2022.12.10
Joshin 試用レポート
手のひらサイズの重厚サウンド!マーシャルのBluetoothスピーカー『Willen』をレビュー
マーシャル Bluetooth対応 ポータブルスピーカー Willen
ギターアンプを小さくしたようなデザインと、厚みがある表現と高音質で人気の、マーシャルのBluetoothスピーカー。
今回登場した『Willen(ウィレン)』は、持ち運びに最適なスクエア型の手のひらサイズです。
すごく小さいけど、マーシャルらしいパワフルなサウンドは出るのだろうか?
マーシャル「EMBERTON(エンバートン)」を愛用中の筆者がチェックしていきます! ライター:もあ
重厚なマーシャルサウンドをどこでも持ち運べる『Willen』
以前、ヴィンテージインテリアに似合うデザインに惚れこんで、マーシャルのBluetoothスピーカー「EMBERTON」を購入した筆者(レポートはこちら)。
「音はマーシャルだから間違いないだろう!」くらいに思っていましたが、想像以上の音の厚みと低音域の響き方が好みドンピシャで、音楽だけでなく映画や動画を観る時にも大活躍しています。
今回登場した『Willen』は、手のひらに収まるサイズとスクエア型が特徴のポータブルスピーカー。
横幅はEMBERTONの半分くらいしかなく、一緒に並べるとまるで兄弟のようです。
ドライバーは、2インチのフルレンジドライバーと2つのパッシブラジエーターで構成されていて、小型ながらマーシャルらしい重厚なサウンドを期待できるとのこと。
IP67の高い防塵/防水性能を搭載したかなりの頑丈設計で、お風呂やアウトドアのお供にもピッタリです。
※ IP67:粉塵が内部に侵入せず、一時的に水中に沈めた場合でも有害な影響を受けない
EMBERTONにはなかったマイクを搭載し、ハンズフリー通話に対応したので、オフィスや仕事部屋などに軽々持っていけるのも便利です。
外観をチェック
セット内容 | 本体、USB Type-C 充電ケーブル(約51cm)、取扱説明書 |
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サイズ(約) | 幅100 x 高さ100 x 奥行40mm |
質量(約) | 310g |
外観はEMBERTONのデザインをそのままギュッと小さくしたイメージで、スクエア型になることで、よりギターアンプのミニチュアっぽさが増しました。
スピーカーを覆うメタルグリルやシリコン素材の外周が、いい意味で小型スピーカーらしくない重厚感を醸し出していて、存在感は充分。
レトロな雰囲気もあり、特に木目調の壁紙やテーブルとの相性は抜群です。
EMBERTON(質量約700g)は、実際に手に持つとサイズの割にはズッシリしているなという印象でしたが、Willenは想像以上に軽くて驚きます。
サイズが小さいのでバッグに入れてもかさばりにくいですが、アウトドアシーンでは背面のストラップを使ってバッグに引っ掛けてもいいですね。
室内で使うときはポールなどに固定できますし、このストラップはなかなか使えそうです。
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操作は本体の前面右上にある、ゴールドのコントロールノブ1つで行います。
操作方法はEMBERTONと同じく、中央を押して再生/停止、上下でボリューム、左右で曲のトラック変更と、とてもシンプル。
ノブはとても小さく、上下左右に動かすときは押すというより、フリックするように倒すイメージです。
ノブと本体の表面の高さがほとんど同じで、慣れるまでは操作にもたつくこともありましたが、バッグの中でいつの間にかノブが押されていたということを防げるのはありがたい。
こんなに小さくなったのに、筆者的EMBERTONのお気に入りポイントの1つでもある、ノブを動かしたときの少し重たい質感が健在だったのも嬉しいです。
連続再生時間は最大約15時間
充電時間(約) | 3時間 |
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連続再生時間(約) | 15時間 |
急速充電(約) | 20分の充電で3時間再生可能 |
左側面にUSB Type-Cの充電ポートがあり、約3時間のフル充電で最大約15時間再生できます。
さらに急速充電にも対応していて、相変わらずバッテリー面はかなり優秀ですね。
本体は一時的に水中に沈めても問題ない高い防水性能を持っていますが、ポートにカバーがないので、濡れた状態で充電しないようしっかり拭いておきましょう。
天面のペアリングボタンとバッテリーがひとめで分かるインジケーターの間には、マイクのマークがあります。
音楽を楽しむだけでなく、手が離せない時や大人数で会話するときなど、あらゆるシーンで使えるようになったのはとても便利ですね。
アプリでイコライザー設定ができる、クリアで厚みのある音
電源を入れると、マーシャルのスピーカーお馴染みのエレキギターの音が響きます。
起動音はEMBERTONと同じですが、EMBERTONより音量が小さいためか重低音の厚みは穏やかで、耳あたりが優しくなっているような気がしました。
天面のペアリングボタンを押して、スマホのBluetooth設定で「Willen」を選んで接続。
さっそく音楽を聴いていきます。
EMBERTONをレポートした際にも試聴音源に選んだ「Smells Like Teen Spirit/NIRVANA」を聴くと、重低音がグイグイ前に出ていたEMBERTONとは違って、全体的にバランスの取れた音になっていると感じます。
音に厚みがあるのは間違いないのですが、近隣から苦情が来るかもと心配するようなズシンと響く音ではなく、引き締まったクリアな音という印象。
特に中〜高音域の解像度が高く、派手なサウンドに埋もれがちなボーカルの声も際立ってスッと耳に入ってきます。
EMBERTONと比べると低域に少し物足りなさを感じるかもしれませんが、音の厚みと輪郭の鮮明さは、手のひらサイズのスピーカーの中ではトップクラスだと思います。
ロックやクラブミュージックをさらにエネルギッシュな音で楽しみたい時は、専用アプリにあるイコライザープリセット「押す(Push)」を選ぶと満足のいく音になりそうです。
アプリの「スタックモード」で複数台のWillenと同時接続すれば、屋外でも迫力の音を響かせることができますよ。
まとめ
マーシャルのスピーカーの中で1番小さな『Willen』ですが、小型サイズとは思えないマーシャルらしい厚みのあるパワフルなサウンドをしっかり鳴らします。
エネルギッシュで迫力のある音楽を楽しむのはもちろん、配信ライブや映画との相性も良く、ハンズフリー通話もできるなど、様々なシーンで活躍しますよ。
「いい音のオシャレなスピーカーを持ち歩きたい」という方に、ぜひおすすめしたいです。
マーシャルサウンドのファンはもちろん、インテリアのアクセントになるスピーカーをお探し方もチェックしてみてください。
2022.12.10 (もあ)