カシオ電子辞書 生活・教養モデル「XD-SX6510」は学べるコンテンツがいっぱい！楽しみながらいろいろ勉強してみた！

外観・カラーバリエーション

本体はコンパクトで、持ち運びしやすいサイズ。
電池込みで約290gと、500mlのペットボトルの半分ぐらいの重さなのも扱いやすいポイントです。
かばんに気軽に入れられて、使いたい時にサッと使えますね。
カラーバリエーションは、シックなブラックに、ゴージャスながらも品のあるシャンパンゴールド、深みのある赤が印象的なレッドで、どれも魅力的なカラーになっています。

2020春モデル「XD-SX6500」からの更新点

前モデル「XD-SX6500」の発売からおよそ3年経ち、辞書の内容も更新されました。
ジーニアス英和辞典第6版はSNSで使われるようになった表現など新たに約1,000の語句を増補し、明鏡国語辞典第3版は最新の言葉を約3,500語増補しているので、安心感を持って調べられます！
電子辞書で調べるメリットは、情報元がしっかりしているという点が大きいです。

各部

タッチペン

タッチペンは本体裏面に収納されています。
持った時に指先が当たる部分は、等間隔に細かいくぼみがあって、滑りにくく持ちやすいです。
軽いタッチ力で反応するので、パネルの表面は押しすぎないように注意しましょう。

イヤホン端子・スピーカー・USB端子・録音マイク

液晶パネルに向かって左側面にイヤホン端子（ステレオイヤホン ミニプラグ・3極・外径3.5mm）、正面にスピーカー、右側面にUSB端子があり、キーボードの左下に録音マイクが配置されています。
英会話を学ぶ時に例文の発音やNHKラジオなどをじっくり聴く時に、イヤホンを使うと集中しやすいです。
スピーカーは小型に見えても、しっかり音を届けてくれます。
USB端子は、給電（後述）やプロジェクターなどとの接続で使います。
英語の勉学時に発音の録音採点ができるので、録音マイクの位置は覚えておきましょう。

microSDメモリーカード・リセットボタン

本体裏面にmicroSDメモリーカードスロットが配置。カバーはスライドさせて開けましょう。
microSDメモリーカードを挿入することにより、本体の記憶容量を増やしたり、microSDメモリーカードに記憶したテキストファイル※を読んだりできます。
本体の動作異常を感じたら、裏面のリセットボタンをタッチペンで押してください。
リセットする時は必ず電源を切ってから行いましょう。 履歴や設定などの情報が消えてしまう場合があります。
※読めるテキストファイルには条件がありますので説明書をご確認ください

液晶パネル・キーボード

液晶パネルは、5.7型タッチパネル（5.2型864×480ドットTFTカラー液晶）で大きさもちょうどよく、とても見やすいです。
キーボードのボタンは、最初は少し小さめに感じて打ち間違いもありましたが、すぐに慣れてスムーズに文字を打てるようになりました。
見やすい角度に自由に調整ができる液晶パネルは、倒しきるとフラットにできるので、寝転がりながら使うのにも便利です。
座って使う時も自分の見えやすい角度に調節できます。
手書き検索は、パネルの感度がよく、スラスラと書いて検索することができました。
筆者の書いた文字が汚かったせいか、誤認識された文字もあったので、キレイな文字を書く意識ができるのもいい点ですね。

電池・給電

電池は本体裏側の電池ブタをスライドして開けて入れます。
液晶パネルの右上に電池の残量が3段階で表示されるので、電池交換の参考にしましょう。
ホーム画面やコンテンツ一覧以外の画面では電池残量が見えなくなるのが少し残念でした。
別売のUSBケーブルがあれば、給電ができるので、電池の消耗を抑えることが可能です（電池を充電することはできません）。
USBで給電中は、電池の残量表示の横にマークがあらわれます。
使っていると、時間を忘れるぐらい熱中してしまうことがあるので、USB給電はオススメです。

