良い音とノイキャン。完全ワイヤレスのWF-1000XM3
-
まずは中身の確認ですが、前モデルからの変更点としてフィッティングサポーターが無くなっています。
これはコストカットというより、本体の形状が改良された為、サポーターを別で装着する必要が無くなったということでしょう。
イヤホン本体の耳に入れるノズル部分の位置が本体中央部分に近付き、ノズルの角度も複雑になっているように見えます。イヤーピースは前モデル同様、本体の色に合わせた2種類各3サイズが付属しており、お好みに合わせて変更することが可能です。
特にトリプルコンフォートイヤーピースはスポンジとシリコンの中間のような質感なのでピッタリと耳穴にハマり、個人的にはオススメ!
より静かでクリアな音楽再生を可能にしたデュアルノイズセンサーテクノロジー
イヤホン本体の外側に孔があるのですが、実はマイクになっています!
言われないと気づかないのですが内側にもマイクが付いており、フィードフォワード(外側)・フィードバックマイク(内側)という名称がついています。
この2つのマイクが高性能なノイズキャンセリングを実現する為のもので、それぞれから騒音を集音し、その騒音を打ち消す音を生成することで、ノイズを打ち消す働きをします。
音を音で打ち消すって面白いですよね!
充電ケース
底面が丸みを帯びたデザインになっており、自立はしません(笑)。
手触りは金属のようなツルツルではなく、キメ細かいスベスベした感じで触り心地が良いです。
ブラックとプラチナシルバーのどちらのカラーも蓋の部分はややブロンズ寄りのゴールドカラーで、メリハリのあるカラーリングで高級感があります。
充電ケースにイヤホン本体を収める際はマグネットでくっつくため、スポッと吸い込まれるように収まります。
全体的にコンパクトになり、充電ケースとイヤホン本体を合わせた重量は100gも無い為、ズボンのポケットに入れていても重みを感じませんね。
本体のみで6時間駆動し、フル充電したケース(充電時間 約3.5時間)ならば、3回分の充電が行えます。
6時間駆動と充電で6時間×3回分、合計24時間の音楽再生が可能となり、前モデルのWF-1000Xは本体のみで3時間、ケースは2回分の充電でしたので、バッテリー持ちはかなり良くなっていますね。
実際に聴いてみました
-
前モデルに比べてメカニカル感が抜け、顔や肌に馴染むようなデザインになり、傍から見たときの違和感がありません。
物理ボタンが無くなり、中央の丸い部分がタッチパネルになったので、曲送りなどの操作の際にズレることが無くなりました。
左右のタッチパネルでそれぞれ役割が異なる為、最初は慣れが必要ですが心配は要りません。
物覚えの悪いことで有名な私も数回で覚えることができました。試聴してみた感想ですが、"ノイズキャンセリングが凄い"!
装着感が向上しているので、つけただけでもかなり外音をシャットアウトしますが、ノイズキャンセリング機能をONにすると、外の世界がスーっと遠くなるような静寂が訪れます。当然ながら、音質も十二分すぎる仕上がり!完全ワイヤレスでもハイレゾ相当の高音質をウリにしているのは伊達じゃない!
年々進化するBluetooth技術もここまで来たかと思わせる臨場感で、全体的にパキッとした音立ちの良さはポップス等に最適です。
もちろん専用アプリ「Headphones Connect」にイコライザー機能もある為、お好みの音質に調整することも可能です。
まとめ
前モデル“WF-1000X”も、完全ワイヤレスイヤホンの特性をしっかりと押さえた名機でしたが、流石ソニー。
たった2年足らずで前モデルからここまで改良して、後継機を世に送り出してくるとは思いませんでした。
ソニーの担当者曰く、音の途切れやすさについて多くの声があったらしいので、今回はそこにもかなりの改良が加えられているとのことです。
そういえば確かに、このレポートを作成中に音途切れをした記憶がありませんね。
間違いなく現在の完全ワイヤレスイヤホン市場の中で、ダントツでトップクラスの性能を誇る名機です。
これから完全ワイヤレスイヤホンに挑戦する方から、いくつもの機種を聴き分けた玄人にも万人の方に自信を持ってオススメします!
2019.07.11 青汁