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Joshin 試用レポート 耳をふさがないイヤホン『XPERIA Ear Duo』
ただ音を聴くだけじゃない、これからのツールです。

ソニー ボイスアシスタント機能搭載Bluetoothヘッドセット『XPERIA Ear Duo』 XEA20JP

 イヤホンといえば耳にスポッとはめて音を聴く、というのが当たり前ですが、ソニーから登場した『XPERIA Ear Duo』は、なんと耳をふさぎません。すでに登場していた『XPERIA Ear』とは異なる形状の『XPERIA Ear Duo』。左右独立型のこのヘッドセットは、音楽再生の操作なども可能となりました。音楽を聴きながらも外と繋がれ、LINEでメッセージを送信したりと今の時代に似合う新しいイヤホンですよ。

耳をふさがないイヤホン『XPERIA Ear Duo』

  • XPERIA Ear Duoの本体を手に乗せている様子
    どうやって装着するのだろう
  • XPERIA Ear Duoの裏表
    イヤーピース部分に小さな穴が開いている

 こちらが本体。耳に装着する部分が空洞。そこから細いパイプのような形状で繋がっている謎の機器。XPERIA Ear Duoはソニー独自の音導管設計によって、耳をふさがなくてもリスニングを可能にしたヘッドセット。
 耳穴に挿入する部分に小さな穴があり、ドライバーユニットから音導管を通って小さな穴からダイレクトに鼓膜へと音が届けられます。

どんな耳にも合う『下掛け』

  • XPERIA Ear Duoを装着した様子
    耳穴部分でキレイに引っかかる
  • XPERIA Ear Duoを装着した様子
    ドライバーユニットの重さも気にならない
  • XPERIA Ear Duoを指でタップしている様子
    鏡面部分がタッチパッドになっている

 これが装着した状態。上にケーブルをかけるいわゆるシュア掛けではなく、なんと下掛け。ドライバーユニットが耳の後ろにくるように装着します。ドライバーユニットがそこそこ大きいので重みで落ちるんじゃないかと思ってしまいましたが、耳に挿入した部分がしっかりと支えになっており、耳の閉鎖感もないためか圧迫感もありません。思った以上に快適な付け心地です。どんな耳の形にもフィットするとの事で、カナル型が苦手なスタッフにも試してもらいましたが、しっかり装着できて「今からの時代のイヤホン(ヘッドセット)って感じですね!」と中々好感触でした。ケーブルレスで装着後のストレスがないのはグッドですが、下掛けという装着の仕方に慣れる必要はありそうです。

 ドライバーユニットの表面がタッチパッドになっており、タップでの操作が可能です。最近イヤホンで増えてきたこのタッチパッド操作。筆者はタップ回数やその操作が、どのメニューだったかを中々覚えられないですが、よく使うメニューは覚えておくと便利になりますよ。

  • XPERIA Ear DuoとスマホをBlutoothで接続している様子
    ペアリングして音楽を聴いてみよう
  • 外の音が聴こえるのに音楽も聴こえる不思議

     装着してもイヤホンで耳穴をふさいでいる感覚がなく、外の音がハッキリと聴こえる状態なので、これで音楽を聴いたら音漏れしそうだし、何よりちゃんと聴こえるの?とまずは当然のように疑ってしまいます。だって耳穴、開いてるんですもの。

     ひとまず本体のR側のタッチパッドを長押ししてスマホとペアリングし、自分の音楽プレイヤーから音楽を聴いてみると、思ったよりもハッキリと音楽が聴こえて、外の音もそのまま聴こえる。 耳の横にスピーカーがあるという感覚です。音漏れはどうだろうと、音楽を流したままヘッドセットを机に置くと、ヘッドセットからシャンシャンと軽い音が聴こえますが、人に装着してもらって傍に立って耳を澄ませてみても、音漏れしているとは感じませんでした。小さな穴から出てくる音を、ダイレクトに鼓膜に伝えているというのは本当のようです。大音量でも相手には音が聴こえず、筆者は他人の声が聴こえるという、なかなか不思議な感覚でした。

ポケットにも入るバッテリ内蔵ケース

  • XPERIA Ear Duoをケースに収納した様子
    ボディはマグネットのようにケースにひっつく
  • XPERIA Ear Duoの丸い形のケースを閉じた状態
    ポケットにも入る大きさです
  • XPERIA Ear DuoにUSBケーブルを挿して充電している様子
    ケースの充電は約2.5時間

 専用ケースは充電機能を搭載しており、ケースの充電時間は約2.5時間。1回の充電で最大4時間の再生が可能。充電ケースがフル充電の状態ならば、充電ケースで3回のフル充電が行えます。7分の充電で約1時間の再生が可能な急速充電にも対応。充電ケースのフタ部分には小さな2つのランプがついており、そのランプが赤なら充電が必要のサイン。緑ならケースにバッテリーがある状態を表わします。ケースが小さいのでカバンの中でもかさばらず、ポケットに入れられる大きさです。

