2021.04.12
Joshin 試用レポート
パワーでスッキリor軽さラクラク。東芝のNEWクリーナーを検証!
東芝 サイクロン式スティッククリーナー TORNEO V cordless VC-CL3000X-S / TORNEO S cordless VC-CLS1-D
東芝のスティッククリーナーTORNEO(トルネオ)シリーズから、圧倒的なパワーでゴミをかきこむ「TORNEO V cordless VC-CL3000X」と、東芝史上最も軽い「TORNEO S cordless VC-CLS1」が登場しました!
VC-CL3000Xはそれぞれ逆回転する2本の回転ブラシと強力なモーターでゴミをキャッチします。
VC-CLS1は圧倒的な軽さで、小回りのきく柔軟な掃除が行えます。
使い勝手は?吸引力は?
気になるところがたくさんなので、実際にゴミを吸って検証してみました!ライター:あんまん
ゴミ取れNO.1 TORNEO V&最軽量 TORNEO S
サイズ(約):
【VC-CL3000X】幅257×奥行220×高さ1,125mm
【VC-CLS1】幅200×奥行140×高さ1,045mm
質量(約):
【VC-CL3000X】1.9kg (付属品含む:2.9kg)
【VC-CLS1】0.8kg (付属品含む:1.2kg)
VC-CL3000X(以下:CL3000X)とVC-CLS1(以下:CLS1)は、東芝"史上"と名がつく、それぞれの特徴が突き抜けたクリーナー。
ハイグレードモデルのCL3000Xは、シリーズ史上ゴミ取れNO.1モデルで、新開発のオシドリヘッドや、ハイパワーモーターにより、あらゆるゴミを残しません。
スタンダードモデルのCLS1は、重量約1.2kgの軽さNO.1モデル!
ヘッド・モーター・アルミ延長管を軽量化することで、長時間の使用でも手元が疲れず、億劫な掃除がラクになります。
ハイパワーモーターを積んだCL3000Xは、タフな姿で重量も約2.9kgと重めですが、一気にゴミをかきこんで掃除を早く終わらせます。
CLS1はスリムで小さく、CL3000Xと並ぶとそのコンパクトさが際立ちます。
「え?本当にクリーナー?」と疑うほど軽く、女性も持ちやすいサイズです。
本体裏面に滑り止めゴムが付いているので、サッと壁に立てかけられるのも便利です。
サイクロン部と持ちやすさ
運転時間(約)
【CL3000X】標準:40分(ヘッドを使用しない場合60分)、おまかせ:10〜30分、強:10分
【CLS1】標準:32分(ヘッドを使用しない場合35分)、おすすめ:20分、強:8分
グリップはどちらも押し引きがしやすい角度で持ちやすく、親指が届く場所にボタンがあるので、自然な流れで運転の操作ができます。
CL3000Xの運転時間は標準で約40分と、1回の充電で家中が掃除できます。
ミクロなゴミは「ゴミ残しまセンサー」が検知するので、吸い残しが一目でわかります。
CLS1は標準で32分と、小型な分CL3000Xよりやや短めです。
サイクロン部とモーター部
CL3000Xは強力な吸引力を生み出す「ハイパワーモーター」を搭載し、プリーツフィルターをなくした「フィルターレスサイクロン構造」を採用しています。
CLS1には新開発の「小型モーター」を搭載。
サイクロン部は、2つの気流がパワフルな吸引力を持続させ、ゴミを強力に圧縮する「デュアルトルネードシステム」でダストカップ内にゴミを送ります。
どちらの機種も、ダストカップ内でゴミをギュッと圧縮し、帯電防止加工が施されたダストカップでゴミが付着しにくく、ポイッと手軽に捨てられます。
舞い上がりがちなゴミ捨ても、これならストレスが減りそうです。
新開発「オシドリヘッド」が搭載したCL3000X
CL3000Xのヘッドは、2本の回転ブラシを2つのモーターでそれぞれ逆方向に回転させる、新開発の「オシドリヘッド」。
中央の吸引口に向かうようにブラシが回転することで、ヘッドを前へ押しただけでも往復したかのようにゴミをキャッチします。
よく見ると、ブラシの毛をとくようなギザギザのプレートが中央にあります。
この「ちり落としプレート」は、ブラシにからみつく綿ゴミや毛ゴミを取れやすくします。
さらに中央に向かって斜めになった「吸引スロープ」が、ブラシ両端の吸引風量の低下を防いで、ゴミをキャッチします。
新開発「軽量パワーヘッド」が搭載したCLS1
CLS1のヘッドに「小さい!」と驚きましたが、オシドリヘッドと並ぶと大きさが歴然!
