ!

実際に手元で音を聞いてみた

  • テーブルに置いて
    テーブルに置いて
  • テレビの音を0にして、スピーカーから音を楽しむ…
    テレビの音を0にして、スピーカーから音を楽しむ…

家族とテレビを見ていても、その音の聞こえ方は様々です。
テレビの音はいつもどおりのボリュームで楽しみつつ、音が聞こえにくい人には近くに置いたお手元スピーカーから、好きなボリュームで音を楽しむ事ができます。

使う上での細かい配慮ですが、ダイヤルまわりがギザギザの、ローレット加工が施されています。
滑り止めの効果があり、より回しやすく、感触でボリュームダイヤルだと認識できるようになっていますよ。

人が寝静まった時間には、テレビのボリュームには気を付けたい所です。
そんな時も、テレビの音は消音にして、お手元テレビスピーカーから近い距離で音をひっそりと楽しむ事ができます。

スピーカーが手元にある距離で、テレビの音は消音にし、ボリュームダイヤルの1/3ほど回すと、普段聞いているくらいのボリュームだと感じました(筆者の体感です)。
ダイヤルを半分ほど回すと、かなりの大きいと感じましたので、しっかり大きな音を鳴らせるかと思います。

テレビの音とスピーカーから流れる音に、ズレがなく、違和感なく音が聞こえます。
音もハッキリしていてクリアですので、テレビを消音にしてスピーカーだけでも充分音が良いと感じました。
はっきり声は常にONにしておきたいなと思うほど、クリアで聞き取りやすい音で良かったです。
はっきり声1と2では、2のほうが声にハリがあります。
はっきり声機能を使うと、OFFにしたときにフラットで物足りなく感じてしまいましたね。

  • キッチンに置いて音を楽しむ
    キッチンに置いて音を楽しむ
  • この向きでリモコン操作が出来た
    この向きでリモコン操作が出来た
  • 離れた部屋でもテレビを楽しむ
    離れた部屋でもテレビを楽しむ

キッチンだと換気扇やガス火を使って調理を行っている時などは、テレビの音が聞こえにくい状況ですね。
そんな時も、スピーカーが手元にあると、音がクリアでテレビを充分に楽しめます。
今までは聞き取りにくかったテレビの音がハッキリ聞こえるので、野菜を炒めながら、洗い物をしながら「アハハッ!」と笑っていました。
筆者宅はキッチンの背後にテレビがありますが、テレビとの距離が近かったのと、背後に壁などもなかったためか、リモコン送信部がテレビに向いていなくてもチャンネル操作が行えました。

筆者宅では洗濯物を部屋干ししており、その部屋からテレビが見えるのですが、音は小さくて聞こえません。
そんな時も、お手元テレビスピーカーがあれば、近くでしっかり聞こえます。
ここでもチャンネル変更が行えてハッピーでした。

立っている状態や、座った状態だと、机に置いたスピーカーは、耳より低い位置に置くかと思います。
そのためSRS-LSR200は、スピーカーがやや上向きに(斜めに約10度)設置されていて、より音がスムーズに聞こえるようにも配慮がされています。
傾きは約10度ですので、正面でもしっかり聞こえますよ。

事務所の広い空間で試してみた

  • 事務所の休憩室で試してみよう
    事務所の休憩室で試してみよう
  • この距離でもリモコンが使えました
    この距離でもリモコンが使えました

もっと広い空間でお手元テレビスピーカーを試してみましょう。
事務所の休憩室のテレビに送信機を接続し、リモコンが使える所まで移動してみようと思います。
テレビとスピーカーの間を遮るものがない状態で、6〜7m離れてもリモコンが使えて、音だけならば全く問題なく聞こえました。
あまりない場面かもしれませんが、大広間に大人数が集まり、テレビが見えにくい後方へのスピーカーとしても便利そうです。

まとめ

SRS-LSR200は誰でも接続が行えるようにと、説明書も文字や図が大きくシンプルだったり、ケーブルに数字ラベルが貼られていたりといった配慮もあって、接続がとてもカンタンに行えました。
一度設定を行うと、スピーカーがテレビリモコンのように使えますので、ご高齢の方にもお使いいただきやすいスピーカーです。

テレビは一度設置を行うとなかなか移動させるのは難しく、テレビの前のソファでは音が聞こえていても、テレビから離れたキッチンやベッドでは、その音がなかなか聞こえなかったりするかと思います。
年齢を重ねられると、耳が少し遠くなってくる事もありますし、部屋の中を移動する事が困難な方もおられます。
そのような場合でも、お手元テレビスピーカーなら、テレビの音だけをすぐそばに移動させられますので、その音をしっかりと楽しめます。
小さな筐体ですので省スペースで設置が行えますし、軽いので小さな棚などにも置きやすいですよ。

「耳が遠くなった祖父母にも、テレビをしっかり楽しんでほしい」
「料理をしながらテレビもしっかり楽しみたい」
「深夜に隣の部屋を気にせずテレビを楽しみたい」

デザインも洗練されて、より使いやすく配慮され、より聞こえやすくなったお手元テレビスピーカーは、色んなシーンで活躍するかと思います。一家に一台あると便利ですよ!

2020.02.19 ぴよこ


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