  • XPERIA Ear Duoのセット内容
    セット内容
  •  セット内容は本体と充電に必要なケーブルと、充電ケース。耳の大きさに合わせて付け替えられるイヤーピース(小・大)に、説明書が付属します。イヤーピースは装着部分から優しく引っぱると簡単に取り外して交換が出来ます。

     XPERIA Ear Duoはペアリングするだけでも使えますが、機能を充分に使うために専用アプリと連動させていきましょう。

専用アプリ『XPERIA Ear Duo』の画面

  • アプリのホーム画面
    アプリのホーム画面
  • タッチパッドのボタン設定画面
    タッチパッドのボタン設定画面
  • ヘッドジェスチャー設定画面
    ヘッドジェスチャー設定画面
  • アプリで設定している様子
    気になるニュースをチェックしておくと読み上げてくれる

 専用アプリ『XPERIA Ear Duo』を使って機能を確かめます。ホーム画面に並んだメニューからは、タッチパッドの左右それぞれの設定をカスタムできたり、使い方の確認などが行えます。
 『デイリーアシスト』機能は、気になるニュースなどをチェックしておくと、XPERIA Ear Duoを装着している時にニュースを読み上げてくれたりします。装着後にニュースなどを読み上げるように設定したので、装着するたびに色々なニュースを教えてくれました。『今日はパンの記念日です』と、普段なら気にかけない事でも、音声アシストの元気な声で教えてもらうと『へぇ、そうなんだ!』と素直にその情報を取り込んでしまいます。『パンの記念日だから、帰りにパン買おう』と、いつもと違った行動を起こしたりするのは良い刺激です。
 その後も、GPSを使ってその周辺情報や天気などを教えてくれたりと、スマホを操作して検索やスケジュールの確認をしなくても、音声でお知らせしてくれるのはとても便利。チェック項目が多くなるとそれだけ教えてくれる情報が増えますので、スマホでカスタムしてお楽しみください。

ヘッドジェスチャーでハンズフリー操作が出来る

  • XPERIA Ear Duoのアプリ画面
    必要なヘッドジェスチャーをアプリでチェック
  • 実際に首を振って試している様子
    小さな動作でも反応しました

 スマホがすぐに取り出せない場合でも、音声やヘッドジェスチャーで操作が出来るXPERIA Ear Duo。普段の会話にある「うんうん」「やだ」といった首の動作と同じ動作で着信の応答や拒否の指示をスマホに伝えられます。あまり派手な動きをしたくない筆者です。曲送りをする時に小さく首をプルッと振ってもしっかり反応してくれました。速い動作でも反応するのも助かります。(速い、遅いといった動作は筆者の主観ですので、異なる印象になる事もあります)

  • XPERIA Ear Duoに触れて長押ししている様子
    長押しすれば音声アシスタントが起動する
  • 音声アシスタントを使ってメッセージの送信

     長押しすれば音声アシスタントが起動し、音声でラジオをかけたり、LINEメッセージも音声で入力、送信が行えます。(※スマホ側の機能によっては充分に機能を使えないこともあります)
     移動中などにスマホを操作するのは危ないけれど、音声入力なら手軽に時間をかけずに入力・送信が行えますよ。『音楽を再生して』と頼んだら音楽データから音楽を再生してくれました。

     LINE Clovaとも連携しており、細かい設定は必要ですが、「クローバ LINEを送って」と言えばLINEメッセージを送れます。スマホ性能によって左右される部分もありそうですが、どんどんアップデートされて色々な機能に対応していくことを考えると楽しみは広がりますね。

まとめ

 下掛けという装着スタイルに慣れる必要はありますが、装着後は耳の密閉感や圧迫感もありませんので長時間でも快適に使用出来ると感じました。装着すれば音声アシスタントがニュースを読み上げ、自動的に情報が入ってくるという心地よさは、経験した人が分かる楽しさと便利さかと思います。外との遮断性が低いので開放感があり、音楽を聴きながら周囲の状況も確認でき、周囲の状況を確認しながらもメッセージの送信や通話も出来たりと、周辺の情報をキャッチしながらも自分に必要なコミュニケーションが取れます。

 音声アシスタントが主流になりつつある昨今に、スマホで出来る事がさらに広がる体験が出来る、新しいツールの『XPERIA Ear Duo』。音楽を聴くだけでなく、もっとスマホの機能を活用しながら日常生活を楽しみたいという方にはとても楽しめるアイテムではないでしょうか。

2018.4.13 (ぴよこ)


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