2021.09.30
Joshin 試用レポート
色々なレンズでVLOGが撮れる!幅広い表現が楽しめる「VLOGCAM ZV-E10」をレビュー!
ソニー デジタルカメラ「VLOGCAM ZV-E10」Vlogcam
ソニーのVlog用カメラ「ZVシリーズ」に、レンズ交換ができる新モデル「ZV-E10」が登場。
APS-Cサイズのセンサーを搭載し、レンズ交換が可能になったことで、シーンに合わせて幅広い表現を楽しめ、動画だけでなく、写真もキレイも撮れますよ!
ワンタッチでモードの切り替えができたり、操作性にもこだわったZV-E10で、筆者もVlogに挑戦です!
ライター:くれあ
レンズ交換ができるようになった!ソニー VLOGCAM 「ZV-E10」
セット内容:リチャージャブルバッテリーパック NP-FW50、ACアダプター、ショルダーストラップ、USB-A - USB-Cケーブル (USB 2.0)、ウインドスクリーン、ウインドスクリーンアダプター、ボディキャップ、SELP1650(ZV-E10Lのみパワーズームレンズキット付属)
昨年6月に登場したVlog用カメラ「ZV-1」は、レンズ一体型のコンパクトカメラでしたが、「ZV-E10」はレンズ交換ができるモデルです。
「背景ぼけ切り替え」や「商品レビュー用設定」などのZV-1に搭載されていた嬉しい機能はそのままに、イメージセンサーはAPS-Cサイズを採用。
レンズ交換式になったことでより表現の幅が広がりました!
レンズを交換してのVlog撮影と聞くとハードルが高いイメージですが、カンタンにVlogが撮れるのか、早速使っていきましょう!
本体確認
外形寸法(約):115.2x64.2x44.8mm(グリップからモニターまで)
質量(約):299g(本体のみ)
操作性にこだわったZV-E10は、本体上部のボタン1つで、静止画モード、動画モード、スロー&クイックモードが切り替えられます。
動画を撮影する際は、動画モードにして上部の赤いボタンを押すだけで撮影が始まります。
録画中だとすぐに分かるように、本体正面に赤いレコーディングランプが点灯し、モニターには赤いフレームが表示するので、撮ったつもりが録画ボタンが押されていなかったという失敗を事前に防げます。
ZV-1と外観比較
ZV-1 | ZV-E10 | |
---|---|---|
寸法(幅×高さ×奥行き) | 約105.5×60×43.5mm | 約115.2×64.2×44.8mm |
質量(本体のみ) | 約267g | 約299g |
センサーサイズ | 1.0型 | APS-C |
有効画素数 | 2010万画素 | 2420万画素 |
ISO感度 | 標準:125〜12800、拡張:80〜25600 | 標準:100〜32000、拡張:50〜51200 |
手ぶれ補正 | 光学式 | 静止画:交換レンズ側対応 、動画:交換レンズ側対応 (スタンダード時)/電子式 (アクティブ時) |
連続撮影速度 | Hi(最高約24コマ/秒)、Mid(最高約10コマ/秒)、Low(最高約3.0コマ/秒) | Hi+時:最高約11コマ/秒、Hi時:最高約8コマ/秒、Mid時:最高約6コマ/秒、Lo時:最高約3コマ/秒 |
バッテリー | NP-BX1 | NP-FW50 |
USB | マイクロUSB端子 | Type-C端子 |
センサーサイズが大きくなっているのに、本体サイズはそこまで変わったと感じないコンパクトさです。
レンズ交換が可能になったことでグリップ部分が大きくなり、より安定して握ることができます。
ZV-1はレンズ一体型で本体も軽いので、手軽に撮るならZV-1、色んなシーンで撮影するならレンズ交換が出来るZV-E10を選ぶとよさそうです。
付属するバッテリーはソニーのミラーレス一眼αシリーズなどに使われている「NP-FW50」になりました。
最大80分の録画、約440枚の写真撮影が可能ですが、1日Vlog撮影するなら予備バッテリーも用意することをオススメします。
モバイルバッテリーでUSB充電ができ、給電にて撮影/再生/Wi-Fi/Bluetooth接続の操作ができます※。
USBはUSB Type-C端子になったことで、充電/給電、データ送信を1つでまとめられます!
