2021.06.09

Joshin 試用レポート

圧倒的な静寂空間でいい音を聴く!ソニー『WF-1000XM4』をレポート!

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ソニー ノイズキャンセリング機能搭載 完全ワイヤレス Bluetoothイヤホン WF-1000XM4

2019年に発売して以来、今もなお大人気のソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」のハイエンドモデルとなる『WF-1000XM4』が登場しました!

ノイズキャンセリングや外音取り込み機能のクオリティがさらにアップし、防滴性能を搭載、連続再生時間が長くなるなど、WF-1000XM3から大きく進化!
原曲をそのままキレイな高解像度で鳴らす音作りも健在で、WF-1000XM3では非対応だったLDACコーデックにも対応し、ハイレゾ級の高音質が楽しめるようになりました。

非常にレベルの高かったWF-1000XM3から、さらに進化したWF-1000XM4の実力をじっくり見ていきます。 ライター:もあ

大人気モデルがさらに進化!ソニー『WF-1000XM4』

  • ソニー完全ワイヤレスイヤホン『WF-1000XM4』
    ソニー完全ワイヤレスイヤホン『WF-1000XM4』
  • 発売後すぐに「ノイズキャンセリング(以下:NC)性能がヘッドホン級だ!」「クリアな音質がどの曲にも合う!」と大きな反響を呼び、完全ワイヤレスイヤホンの人気をさらに加速させた「WF-1000XM3」。
    発売から2年近く経った今も愛用者が増え続けている大人気モデルです。

    そんな完成度の高いイヤホンがさらに進化したのが、今回レポートする『WF-1000XM4』。
    NC時の風切り音や装着感、防滴性能など、WF-1000XM3を使った方の意見を取り入れ、すべてをカバーした妥協のないモデルに仕上がっています。

パワーアップしたノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能

  • 周囲の音を自然にコントロールできます
    周囲の音を自然にコントロールできます
  • アプリでNC/外音取り込み機能を設定
    アプリでNC/外音取り込み機能を設定

WF-1000XM3が大注目をあびた理由の1つが、圧倒的な静寂感をあじわえるNC機能。
本体に配置されたマイクで周囲の音を集め、騒音を打ち消す音を作ることでノイズを消しています。
その威力は、密閉型ヘッドホン「WH-1000XM4」に負けず劣らずで、周囲の話声や車の走る音が「スッー・・・」と自然になくなり、音楽に集中できます。

そんな高性能なNC機能が、WF-1000XM4ではさらにパワーアップ!
WF-1000XM3では、風の強い日は風切り音が気になることもありましたが、WF-1000XM4はアプリで「自動風ノイズ低減」モードを設定できるようになりました。
特にランニング時は、風切り音がカットされているのが分かりやすく、静かな中で音楽を楽しめます。

人の多い駅で試してみましたが、話声を中心にスッと音が消え、曲を流していなくても周囲の音はほとんど聞こえません。
ドライヤーの音や動画で飛行機の音を流してみたところ、全く聞こえないとまではいきませんが、音楽を聴いていれば気にならないほどになりました。
少し音の高い、キーボードをたたく音が1番聞こえやすく感じたので、中低音のノイズ軽減が特に強い印象です。

  • 会話をする時は「スピーク・トゥ・チャット」!
    会話をする時は「スピーク・トゥ・チャット」!
  • 周囲の音を取り入れる外音取り込み機能も、機械的な印象を全く受けず、イヤホンをつけていない時のように自然に音が耳に入ってきます。

    ただ聴いている曲の音量は変わらないので、そのまま自然に会話をすることは難しい・・・そんなときは「スピーク・トゥ・チャット」を使いましょう!
    スピーク・トゥ・チャットは、声をだすと本体に触れることなく音楽が停止して外の音を取り込むモードで、イヤホンをしたままでも自然な会話ができます。
    レジやタクシーの中などで、少し話したいときに重宝しますよ。
    ※スピーク・トゥ・チャットはアプリで設定できます。

  • セット内容一覧
    セット内容一覧
  • 本体の形状が大きく変わりました
    本体の形状が大きく変わりました
  • ノズル部分もシンプルです
    ノズル部分もシンプルです

セット内容:本体、充電ケース、充電用USBケーブル(Type-C、約20cm)、ノイズアイソレーションイヤーピース(S/M/L)、取扱説明書
サイズ(約):7.3g(片側)
対応コーデック:SBC/AAC/LDAC (※LDACはアプリで設定)
防滴性能:IPX4相当
※IPX4:いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない
ヘッドホン本体のみ対応。あらゆる方向からの飛沫に対して本体機能を保護するものです。本機の音導菅(音出口の筒部)、通気口、マイク穴(2か所)を除く