コンパクトな「軽量パワーヘッド」は、角が多い場所にも小回りが利きます。
階段などでヘッドを持ち上げて掃除するときも、軽くてラクなのでスムーズな掃除ができます。
ヘッドのひねりやすさと、ソファ下の掃除のしやすさは?
椅子やテーブルの脚などを避けて掃除するには、ヘッドのひねりやすさも大事。
CL3000Xは手首と連動するようにクルっとなめらかに回り、ラクな方向転換ができます。
CLS1はCL3000Xよりは少しカクついた印象ですが、方向転換には問題のないひねり。
物が多いリビングなどの掃除も、ストレスなく行えます。
ソファ下などの狭い場所には、どちらも奥までスッと入り、CL3000Xは本体を床に着けてもヘッドが浮きません。
CLS1は、ヘッドが浮かないように本体を少し浮かしながらの掃除になりますが、元々スリムなので狭い場所は得意なようです。
付属品
【CL3000X】ふとん用ブラシ、2WAYブラシ、すき間ノズル、お手入れブラシ、充電台
【CLS1】丸ブラシ、すき間ノズル、お手入れブラシ、ACアダプター
付属品の違いは上記の通りです。
CL3000Xは充電台付きで、CLS1はACアダプターで直接充電します。
CL3000Xには、ふとん用ブラシも付いています。
充電方法の違い
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充電時間:【CL3000X】約3.5時間、【CLS1】約4.5時間
CL3000Xの充電台は、クリーナーを引っかけるだけで充電できるので、充電のし忘れ防止にもなります。
下には2WAYブラシとすき間ノズルを収納できるので、収納にも困らず一石二鳥!
コードの長さは1.8mなので、コンセントの近くに置くのがベターです。CLS1は、直接本体に充電コードを挿します。
画像のようにノズルを抜いておくと、場所を取ることはなさそうです。
アタッチメントで掃除
CL3000Xは、ダニやホコリを叩いてかきだすふとん用ブラシや、すき間ノズルや2WAYブラシで、サッシや棚、椅子などあらゆるところに活躍します。
延長パイプに付けると手の届かない場所にも使えますし、ハンディだと車のシート掃除にも便利ですよ。
CLS1の丸ブラシは、気が付いた場所をサッと掃除できて、細かいホコリを取り除きます。
ソファや収納棚の間などの細かい場所には、すき間ノズルがひっぱりだこ!
吸引力を検証!
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カーペットとフローリングの2種類の床に、4種類のゴミに見立てたものをまき散らしての実験です。
・羊毛…ペットの毛
・糸くず…髪の毛
・猫砂…大きなゴミ
・重曹…ミクロなゴミ
CL3000X
羊毛&糸くず
さすがオシドリヘッド!羊毛や糸のふわっとした軽いものは、ヘッドが近づくと同時にシュッと吸い、往復掃除をしたかのように押しだけでゴミを飲み込みました。
ヘッドを動かす回数が減るので、手元が重くてもはやく掃除が終わりそうです。
気になるブラシの絡みは、実験した羊毛と糸の量が多かったのか、ブラシに巻き付く結果となりましたが、日常で落ちている量だと、ちり落としプレートが巻き付きを少なくしてくれそうです。
吸引音は、キーンとした甲高い音が少ない低めの音なので、ストレスを感じにくいかなと思いました。
猫砂
大きくて吸いにくい猫砂はカーペットでは少し残りましたが、フローリングでは押しの時点で猫砂の上を乗るようにしてグングン吸い込みました。
大きなゴミの場合も、ほとんど往復することなくサーッと通るだけの掃除ができますよ。
重曹
ミクロな粒子の重曹も押しだけで、ほぼキレイ!