さらにUVC/UAC規格に対応しており、PCやスマートフォンとUSB接続することで、WEBカメラとして使用でき、高画質な映像で映せます。
※USB給電を行うには、バッテリーを本機に挿入してください。
描写力に優れたAPS-Cセンサーを搭載
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イメージセンサーは1.0型サイズから13倍に!
一般的なスマートフォン用のセンサーの約10倍の大きさで、有効約2420万画素CMOSセンサーを搭載したことで、質感描写、ボケの表現に優れ、被写体を高品質に描写可能。
さらに、ISO感度は常用で100-32000、拡張でISO50−51200なので、朝から夜まで撮影を楽しめますよ。
屋外でもクリアな音声録音が可能
カメラ内蔵マイクはZV-1と同様、3指向性カプセルマイクは、高密度でクリアな録画を実現。
付属のウインドスクリーンを装着すると風切り音を低減し、屋外でもクリアな音声録音ができます。
側面の左上の赤いミニプラグはマイク入力で、下部の黒い端子がヘッドホン端子です。
持ち合わせの3極端子をヘッドホン端子に接続することで、撮影中のマイク音声がモニターできます。
小声や静かな足音までしっかりと拾ってくれるので、録音できていなかった…なんて悲しい経験をせずに済みますよ。
Vlogに嬉しい「美肌効果」と「商品レビュー用設定」
ここでは、Vlog撮影にうれしい「美肌効果」と「商品レビュー用設定」の機能を紹介!
「美肌効果」は、顔の小じわやシミ、くすみなどを目立たなくし、肌をキレイにみせてくれます。
OFF/LO/MID/HIの4つから好みに合わせて選択できるので、自然に補正することもできます。
補正前を見るのが恥ずかしくなるくらい、とってもキレイな肌に見せてくれるので、自撮りをする際に重宝する機能です。
「商品レビュー用設定」は、商品にピントをスムーズに合わせてくれる機能です。
商品の後ろの人にピントが合っていても、商品レビュー用設定にすると商品にピントを合わせてくれるので、ピントが合わないというもどかしさがなくなります。
本体の背面の右下にある「商品レビュー用設定ボタン(ゴミ箱のボタンと同じ)」のボタン1つで商品にピントの移行ができるのも嬉しいです。
動画中も瞳を捉えてくれる「リアルタイム瞳AF」
リアルタイム瞳AFにより、人物と動物の瞳を自動検出してくれます。
フォーカスする瞳を「オート/右目/左目」から選択、検出対象を「人物/動物」から選択するだけなので設定はカンタン。
動画中もAIを用いて人物の瞳を認識して、高精度に追い続けてくれます。(動画は人物のみ)
モニターから被写体をタッチすると「リアルタイムトラッキング」が作動し、被写体にピントを合わせて続けるため、ピントを気にせずに撮影に集中できます。
撮影中、動き回る愛犬がピタッと止まった瞬間にすばやく瞳にピントを合わせてくれたので、一瞬を逃さず撮影をすることができました。
カラーは2色展開
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ZV-1に続いてZV-E10にもホワイトが登場!
カッコイイブラックとは印象がガラッと変わり、ウインドスクリーンのモフモフも白!
レンズキットに付属するレンズのカラーはシルバーカラーなので、軽やかな本体の印象を損ないません。
ブラックとホワイトどちらも捨てがたい…。
お好みに合わせてお選びください!
別売のシューティンググリップを使えば手持ちの時や三脚として活躍!