本体は、横長だったWF-1000XM3から大きく形状が変わり、コロッとした丸型になりました。
サイズも小さくなって、装着時には耳から大きく飛び出ないんじゃないかなという印象。
軽量化して、長時間付けていても疲れにくくなったのもうれしいです。

カラーバリエーションはブラックとプラチナシルバーの2色で、プラチナシルバーはWF-1000XM3よりも少し青みがかった落ち着いたカラーです。

WF-1000XM3はノズル部分にボコッとした出っ張りがあり、装着する角度が複雑でしたが、WF-1000XM4は少し凹凸があるものの、スッキリとしてシンプルです。
手前付近で耳穴を塞ぐ形状で、耳への負担が少なそうだと感じました。

そしてWF-1000XM3からのうれしい進化が、IPX4相当の防滴性能を搭載したこと!
雨の日や汗をかく運動時でも、安心して使えるようになりました。

遮音性の高い独自のイヤーピースが付属

  • 独自のイヤーピースが3サイズ付属
    独自のイヤーピースが3サイズ付属
  • シリコン+ポリウレタンフォーム素材です
    独自のポリウレタンフォーム素材を使用
  • 遮音性がアップし、細かな音を逃しません
    遮音性がアップし、細かな音を逃しません

イヤーピースは、独自のノイズアイソレーションイヤーピースが3サイズ付属。
耳にあたる部分はポリウレタンフォーム素材で、指で軽くつぶしてから装着すると中で膨らみ、耳穴をしっかりと塞ぎます。
遮音性と密閉感が大きく上がって、低域を中心に細かな楽器の音も逃さず、NCの性能もより感じられるようになるのがポイントです。

シリコンタイプをよく使う方は圧迫感があるかもしれませんが、イヤホンを付けていてグラグラする感覚のある方にはピッタリハマりますよ。

本体で約8時間、ケース込みで最大約24時間の連続再生が可能

  • 小さくなった充電ケース
    小さくなった充電ケース
  • 強めの磁石でしっかり収まっています
    強めの磁石でしっかり収まっています
  • 本体が飛び出ていて取り外ししやすい!
    本体が飛び出ていて取り外ししやすい!
  • 充電端子はUSB Type-C
    充電端子はUSB Type-C

充電時間(約):本体1.5時間、ケース3時間
連続再生時間(約):8時間(本体のみ)、24時間(ケース込み)※NCオン時
ワイヤレス充電:Qi規格に対応

本体だけでなく充電ケースの形状も大きく変わり、手のひらに乗るコンパクトサイズになりました。
スベスベとした触り心地のいい質感で、中には本体が隙間なくキレイに収まっています。
本体を収める際の磁石は少し強めですが、上半分が飛び出しているのでスムーズに取り出せます。

連続再生時間は、WF-1000XM3よりも本体だけで約2時間長くなり、長時間のショッピングや運動時にも、より使いやすくなりました。
Qi規格のワイヤレス充電に対応しているのもうれしいポイントです。

2.実際に試聴してみました

装着イメージ

  • 装着イメージ:ブラック
    装着イメージ:ブラック
  • 装着イメージ:プラチナシルバー
    装着イメージ:プラチナシルバー

ノイズアイソレーションイヤーピースを指で少しつぶして耳の中に入れ、本体の凹凸部分が耳のくぼみにしっかりハマるように装着します。
耳から飛び出る面積が少なく、ホールド感が非常にいいので、髪やマスクを触った時にポロッと取れることはなさそう。

耳栓のようにしっかり耳穴を塞ぐので遮音性が高く、音漏れもしにくいですよ。

  • 本体中央はタッチセンサーになっている
    本体中央はタッチセンサーになっている
  • スマホとペアリング
    スマホとペアリング

操作方法

音楽の再生/一時停止 右側を1回タップ
曲送り/曲戻し 右側を2回タップ/右側を3回タップ
ボリューム(+/-) アプリで設定
外音コントロール(NC→アンビエントサウンド) 左側を1回タップ
ボイスアシスタント 右側を長押し

※上記はデフォルトの操作方法です。操作方法はアプリでカスタマイズ可能です。

本体の中央部分はタッチーセンサーになっていて、音楽の再生/停止や曲の変更が行えます。
ボリューム調整はアプリで設定を行うとタッチで操作できるようになりますが、代わりに曲の変更ができなくなるので、両方の機能をスムーズに使いたいときは、ボリューム調整はボイスアシスタントを使うのが良さそうです。

NCと外音取り込み機能がタッチ1つで切替できるのは、とても便利でした。

ペアリング方法

本体を取り出して耳に装着し、左右のタッチセンサーを約5秒間長押しするとペアリングモードになるので、スマホのBluetooth設定で「WF-1000XM4」を選んで接続します。

