2022.12.13
Joshin 試用レポート
片手サイズでもハイパフォーマンス!ASUS SIMフリースマホ「ASUS Zenfone 9」を実機レビュー
ASUS SIMフリー Zenfone 9
小型スマホ愛用者必見!
ASUSより、片手で収まる5.9型のハイエンドSIMフリースマホ『Zenfone 9』が登場しました。
最新のCPUを搭載し、カメラユニットには手ブレを抑える6軸ジンバルを搭載など、さらに進化したZenfoneシリーズ最新モデルを詳しく見ていきます! ライター:もあ
ASUS SIMフリースマホ「Zenfone 9」
セット内容 | 本体、USB ACアダプターセット、SIMイジェクトピン、専用ケース、ユーザーマニュアル、製品保証書 |
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スペックの向上と共に、年々大型化していくように感じるスマホ。
画面が大きいのは便利だけど、やっぱり常にポケットに入れたいし、片手でラクラク操作したいんや!という方も多いと思います。
そんな小型スマホ愛用者に人気なのが、ASUSの「Zenfoneシリーズ」。
今回登場した『Zenfone 9』は、前モデル「Zenfone 8」の片手に収まる小型サイズ5.9型を引き継ぎ、さらに性能がパワーアップした新たなフラグシップ機です。
前モデルからの大きな進化ポイントは、処理性能が高い最新※のCPU「Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1」を採用したこと。※2022年11月現在
そしてメインカメラは大型化し、動画撮影の際に手ブレを抑える「6軸ジンバルモジュール」を搭載することで、滑らかな撮影が可能となりました。
前モデルにあった、IP65/IP68※の防水・防塵性能と、非接触決済「FeliCa」を使ったおサイフケータイも引き続き対応し、相変わらずスマホに欲しい機能は全部盛りです。
※ IP65:粉塵が中に入らず、あらゆる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響がない
IP68:粉塵が中に入らず、継続的に水没しても内部に浸水することがない
外観とスペックをチェック
OS | Android 12 (ZenUI) | |
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CPU | Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 (オクタコアCPU) | |
ディスプレイ | 5.9型ワイド AMOLEDディスプレイ、2,400×1,080ドット (フルHD+) | |
リフレッシュレート | 最大 120Hz | |
メモリ(RAM) | 8GB / 16GB | |
ストレージ | 128GB / 256GB(UFS 3.1) | |
カードスロット | nanoSIMスロット×2(DSDV対応)※ | |
本体サイズ(約) | 高さ146.5×幅68.1×奥行き9.1mm | |
質量(約) | 169g | |
生体認証 | 顔認証 / 指紋認証 | |
アウトカメラ | [広角] | 有効画素数 約5,000万画素 (SONY IMX766センサー、35mm換算:23.8mm相当/F値1.9) |
[超広角] | 有効画素数 約1,200万画素 (SONY IMX363センサー、35mm換算:14.4mm相当/F値2.2) | |
インカメラ(広角) | 有効画素数 約1,200万画素 (SONY IMX663イメージセンサー、35mm換算:27.5mm相当/F値2.45) | |
バッテリー容量 | 4,300mAh | |
バッテリー駆動時間(約) | [Wi-Fi通信時] 13.5時間 [モバイル通信時] 13.3時間 (LTE)、11.5時間 (5G) |
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バッテリー充電時間(約) | 1.3時間 | |
イヤホンジャック | 〇 | |
外部ストレージ | - | |
防水/防塵 | ○(IP65/IP68 対応) | |
おサイフケータイ | 〇(FeliCa) | |
カラーバリエーション | ミッドナイトブラック / ムーンライトホワイト / サンセットレッド / スターリーブルー |
※SIM1/SIM2のnanoSIMカードスロットはともに、5G/4G/3G/2G回線の接続に対応しています。ただしSIMカードを2枚挿入して、5G回線を同時に使用することはできません。
本体カラーは従来モデル同様のブラックとホワイトに、落ち着いたトーンのレッドとブルーが仲間入り。
サイズは前モデルとほとんど同じですがデザインは少し異なり、丸みを帯びていたカーブはフラットに変わってホールド感がより向上しました。
背面は樹脂製でザラザラとした手触りで、片手で操作しても滑りにくいのがうれしい!
光沢のないマット仕上げで、今までのZenfoneシリーズの中で1番落ち着いた大人っぽさを感じます。
前モデルからさらにパワーアップした大容量バッテリー
スマホのバッテリー容量は、3,000〜3,500mAhが一般的と言われています。
前モデルは4,000mAhの大容量バッテリーを搭載していて、このコンパクトサイズでスゴイ!と感動したのですが、Zenfone 9はさらに4,300mAhに増量。
Wi-Fi接続時には約13.5時間も駆動するとのことで、めちゃくちゃ頼もしいです。
実際にリフレッシュレート※を最大の120Hzに固定してYouTube動画を1時間再生したところ、減少は5%ほどで、タフなバッテリーを実感しました。(※1秒間に何回画面が更新されるかを計る値)
前モデルから冷却システムを改良したこともあり、本体の熱も控えめ。
充電のペースをゆっくりにしたり、上限を設定することで電池の劣化を防ぐ「バッテリーケア」機能も引き続き搭載していますよ。
指紋認証センサーは電源ボタンに搭載
前モデルの指紋認証はディスプレイ埋め込み型でしたが、Zenfone 9では電源ボタンにセンサーを搭載。
ロック解除の際に画面を見る必要がなくなり、電源ボタンに触れてポケットから取り出し、スムーズに使えるようになりました。
電源ボタンは長押し/2回押し/スワイプの操作に、カメラやGoogleアシスタントの起動、スクリーンショットの撮影など、様々な機能を振り分けできます。
いろいろ試しましたが、カメラの起動と同時にロックが解除されると、その後の写真の編集や確認がスムーズでとても使いやすかったです。
片手でスムーズに操作
鮮やかで引き締まった発色が特徴の「AMOLEDディスプレイ」を採用しているので、5.9型とは思えない臨場感あふれる映像を楽しめます。
ベゼルが狭いからか画面が小さすぎると感じることもなく、細かな文字も見やすいです。
実際に画像の多い長文記事を表示し操作した様子を動画にしましたが、素早くスクロールしても目に見える残像がなく、動きがとても滑らか!