※別売：USB ケーブル（CB-20USB）/USB-AC アダプター（AD-XA04J）

文字サイズ変更・明るさ調節・ブルーライトカット機能

基本設定として、文字サイズ変更・明るさ調節・ブルーライトカットON/OFFができます。
文字サイズは5段階で調節できるので、自分にピッタリなサイズが見つかりそう。
筆者は1番小さなサイズでは読みづらかったので、1つ大きくしました。
明るさ設定も5段階で調節できます。
明るさは、電子辞書を使う場所によって見えやすさが変わるので、その都度調節しましょう。
ブルーライトカットはONにすると、画面が少し黄色っぽくなります。
設定でカンタンにブルーライトカットができてとても便利。目に優しくていいですね。

Wi-Fi接続

「XD-SX6510」はWi-Fiに接続して、他のコンテンツをダウンロードすることができます。
Wi-Fiに接続するには「コンテンツ一覧」の「ツール」から「ライブラリー」を選び、「Wi-Fiで追加コンテンツを管理」を選択しましょう。
コンテンツをダウンロードする「CASIO Educational Library」で必要な「CASIO ID」の作成も、画面にわかりやすく表示されるので設定はカンタンでした。
※Wi-Fi機能はCASIO Educational Library専用の機能となっており、一般のWebサイト等を閲覧することはできません

趣味を広げるコンテンツ

日本文学2,000作品収録

趣味を広げるコンテンツとして、日本文学2,000作品が収録されています。
日本文学の名作や傑作ばかりで「題名は聞いたことがあるけど読んだことはなかった」という作品も手軽に読むことが可能。
途中でむずかしい漢字や言葉を見かけても、その文字をなぞるだけで意味を教えてくれる「ミニ辞書機能」があります。
意味を知らない言葉に遭遇してもその場で調べることができるので、スムーズに読み進められてとても快適です。
文字サイズは2段階、縦書き・横書き表示も選べるので、お好みのスタイルで読書を楽しめます。
国語の教科書などに載っている文学作品は一部の内容だけだったりするので、続きが気になっていた作品などを改めて読んでみたいですね。
（カシオ公式HP:日本文学2,000作品リスト）

※海外の著作物を邦訳した作品も含まれていますが、日本の錚々たる文学者がその日本文学表現力を駆使し翻訳、著作したものであり、「日本文学」の範囲として捉えております
※ 本収録作品の一部には､今日的には差別的もしくは不適切と考えられる表現が含まれておりますが､作品自体の歴史的・文学的な価値を尊重し､原文のまま収録しております｡ご了承くださいますようお願いいたします
※ 一部の旧漢字､旧仮名遣いは､読みやすいように改めております

世界文学1,000作品収録

世界文学1,000作品も収録されているので「XD-SX6510」で英語を勉強してから読むのにチャレンジするのもよさそうです。
もちろん「ミニ辞書機能」が使えるので、わからない単語も気軽に調べられます。
「イソップ寓話　アリとキリギリス」を読んでみましたが、調べながらでも英文を読めていると実感できて、読むのが楽しくなりました。
少しの達成感から興味がわくこともあるので、英語の勉強にも身が入りそうです。
世界文学作品は横書き表示のみですが、文字サイズは2段階で選べます。
（カシオ公式HP:世界文学1,000作品リスト）

クラシック名曲1,000フレーズ

「あっ、この曲どこかで聴いたことある！」というようなクラシック名曲1,000フレーズも収録されています。
フレーズなので数秒間ではありますが、聴いたことがあるクラシックの名曲がいっぱいです。
筆者が好きな「G線上のアリア」は「管弦楽組曲第3番ニ長調BWV.1068:�Uエアー」という曲名だと知ることができました。
フレーズを聴いて、作曲家が誰なのかを知ることもできますし、好きな作曲家ができるきっかけにもなるかもしれません。
興味を広げてくれるのにちょうどいいコンテンツですね。
（カシオ公式HP:クラシック名曲1,000フレーズリスト）

