2023.07.18
Joshin 試用レポート
血圧を測定できるウェアラブルウォッチ HUAWEI WATCH Dを使ってみました
HUAWEI ウェアラブル血圧計 WATCH D
『HUAWEI WATCH D』は、医療機器認証を取得した血圧測定機能を搭載したウェアラブルウォッチ。
測定方法は光学センサーではなく、病院などに置いてあるのと同じエアバック(カフ)で圧力をかけて行うタイプで、これは正確性が期待できそうです!
実際の精度はどうなのか?運動や健康ログなどウェアラブルウォッチとしても使いやすいのか?
数日間使ってみた様子をレポートします。ライター:もあ
医療機器認証を取得したウェアラブル血圧計 HUAWEI WATCH D
セット内容 | 本体、充電クレードル付きUSBケーブル、ウォッチの着用ガイド、クイックスタートガイド、スケール、Mサイズのストラップとカフ、MとLサイズ予備のカフカバー、セパレートのカバー |
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年齢を重ねると高血圧が気になり始めますが、家庭用血圧計は腕に巻きつけるのが面倒で続かなかったり、逆に時間帯によって測定結果が変わるため頻繁に計りたいという方もいると思います。
『HUAWEI WATCH D』はそんな方にピッタリの、手首式血圧計の機能を搭載したウェアラブルウォッチ。
見た目は普通のウェアラブルウォッチですが、ベルト部に空気が送られるカフが付いていて、従来の血圧計と同じように手首を圧迫して血圧を測定します。
さらに内部に搭載された高精度圧力センサーによって、正確な圧力フィードバック制御と最小限の空気抵抗が実現し、圧力測定の誤差は±3mmHg以内※と、かなり高い精度が期待できるのだとか。
※ 誤差値は圧力測定精度のみを示すものです
測定方法は、本体を装着したまま心臓の高さで静止し、画面上の測定ボタンをタップするだけ。
測定は約40秒ほどで終わり、起動音もないので、職場や外出先でも気軽に測れるのが嬉しいです。
メインの機能は血圧測定ですが、皮膚温度、心拍数、血中酸素レベル、睡眠ログ、ストレス値など様々な健康状態の計測もでき、結果はまとめて専用アプリで管理。
ウォーキングやランニングなどのワークアウトも70種類以上ととても豊富で、ウェアラブルウォッチとしての完成度も高いです
IP68規格の高い防水/防塵性能※も搭載しているので、水周りやアウトドアシーンでの使用も安心ですよ。
(※ IPX8:水面下での使用が可能、IP6X:粉塵が内部に侵入しない)
外観と装着の様子
ケースサイズ(約) | 高さ51×幅38×奥行13.6mm ※13.6mmは最も薄い箇所(センサー部分は含まない) |
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モニターサイズ(約) | 1.64インチAMOLED (有機EL) 280×456ピクセル |
手首回りサイズ(約) | 130〜200mm |
質量(約) | 40.9g(ベルト含まず)/ 90g(実測、Lサイズのベルトとカフ含む) |
使用可能時間(約) | [通常使用]7日間持続 |
HUAWEI WATCH Dは、1.64インチのAMOLED (有機EL)ディスプレイを搭載。
大きなディスプレイで色濃くハッキリと表示された文字はとても見やすく、明るい屋外でも問題なく確認できました。
装着するとカフは内側に隠れるため血圧計には見えず、日常使いにも馴染みやすいデザインです。
サイズ感は一般的な手首式血圧計と比べるとコンパクトですが、ウェアラブルウォッチの中ではやや大きめな印象。
血圧測定時に手首をしっかり圧迫するため、ベルトは分厚く幅も約3cmとしっかりあります。
さらに、留め具が頑丈なバックル式となっていて、慣れるまでは重さを感じることがあるかもしれません。
操作は基本タッチパネルで行い、物理ボタンは右側面にHOMEボタンとHEALTHボタンがあります。
HEALTHボタンはワークアウトや体温、血中酸素濃度の測定などよく使う項目を振り分けできます(初期設定は血圧測定になっています)。
充電は付属のUSBケーブルで行います。
バッテリー持ちはフル充電時に最大約7日間駆動と、とてもタフネス。
筆者がつけっぱなしの状態で、1日2〜3回の血圧測定と30分程度のワークアウトを行っていたところ、バッテリーは1日10%ちょっとしか減っていませんでした。
ベルトは取り外しができ、付属の2サイズのベルトを付け替えできます(今回のレポートではLサイズを使用しています)。
