初盆とは、人が亡くなってから四十九日を過ぎた後、初めて迎えるお盆のことを言い、地域によっては新盆と呼ばれることもあります。
お盆というのは亡くなった人が年に一度家族のもとに帰ってくる日と認識されていて、故人の供養をする上で大切な行事の一つですが、特に初盆は故人が亡くなってから初めて迎えるお盆ということで、通常のお盆よりも念入りに供養の行事が行われるのです。
お盆期間中に来て頂いた方へのお返しは事前に用意し、初盆・新盆・お盆期間中に送って頂いた「お供え」「香典」などのお返しは、金額の「半返し」を目安に、お盆後から8月末までに発送します。
初盆、新盆のお返しには時期的なもの、軽いもの、日持ちのするものが多く選ばれます。 一般的に食品を選ぶケースが多いですが、夏ということもあるため「常温で保存できるもの」「日持ちするもの」を選ぶのがおすすめです。
お盆は、先祖の霊が戻ってくるとされています。
一般的には7月13日がお盆の入り、お盆の明けは16日とされていますが、地方によっては旧暦で数え、月遅れの8月13日から16日に行うところが多いようです。
東日本は7月が主流で、西日本は8月が主流のようです。
この頃にあわせて、故郷に帰省する方がいらっしゃいます。
定番かつ人気のお供え物といえば、線香やお菓子、仏花にそうめんに果物などが挙げられます。いずれも日本では古くからお盆のお供え物として用いられてきたもので、何を選べば良いか迷ったらこの中から決めると無難です。
人気のある品物はいくつかありますが、実際にお供えした後のことを考えて特に重宝されるのが「お菓子」です。お盆が夏真っ盛りの時期であることを考えると、食べやすいゼリーや水ようかんなどがおすすめです。また、和菓子も幅広い年齢層に受け入れられやすいですし、日持ちを重視するならクッキーやマドレーヌ、煎餅などの焼き菓子も良いでしょう。
お土産として配られることも考慮し、できるだけ個数が多く入ったお菓子を選ぶのがポイントです。
お供え物にいくらかけるかは悩ましい問題ですが、一般的には約3,000円から5,000円が相場とされています。
地域によっては相場が異なることもあるので、念のため遺族のいる地域の人に確認しておくと安心です。