大きさ(約):グリップ状態:幅幅49.5×高さ173.0×奥行42.0mm、三脚状態:幅146.5×高さ133.5×奥行163.0mm
付属品:キャリングポーチ、リチウムコイン電池(CR2032×1)
質量(約) :215g
別売のワイヤレスリモートコマンダー機能付きシューティンググリップは、手持ちだけでなく、三脚としても活躍!
ZV-1にはセットモデルもあったシューティンググリップは、E10では今のところ別売ですので、必要な方は一緒にご購入ください。
180度くるっとカメラが回転するので外向き撮影、自撮り撮影が可能で、側面にある角度調整ボタンを押しながら倒すと、前に90度、後ろに80度まで角度を変えられます。
持ち手部分には、カメラと同様の操作ボタンがついており、Bluetoothでカメラと接続すると連動して使えるようになります。
グリップとカメラを合体して使いますが、カメラから離してリモコンのように操作することもできましたよ。
レンズ交換をして撮影
SELP1650(ZV-E10に付属):E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS/F3.5-5.6/(35mm判換算:24-75mm)
SEL35F18:E 35mm F1.8 OSS/F1.8-22/焦点距離:35(35mm判換算:52.5mm)
SELP18105G:E PZ 18-105mm F4 G OSS/F4-22/焦点距離:18-105mm(35mm判換算:27-157.5mm)
レンズを交換できるのが「ZV-E10」の最大の特徴。
多彩なレンズを装着できるEマウントを搭載しているので、背景をぼかすのに単焦点レンズ、より広い画角で撮影するのに広角レンズなど、シーンに合わせてレンズの交換することで表現の幅が広がります。
とくに単焦点レンズは、一眼ならではの主役が際立つぼけ味を楽しめました!
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背景をぼかしたいときは、本体上部の「背景ボケ切り換え」でワンタッチで切り換えができます。
背景がしっかりとぼけてくれることにより、初心者でも主役が際立つ写真をカンタンに撮影することができます。
Vlogに挑戦してみました!
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スロー&クイックモーションの2倍スローで水面を撮影してみると、太陽の反射によって水の流れがキラキラと光っている様子がとてもキレイ。
歩きながらの撮影に最適な「アクティブモード」の効果を使って手ぶれ補正の比較をしてみました。
アクティブモードでは、手持ちで撮影してもブレがかなり抑えられ安定した状態で撮影できます。
画角は少し狭くなりますが、広角レンズを用いて画角の狭さをカバーできるのもZV-E10の魅力です。
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Vlog動画の撮影には、主にZV-E10に付属のレンズを使用しました。
メープルシロップのとろっとした質感やお花についた雫など、肉眼でみたままのような映像が撮れました。ピントは撮りたい所にしっかり合うので、Vlog初挑戦の方でもカンタンに撮影できると思います。
色々な画角から撮影したり、際立たせたい箇所はレンズを交換したり、背景をぼかすことで自分の思い通りの撮影が楽しめました。
まとめ
初めてVlogに挑戦しましたが、録画の赤いボタンを押すだけでカンタンに撮影ができる手軽さに、どんどんVlogの世界にのめりこんでいきました。
Vlogとして思い出を残すことで特別な1日になりましたし、走り回ってブレブレの写真ばかりの愛犬もしっかりとピントの合った写真を撮影することができましたよ!
レンズ交換可能のVlogカメラと聞くと、ハードルが高いな…というイメージでしたが、実際に使用してみるとズームや録画が片手で操作できたり「背景ボケ切り換え」「商品レビュー用設定」がボタン1つで切り替えられたりと、直感的に操作ができて初心者の方でも挑戦しやすいと感じました。
手ぶれ補正やリアルタイムトラッキングAFなど動画撮影に特化したVLOGCAMですが、APS-Cサイズの有効約2420万画素CMOSセンサーを搭載したことで、一眼カメラとして静止画の撮影も楽しめます。
カンタンに操作できて、本格的な撮影が楽しめるソニー VLOGCAM「ZV-E10」で、大切な1日や旅行の思い出を撮影しませんか。
2021.09.30 (くれあ)