原音に忠実な、解像度の高いクリアな音

  • ボーカルの声がとてもクリアです
    ボーカルの声がとてもクリアです
  • NW-A100シリーズでも聴いてみた
    NW-A100シリーズでも聴いてみた

スマホでストリーミングサービスの曲を聴いてみました。
音にハデな色付けはなく原音に忠実で、中高域を中心に解像度が高く、特にボーカルの声がクリアで聴きやすいです。
低音域は、重低音に特化した「EXTRA BASSシリーズ」と比べるとやさしい印象を受けますが、音にキレがあるので、ドラムなど低域のリズムが聴きやすく迫力もあります。
こもったような音もなく全体的にクリアで、音のバランスが良くどの音楽ジャンルでも楽しめました。
ホワイトノイズがほとんど感じられなかったので、静かな曲や独唱も違和感なく聴けますよ。

ウォークマン(NW-A100シリーズ)で聴くと、音にハリと厚みが増した印象で、スマホよりもメリハリのある音を楽しめます。
楽器の音1つ1つが独立しているので、音が重なってもそれぞれを邪魔することはありませんでした。

What Do You Mean? / Justin Bieber(スマホ使用)

機械的な音が多い曲ですが自然に気持ちよく鳴らし、抜け感のあるボーカルの声と上手くマッチしています。
複数の音が混ざる箇所でも聞こえにくくなる音がなく、音場が広いなと感じました。

Don't be Afraid / L'Arc〜en〜Ciel(スマホ使用)

サウンドの切れがよく、それぞれの楽器の音をしっかりと聴きこめます。
中域の解像度が非常に高いので、後半のギターソロは他のイヤホンで聴くよりも音に明瞭感があり、聴きごたえ抜群です。

あなたがいることで / Uru(ウォークマン使用)

イヤホンによってはこもりがちな、サビの入り出しの伸びやかに透き通る高音を上手く表現しています。
とくに音が静かになる大サビの前は、ボーカルの声に上手くスポットを当たるWF-1000XM4の良さが出ているなと感じました。

専用アプリ「Headphones Connect」

  • LDAC再生でハイレゾ級の高音質!
    LDAC再生でハイレゾ級の高音質!
  • 自分にあったイヤーピースが分かります
    自分にあったイヤーピースが分かります

専用アプリ「Headphones Connect」でBluetooth接続品質を「音質優先」にすると、ソニーの非可逆圧縮音声圧縮コーデック「LDAC」で再生が可能。
LDACで聴くと、楽器の音やボーカルの息遣いなど、曲の情報量が一気に増えて、いつも聴いている曲でも「ここにこんな音が入っていたんだ」と新たな発見があります。
人の多い場所で使うと時々音飛びがありましたが、サウンドの厚みが全然違うので筆者はずっとLDACで聴いていました。

アプリではイコライザーの調整やイヤーピースがちゃんと装着できているかのテストなど、いい音を楽しむための機能が多くあります。
中でも面白いと思ったのが、最適なイヤーピースのサイズを判定する機能。
付属の3サイズのイヤーピースをつけて少し音を聞くと、どのサイズが適していたかを教えてくれます。
筆者はいつもMサイズを使っていましたがSサイズと判定され、Sサイズを使うと圧迫感がなくなり長時間聴いていても聴き疲れしなくなりました。
筆者は左右ともSサイズでしたが、それぞれ別のサイズと判定されることもあるので、音楽を聴く前には1度試していただきたいです。

まとめ

完全ワイヤレスイヤホンの人気を加速させた「WF-1000XM3」のハイエンドモデルと聞いて、期待でいっぱいだった筆者。
「WF-1000XM4」を装着した瞬間、NCと外音取り込み機能の機械感のなさにとても驚きました。
音楽を流していなくても周囲の音が聞こえにくい静寂空間をあじわえて、圧迫感も少ない。
会話の際は自動で音を停止する「スピーク・トゥ・チャット」がとても便利で、ずっとつけていたいと思わせるイヤホンです。

音質は原音をキレイに鳴らすので音楽ジャンル問わず楽しめ、特にLDAC再生は音質にこだわりのある方も満足できる高音質です。
人の声が特に聴きやすく、通話性能もいいのでテレワークやオンライン授業でも活躍しますよ!

NC機能と音質にこだわりがある方、ハイクオリティなイヤホンをお探しの方にピッタリです!
大人気の「WF-1000XM3」からさらに進化した「WF-1000XM4」を、ぜひ試してみてください 2021.06.09 (もあ)

スタッフが使ってみました

今回使用した音源 ※別カートです

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