筆者はバックル式の時計をあまり使ったことがなく、最初はサイズ調整に苦戦しましたが、ベルト穴を決めて固定すると、次からはベルトに腕を通してワンタッチでスムーズに装着できます。
カフがあるためか、ジャストサイズよりも少し余裕をもって固定した方がフィットしやすいように思いました。
カフはメッシュ素材なのであまり蒸れず、暑い日に1日中付けていても不快に思うことはありませんでした。
ただスポーツやアウトドアシーンに特化したウェアラブルウォッチと比べると通気性はイマイチで、少し重さもあるため、ハードなトレーニングにはあまり向かないかな・・・という印象です。
実際に血圧を測定してみた
HUAWEI WATCH Dのメイン機能、血圧の測定をしてみます。
・両足を地面にピッタリと付け、身体の力を抜く
・本体を装着している腕を曲げて心臓の位置まで上げ、手のひらは開いた状態で胸側に向ける
・もう片方の手で本体を装着している腕の肘を支える
・会話は控える
血圧を正確に測るには姿勢がすごく大切なので、正しい測り方を覚えておきましょう。
準備ができたら本体で血圧測定画面を立ち上げ、測定ボタンをタップします。
測定が始まるとカフに空気が入って膨らみ、手首がどんどん締め付けられていきます。
病院や家庭用血圧計で測る感覚とほとんど同じですが、どれだけ加圧してもベルトはビクともせず、血圧計でよくあるマジックテープで固定したカフが外れてきそうになる様子はありません。
今回お借りした中で10回以上血圧を測りましたが、いずれも約40〜45秒で測定が完了しました。
スタッフが家庭用血圧計(上腕式)を所持していたのでお借りして、数値に変化があるか測り比べてみました。
結果、最高血圧は少し差がでましたが、最低血圧は誤差3mmHgと近く、脈拍も大体同じです(画像2枚目)。
上腕と手首で測る位置も違うため、数値はもっと大きく異なるかなと思っていましたが、HUAWEI WATCH Dでも充分正確性の高い測定が可能なことがわかりました。
ヘルスケアデータと豊富なワークアウトモード
本体を装着したまま手首を傾けると自動でモニターが表示され、そのままスムーズにタッチで操作できます。
特にスライド時のタッチ反応が速く、画面が大きいため誤操作も少なくてストレスフリーでした。
文字盤のあるメイン画面から左にスライドしていくと、心拍数や血中酸素濃度、ストレスレベルなどの健康データがズラッと並びます。
中でも瞬時に体温を測る「皮膚温度測定」は体調の変化をチェックする上でかなり重宝し、血圧と一緒に測るようにしていました。
屋外ウォーキングなど一部のワークアウトでは、GPSによるルートの記録が可能です。
アプリ上でルートを追跡しながらその時のパフォーマンスを把握できるので、トレーニングの振り返りに役立ちました。
ワークアウト後は、2分間でどれだけ心拍数が落ち着いたかを測る「回復心拍数」を確認すると、トレーニング負荷と体力回復力がわかり、運動のペースを調整しやすくなりますよ。
計測データを専用アプリで管理
スマホとペアリングし、専用アプリ「HUAWEI Health」で健康状態と活動ログを見ていきます。
アプリのメイン画面には歩数や運動記録、睡眠ログ、心拍数など各項目がシンプルにまとまっています。
消費カロリー/エクササイズ時間/立っている時間がリング状で表示され、段々とゴールに近づいていく様子が見れるのは面白いです。
各項目で色分けがしてあるので、ひとめで把握できるのもいいですね。
測定した血圧はすべて自動でアプリにも記録されて、過去のデータを日/週/月別で表示します。
血圧手帳のように記録忘れの心配はありませんし、リマインダー機能を使えば測り忘れも防げます。
血中酸素濃度や体温のデータ、睡眠ログも一緒に確認できるので体調の変化も把握しやすく、健康状態のチェックはバッチリですね。
まとめ
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心拍数や血中酸素濃度が測れるモデルが増え、スポーツシーンだけでなく「健康管理用デバイス」のイメージも大きくなってきたウェアラブルウォッチですが、カフによる本格的な血圧測定ができるとは思っていませんでした。
リラックスして座れる場所であればどこでも手軽に測定できるので、血圧が気になるけれど測定の習慣がなかなか付かない方には、とても魅力的なアイテムではないでしょうか。運動の記録や睡眠ログ、ヘルスケアデータ、ワークアウトなどウェアラブルウォッチとしての便利な機能もバッチリ搭載しているので、運動を気にしつつ健康管理をするのにピッタリです。
高血圧が気になり始めた方は、ぜひ『HUAWEI WATCH D』で測定を習慣付けてみてください。 2023.07.18 (もあ)