タッチの反応もとても良く、ネットサーフィン中にストレスを感じることはなさそうです。
スピーカーは本体の上部と下部に2基搭載し、小型スマホとは思えないほど力強い低音を響かせます。
音のカスタマイズができるアプリ「オーディオウィザード」では、音楽モードよりも音が広く人の声を強調したシネマモードなど、シーンに合わせて音の変更が可能。
自由に音を変えられるイコライザー設定もあり、サウンドにこだわりたい方も満足できます。
動画内ではフリー音源の動画を再生したサウンドを録音しましたので、ぜひご確認ください。
流石に女性の手では画面上部までは届かなかったのですが、下部をスワイプすると画面が下半分に表示される「片手モード」を使うと、表示画面全体を片手でスムーズに操作できました。
画面を2分割して、2つのアプリを同時に見れるマルチタスクもとても便利!
動画を見ながらwebページを確認したり、複数のSNSを表示したり、使えるシーンは意外と多かったです。
IP68の防水・防塵性能と、おサイフケータイに対応
前モデルの背面にあった「Felica」マークがなくなっており、もしかしておサイフケータイ機能ないの・・・?と不安になりましたが、しっかり対応しています。よかった!
IP65/IP68等級の防水・防塵性能も継承しているので、キッチン周りやアウトドアシーンでも安心して使えますよ。
ソニー製イメージセンサーを採用した高性能カメラ
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Zenfone 9のカメラは、約5,000万画素のメインカメラと、約1,200万画素の超広角カメラの2眼構成。
本体が小型な割にはカメラが大きいので、撮影の際は指が写りこまないよう注意です。どちらもソニー製の高性能センサーを採用しており、前モデルよりもセンサーサイズの大きな「IMX766」を搭載したメインカメラは、より多くの情報を取り込めるようになったことで、暗い場所でも思い通りの撮影ができます。
強力な手ぶれ補正付き
メインカメラには最新の「6軸ハイブリッドジンバルスタビライザー」を搭載。
これは本体の動きを検出し、その動きに合わせてカメラのレンズをリアルタイムに調節するもので、従来モデルよりもさらに強力な手ぶれ補正を実現しています。
実際に手ぶれ補正なしと「HyperSteady」モードにした状態で動画を撮り、見比べてみたところ、同じ環境で撮影したとは思えないほど、HyperSteadyモードはとても滑らか!
階段を降りるときは少しガタつきがありましたが、ジンバルなしの手持ち撮影でここまでブレのない動画を撮れたスマホは初めてかもと感動しました。
お子様やペットなど、動きの多い被写体を撮りたいときにピッタリです。
作例
広角カメラは色の発色がとても鮮やかで、特に植物や晴れた青空などは実際に見たよりも明るくビビットに写る印象。
超広角カメラは画角が広がり情報量が増えることで、よりその場の雰囲気が伝わります。
色味は、少しコントラストが抑えられて暗めに写ることが多かったので、曇りの日などシーンによっては少し光量を上げてもいいかもしれません。
被写体によっては色が濃すぎると感じることがありそうですが、画面越しでみた時と実際撮影したものの色味にあまりギャップがないので、撮影前に色調整すれば満足のいく撮影ができますよ。
「PROモード」では本格的なカメラのようにISO感度、シャッタースピード、露出補正、ホワイトバランスを設定できます。
同じ被写体でも設定によって全く違う雰囲気の写真になって、画面を見ながらいろいろ試すのが楽しい!
撮影した写真の設定は後からギャラリーで確認できるので、どの設定が上手く撮れるかも確認しやすく、どんどん写真のコツをつかんでいけそうです。
まとめ
従来モデル同様、スマホにほしい機能を全部盛り込んだ上に、最新のCPUと大型冷却システム、バッテリーの増量、6軸ハイブリッドジンバルスタビライザーを追加してもなお、小型サイズを維持した『Zenfone 9』。
「ハイエンド機はサイズが大きいからなあ・・・」という方に「片手サイズのハイエンド機あるよ!!」と全力でおすすめしたいです。
他のハイエンド機と比べると、強いて言えば望遠レンズがなくて2眼カメラなのが惜しいですが、カメラの性能は良く、手持ちでブレの少ない動画も撮れて満足です。
スマホは何より使いやすさが大事!と思っている方にとってすごく魅力的なモデルです。
ぜひチェックしてみてください。 2022.12.13 (もあ)