カーペットだと少し壁際には残ることがあるようなので、吸引力を自動でコントロールしてくれるおまかせモードにするか、壁際だけ強モードにして一気に吸うのもいいかもしれません。
CLS1
羊毛&糸くず
手元が軽くてスイスイと進みやすく快適で、吸引音も控えめです。
羊毛と糸くずの量が多かったのかCL3000Xと比べると穏やかに吸いましたが、押し引きでキレイになりました。
ただブラシには巻き付いていましたので、ペットの換毛期には、ブラシの手入れは必要になりそうです。
猫砂
カーペットでは押しの時に吸いましたが、引くと側面からポロポロとこぼれていきました。
フローリングでは、床の性質とヘッド前側の開き具合が狭くて吸いませんでしたが、ヘッドに猫砂が付いていく様子はあります。
ヘッドを浮かして直接吸引口からでも吸うのは難しかったので、猫砂のような大きなゴミは少し苦手分野かも。
重曹
重曹は往復でスッキリ吸い上げたので、砂埃など細かいものは得意なようです。
ただ量が多いとヘッドの後ろに溜まってしまい、ヘッドの幅の狭さも相まって往復は増えます。
広い部屋を掃除するというより、ワンルームや廊下などの狭い範囲での掃除に使いやすいと思います。
手入れのしやすさは?
ゴミ捨て
ダストカップを回して捨てますが、吸ったゴミは圧縮されて、キュッと丸まっています!
まとまることでカップ内で残りにくくなり、手入れをラクにします。
ゴミの舞い上がりもなく穏やかに捨てられるので、ストレスもありません。
丸ごと水洗いでスッキリ
ダストカップの汚れは、丸ごと水洗いできます。
CL3000Xはプリーツフィルターがないので、ザバザバ洗えて手入れがラクです。
お手入れブラシもダストカップに付いているので、すぐに取り出して洗えますよ。
CLS1はダストカップにブラシを収納できないので、洗面所に置いておくといいかもしれません。
洗った後はしっかり乾かします。
ヘッドの手入れの違い
CL3000X
CLS1
ヘッドの絡みつきは吸引力の低下につながるので、定期的に手入れをしましょう。
ブラシの取り出し方は、CL3000Xは左右にあるツマミをスライドしてカバーを外し、CLS1はコインで回して外します。
絡みついた毛を手でもみほぐして取り除き、ガッツリついた絡みにはハサミで切って除去しましょう。
まとめ
「強さ」と「軽さ」のそれぞれ特徴を持った東芝の新しいクリーナーですが、使うシーンによってどちらがいいのかが分かれます。
複数の部屋やリビングなど広い範囲の掃除には、パワー系のCL3000Xが使いやすい!
オシドリヘッドで往復が少なくなり、グングンゴミを吸い上げるので、メイン機として活躍します。
ただ手元の重みはあるので使う人によっては好みは分かれますが、フィルターレス構造やヘッドの取り外しなどメンテナンス面が優れていて、バランスのいいクリーナーだと思いました。
CLS1は、驚くほど軽くてスイスイと進む軽快さが使いやすいです。
ヘッドの関係上往復が多くなるので、複数や広い部屋を掃除するよりは、ワンルームや階段・廊下などに使うサブ機としてがいいかもしれません。
それぞれの特徴を踏まえて、お選びいただければと思います。2021.04.12 (あんまん)