2021.11.29
Joshin 試用レポート
おかずも美味しくできる炊飯器!パナソニックのおどり炊き(大火力IH) SR-UNX101-Wで炊飯も調理も試してみた
パナソニック IHジャー炊飯器 大火力IHおどり炊き SR-UNX101-W
炊飯器は火力調整が上手だし、圧力機能があるものもあるし、電気で調理するから火元を気にする必要も少ないので、ケーキやおかず作りに活用する方も多い。
今回レポートするパナソニックの「マイスペックシリーズ」の炊飯器『SR-UNX101-W』は、炊飯だけでなく、しっかりおかずも調理できるように開発された炊飯器。
スマホよりメニューを転送すれば、料理に合わせた加熱を炊飯器が行ってくれます。
なんだか次世代っぽい。さっそく炊飯と料理を作って試してみました!
ライター:ぴよこ
スマホでコースなどをアップデートできる、パナソニックのSR-UNX101-W
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うわぁ白い!我が家の食器棚も白いので、見た目だけでちょっと惚れたし、早く食器棚に置きたい。
天面の凹凸は蒸気の排出口くらいで、電源ボタンはフラットなタッチボタン。
側面に見える、庫内のステンレスフレームがいいアクセントになっており、とてもハンサムな見た目です。全体的にツヤがあり、タッチボタンなので指紋が付きやすいのですが、白いので使っていてもそこまで気にならない、というのもこのカラーの良いところです。
フラットだからササッと拭けばキレイになりますしね。
サイズ(約):幅25.0×奥行32.1×高さ20.1cm(ふた開時43.6cm)
質量(約) :5.0kg
セット内容:本体、しゃもじ、計量カップ、しゃもじホルダー、説明書
メーカーには本当に悪いと思いますが…天面に「大火力IHおどり炊き」などのロゴが入っておらず、[panasonic]と小さく細書体で[SR-UNX101]と入っただけのスッキリとしたデザインはシンプル好きの筆者にはグッときます。
操作ボタンや炊飯時間は、電源を入れると天面の前側にパッとライトで表示されます。
庫内の鏡のようなステンレスフレームは凹凸が少なくて拭き取りやすいです。
ふた加熱板は薄くて軽く「うま味キャッチャー」がついています。
ちっちゃいですが、ふた加熱板まで上がってきたおねばの中の甘みを逃がさず、蒸気だけを排気する賢いやつです。
お米のおいしさを最大限に引き出す「ダイヤモンド竈釜」
パナソニックの炊飯器の釜といえば「ダイヤモンド竈(かまど)釜」。
炊飯器に釜をセットすると、上下左右と全面にIHの熱が加えられ、大火力をしっかり受け止め、熱を下げる事なく、お米のおいしさを最大限に引き出します。
釜の内側は小さな粒子を感じるザラザラとした質感でこびりつきを防ぎ、高級炊飯器の中では比較的軽い約773g※と、炊飯時の負担も少ないんです
※筆者が独自で計測した時の重さです。
角に丸みも少なく横から見た時の姿もハンサム。
後ろには炊飯器には珍しい、QRコードがありました。
スマホにダウンロードしたアプリ「キッチンポケット」にSR-UNX101を登録する際、このQRを活用して型番を読み込ませる事ができます。
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アプリをダウンロードしなくてもSR-UNX101で炊飯はできますが、その場合は炊飯コースに表示されるのは「銀シャリ」と「エコ炊飯」のみです。
銀シャリ…ツヤ、ハリがあり、ふっくらと甘味のあるご飯に炊き上げる。
エコ炊飯…炊飯時間と消費電力量に配慮した炊飯モード。火力を抑えて炊くので、ややかために炊き上がる。アプリより炊飯器を登録したら、炊飯コースを最大3つ登録でき、転送すると炊飯器の「コース」より選べるようになります。
アプリでスマホに転送するには、ご自宅にWi-Fi環境が必要です。まずはアプリに炊飯器を登録しましょう。
アプリで炊飯器を登録、連携させる
アプリを使うために、まずはメールアドレスやパスワードなどを登録してアカウントを作成します。
アプリでは機器の登録以外に、パナソニックのキッチン家電を使って作れるレシピや献立の提案が確認できたり、冷蔵庫に入っている食材の登録などができます。
機器登録は「キッチン家電」より「家電の登録」をタップして、アプリに沿って進めます。
アプリに型番を登録する際は、本体背面のQRを読み取るか、品番を選択して登録を行い、本体を通信状態にして自宅の無線LANと接続します。
アプリにSR-UNX101が表示されるので登録を行ってください。
登録できると、アプリで名前を決めたSR-UNX101が表示されるようになり、炊飯コースやタイマー、炊飯器調理のメニューの選択などが行えます。
SR-UNX101-Wで設定できる炊飯コース
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「お気に入りコース」には現在の設定が表示されており、[1][2][3]を選んで3つまで設定が行えます。
「編集する」をタップすると炊飯メニューの設定が変更でき、お米の種類、炊き方、かたさが選べます。選択できる項目は下記の通り。お米 炊き方 かたさ 白米
無洗米
玄米
金芽ロウカット玄米
雑穀米銀シャリ
早炊き
甘み早炊き
少量
エコ炊飯
冷凍用
すし・カレー用
炊込み
おかゆふつう
かため
やわらか
筆者はかためのご飯が好きなので[1]に「白米・銀シャリ・かため」、2に「白米・冷凍ご飯」を設定し、かたさ比較で「ふつう」を選択、3に「白米・甘み早炊き・ふつう」を設定しました。
設定した後は、画面の下にある「設定を送信する」を押すとデータがSR-UNX101に転送されて、コースボタンより選べるようになります。
メニューを設定して炊飯してみた
よ〜し、メニューを登録したので早速炊飯だ!