俳句・百人一首

俳句に関するコンテンツも収録されていて、季語を調べたり、その季語を使った例句も知ることができます。
言葉の意味を知れば知るほど、日本語の奥深さを再認識して、その句に込められた思いを時間をかけて紐といていきたくなりました。
自分で俳句を詠んでみるのもいいし、四季の名句にひたるのもいいですね。

百人一首は学生時代に暗唱した思い出がありますが、覚えるのに必死で意味まで気にする余裕がなかったのが実情。
「XD-SX6510」で調べると、歌意に加えて解説も学ぶことができるので、音としてだけ覚えていた句の世界が広がり、「そういう意味だったのか！」と、新鮮な気持ちを味わうことができました。
「かるた読み上げ」機能もあるので、かるた遊びにも使えます。
勉強も遊びもできるのでご家族とのコミュニケーションにもオススメです。

楽しみながら英会話が学べるコンテンツ

リトル・チャロ

英会話が学べるコンテンツとして親しみやすいのがリトル・チャロです。
白い子犬のチャロの冒険をアニメーションで見ながら英会話を勉強します。
チャロがかわいらしいのはもちろんですが、物語が進むにつれて、チャロの話す英語が上達していくのも魅力的。
会話もちょうどいい速さなので、じっくり聴き取ることができますし、チャロのかわいさもあって、何度も繰り返し見たくなります。
1話あたり約5分で、「リトル・チャロ NY編」50話と「リトル・チャロ2」50話が収録されているので、ボリュームもたっぷり！

英会話スキット・トレーニング

スキット・トレーニングでは、自分の英語の発音を採点してくれます。
例文のお手本の発音を聴いてから、マイクに向かってその通りに自分で発音すれば採点開始。
自分の声が録音されるので「聞き比べ」機能でお手本と比較して聴くことができます。
筆者のトラベルシーンでの点数は52点でした。
点数の詳細を見ると、なめらかさの点数が高いので、英語っぽくしゃべっているだけというのがバレバレですね。
日常シーンの例文は比較的やさしかったので74点でした。
自分の発音を録音して聴くのに気恥ずかしさがありましたが、点数が上がってくるとかなり楽しくなってきます。
さまざまなシーンの例文があるので、英会話の練習にはもってこいですね。
録音せずに聴くだけの勉強もできます。

NHKラジオ

NHKラジオ基礎英語1/2/3 2019では、各回でストーリーがあり、基礎から楽しく学んでいくことができます。
登場する英会話の中でもポイントになる表現をピックアップしてくれたり、ストーリに関する問題をだしてくれたりと、飽きることがないので、続けて聴き進めてしまうぐらいです。
全部聴き終えたらどれぐらい英語が身についているのかワクワクします。

ライフスタイルと関係の深いコンテンツ

ホームメディカ新版 家庭医学大事典

生活に役立つコンテンツも収録されています。
ホームメディカ新版家庭医学大事典では、少し体調が悪くなった時などに、その症状からどんな病気の可能性があるか調べられるので、病院に行く参考にしたり、心の準備ができたりして便利です。

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 【2019年版】

薬の手引きでは薬の名前で内容を調べることができます。
副作用や、使用上の注意もわかるので、処方された薬の詳細を忘れてしまった時にとても役立ちます。
筆者は薬局で説明を聞いても、しばらく日が経ってしまうと忘れてしまうので、薬の手引きはよく使うことになるでしょう。

電子辞書は情報元がしっかりしていて、安心して調べることができるのがいいですね。
しかも「XD-SX6510」は多種多様なコンテンツが初めから収録されているので、趣味や学びについても非常に便利です。
文学作品を読んで読書の幅を広げるのもいいですし、俳句や百人一首から日本語の奥深さや歴史を学んでいくのもいいでしょう。
英会話を学べるコンテンツも豊富なので、改めて英語を勉強するのもオススメです。
楽しく学べるので学びなおしに最適ですし、さらに学習意欲も刺激されました。
英語で道をたずねられても流暢に答えられるようになりたいものですね。 2023.02.24 (とらきち)