2合の白米をセットし、コース1に登録した「銀シャリ・かため」を選んでスタート。
炊飯が開始されると炊飯完了予定時間が表示されました。
ちなみに炊飯完了時間が表示されるのは「銀シャリ」のみで、コース2とコース3に登録した「冷凍ご飯」「甘み早炊き」では表示されませんでした。
約48分後、ブザー音がなって炊飯完了。
フタを開けるとたっぷり蒸気が出てきて、釜の中で対流が起こった証、かに穴が出来ていました。
そして釜に付着したおねばにも注目してください。
洗う時にめちゃくちゃ取れやすそうな付着度合いです(実際、取れやすいです)。
かためを選んだのでお米の艶はやや少な目の印象ですが…パクッ。
うん!かためです!かため好きの筆者にはちょうどいい弾力と歯ごたえ!
その後「銀シャリ・普通」と「冷凍ご飯」コースでも炊きましたが、比較的かために仕上がる印象でした。
残った「銀シャリ・かため」と「冷凍ご飯」は冷凍し、電子レンジでチンして食べてみたところ、「冷凍ご飯」はより瑞々しく、ご飯の粒同士のくっつきが少なくて美味しかったです。
普段からご飯を5合炊いて冷凍する、という生活なので「銀シャリ・かため」よりも「冷凍ご飯コース」を選ぶことが多かったので、炊飯毎に「コース」を2回押すのが手間に感じて、後日コース1に冷凍ご飯コースを移動させました。
生活スタイルに合わせて設定位置が替えられるのは、何気に便利。
アプリで選べる炊飯調理メニュー
ご飯はまとめて冷凍したので、炊飯器が働いていない時はおかずやスープ、スイーツなどを作る調理器具として活用できます。
今はまだアプリに掲載されているメニューは少ないですが、これから徐々に増える予定です。
「炊飯器調理」の「自動」よりレシピをタップすると、材料や作り方が確認でき、「炊飯器へ送信」というボタンでメニューに合わせた加熱がSR-UNX101に送信できるようになっています。
SR-UNX101で作るカレー
実際にカレーを作ってみました。
材料を内釜にセットしたらアプリで「炊飯器へ送信」をタップし、本体の炊飯ボタンを押せば加熱が始まります。
加熱が終わるまでほったらかし! 炒めたり火加減を見る手間はありません。
加熱時間は30分。
フタを開けると、しっかり材料が煮込まれていました!
ルゥを入れて5分待って完成したカレーを食べましたが、どの具材もしっかり柔らかくて、いつもより手軽に作れて晩御飯もラクチンでした。
SR-UNX101で作るチーズケーキ
簡単にできそうなチーズケーキも作ってみました。
材料を全部混ぜて内釜に流し込み、60分加熱し、冷やせば完成です。
中までしっかり加熱され、生地の底にはうっすら焼き色が付いた、ネットリと濃厚なチーズケーキが出来上がりました。
やや甘さ控えめでチーズ感たっぷりだったので、甘党の筆者は今度は砂糖を倍にしたいと思います。
ちなみに筆者は用事があったので、材料を入れた後は出かけました。
アプリで残り時間が確認できるので、完了予定時刻の60分でちゃんと終わったというのは出先で確認していました。
ニオイや汚れが気になった時のお手入れ方法
炊飯器で調理をすると、ニオイがつくのかが気になるところ。
何度か調理を行った後に炊飯をしてみたのですが、調理時のニオイは残らずいつも通りの美味しい香りがするご飯が炊けました
パッキンにニオイが残る事がありますが、炊飯中の蒸気と共にニオイ成分が揮発するので、ご飯にニオイはうつらないようです。
それでもなんだか気になる!という方は、水を入れた内釜を本体にセットし、アプリから使用する場合は「こんなときは」の中にある「においが気になる時」というボタンをタップするとクリーニングコースが炊飯器に送信できます。
完了後は、冷えてからふた加熱板や内釜を洗ってください。
実際にクリーニングを行ってみると、ふた加熱板を洗う時にうっすらとニオイを感じましたので、ご飯にニオイはうつらないけど、ニオイの元は微量に残っているようでした。
まとめ
お米を炊く事をメインとする炊飯器に調理機能が追加されたSR-UNX101-W。
炊飯器で調理自体は出来たのですが、加熱は炊飯に合わせた加熱でしたので、加熱を追加したり、途中で止めたりする必要はありました。
SR-UNX101-Wは、アプリを使って調理するレシピにあわせた加熱が送信できるので、今回作ったカレーもケーキも1度で上手に作れました。
冷凍ご飯コースで炊いたご飯は解凍後もお米がベタついておらず、おいしく食べられたので、たっぷり炊いて冷凍し、炊飯器でおかずを調理すれば、一品+解凍した美味しいご飯が食べられます。
火加減を気にせず作れるのでガスで作るよりも手軽ですし、セットさえすれば外出もできるので、炊飯器だけど調理器具としての利便性も高いです。
アプリを使って炊飯コースを登録するので、一般的な炊飯器のように天面で「銀シャリ」「早炊き」などの文字でコースの把握はできず、コース1・2・3と表示されるのだけ、あまり使わないコースには「コース3に何を登録したっけ?」となっていました。
自分の好きなメニューだけを3つに絞って登録できるのはいいのですが、ここは一般的な炊飯器の文字表示の方が分かりやすいなと感じたところです。
とはいえ調理器具を新たに買わずに、炊飯器を設置している場所で、メイン料理も手軽に作れるというのは、作り置きやコンロが空いてない時にも便利だし、これからもっとレシピが増えれば食生活を充実させてくれそうです。 2021.11.29 (ぴよこ)