バスナシリーズ・ラバナ 施工手順
施工の前に必ずご確認下さい。
本品の取扱・施工上の注意事項はこちら
浴室のように頻繁に水を使用する場所では、床材の裏面や下地に水分が回り込むと、様々な悪い影響を及ぼす可能性があります。 継目処理や端部処理を確実に行い、裏面に水が回り込まない施工をする必要があります。
バスナシリーズ施工条件
- モルタル・コンクリート、磁器タイル、ユニットバス(樹脂)下地への施工が可能です。石材等は種類により判断の必要があります。東リ営業所までお問合わせ下さい。
- バスナシリーズは躯体への漏水を防ぐことを目的とした防水シートではありません。漏水が無いことを確認してから施工して下さい。漏水がある場合は必ず補修を行って下さい。補修有無の判断は防水専門の業者様にお願いして下さい。
- 在来工法浴室では下地は排水溝に向かいなだらかな水勾配をモルタル、コンクリートで1/100~3/100に仕上げて下さい。
- FRP 樹脂下地(システムバス)等で勾配が取れていない場合は浴室専用の工事業者様にご相談をお願いします。水はけ性能は水勾配により変わります。窪みなどがあると水溜りができ、「ぬめり」が発生し滑りの原因にもなりますのでご注意下さい。
- 磁器タイル下地の場合は老朽化して剥がれている、目地部分に白い付着物(カルシウム等)があるなどの下地に問題があるケースでは下地処理が必要です。浴室専用の工事業者様にご相談をお願いします。
- 磁器タイル下地の場合、タイル目地などの下地の凹凸の深さが1㎜以上もしくは、凹凸の間隔が10㎜以上の場合はクイックレベラーを用いて下地補修を行って下さい。なお、磁器タイル上についた補修剤は拭取るかケレン用具等で取除きます。
- ユニットバス(樹脂)下地の場合、タイル目地などの下地の凹凸の深さが1㎜以上もしくは、凹凸の間隔が10㎜以上の場合はバスナパテEPOを用いて下地補修を行って下さい。
- 下地の凹凸が大きい等、下地補修が困難な場合は下地材を剥離し、モルタル・コンクリートを打ち直していただくか、グラインダー等で削り、平滑に仕上げていただく必要があります。
- 施工の際は専用接着剤(バスナセメントEPO)、専用両面テープ(バスナテープ)及び、専用端部処理剤(バスナシールSS)を使用しシート裏面に水が回らないよう仕上げて下さい。
- バスナリアルデザイン、バスナフローレ、バスナアルティは柄合わせができません。ご了承下さい。
ラバナ施工条件
- ラバナは「洗面・トイレ付き浴室等、水廻り部位」専用の製品です。洗い場のある浴室等の水がかりの多い場所では、十分な防滑性が得られない場合があります。
- 水がかりの多い浴室には「バスナシリーズ」をご使用下さい。
- ラバナの施工方法は、下記「継目処理が不要な場合」をご参照ください。
継目処理が不要な場合
継目処理が必要な場合
(熱風溶接工法またはバスナシールSS、端部:バスナシールSS)
注意事項
専用両面テープ(バスナテープ)施工動画はこちら
- 東リYoutubeチャンネル
継目処理が不要な場合
材料の準備
バスナシリーズの施工には床シートの他に施工用副資材(床材を貼り付ける接着剤や両面テープ、シール材、下地補修材)が必要です。 下表の2種類の施工用副資材セット、もしくは施工用副資材をそれぞれ個別にご購入下さい。 |

◯:セットに同梱されている ×:セットに同梱されていない ※①施工にはコーキングガン(シール用のガン)を別途ご購入いただく必要があります。 (ホームセンター等でご購入いただけます。) ※②下地補修材が必要なケースにつきましては、以下『下地の調整』をご参照下さい。 ※③バスナテープ施工材料パックにはバスナシールSS用ヘラが同梱されています。 |
![]() バスナテープ施工材料パック | ![]() バスナFA施工材料パック |
下地の調整
タイル目地などの下地の凹凸の深さが1mm以上もしくは、凹凸の間隔が5mm以上の場合は下地処理を行って下さい。 下地補修方法の詳細につきましてはページ内『下地補修について』をご参照下さい。 |
床面寸法の測定・シートのカット


床シートの貼付け

バスナシールSSの充填

継目処理が必要な場合 (熱風溶接工法またはバスナシールSS、端部:バスナシールSS)
施工方法
施工する下地としての条件に適しているかどうかチェックします。 なだらかな勾配のある下地であることが大切です。 〔モルタル・コンクリート下地〕 〔磁器タイル下地〕 〔FRP下地〕 |
仮敷をして、巻き癖等を取ります。 ※巻き癖等を取り易くする為にできるだけ10℃以上の場所で仮敷きして下さい。 |
下地のホコリ、ゴミ等を除去します。 |
できるだけ目地が少なく、水の流れを妨げないように、また端部に細かいカットが入らないように割付けし、多少長めにカットしておきます。 輸送・保管中にシートの耳が破損している場合は、耳落としを行います。 |
〔全面敷込〕 〔部分敷込〕 |
専用接着剤(バスナセメントEPO)を塗布します。この接着剤は2液型エポキシ樹脂系接着剤ですので、A液とB液をプラスチック容器等に等量計量し、色が均一になるまで撹拌してから、速やかに塗布して下さい。 |
仮敷きで取れなかった巻き癖を裏巻きにする等して十分に取り除いて下さい。エアーを巻き込んだり、たるみが出ないように、中央から空気を追い出すようにして貼り付けます。 |
継目処理は熱風溶接・シール剤のどちらかでも施工可能です。継目処理を溶接する場合は突付け、シール処理する場合は4mmほどあけて施工します。 ![]() |
施工後は目地部分を含め、シート全面を充分圧着します。 ※巻き癖は取れなかった場合、部分的に浮きが発生することがあります。その場合はライスター、ドライヤー等の熱風でシートをやわらかくした上で再度圧着して下さい。 |
接着剤による汚れ等、不備な点がないかチェックし、養生します。 |
熱風溶接工法による継目処理

接着剤が充分に硬化した後、目地部分を溝切り機か溝切りカッターでUまたはVカットします。 |
バスナ専用溶接棒を熱風溶接します。 |
スパトラナイフ等を用いて余剰部分をカットします。 |
バスナシールSSによる継目・端部処理

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シールする周辺を汚さないように、マスキングテープを貼ります。 塗布表面のゴミ、ホコリ等を除去し、水分のないことを確認します。 |
カートリッジの先端部をカットし、防湿膜に穴をあけてからコーキングガンにセットし、 シート継目・端部に充填します。 |
充填後、すぐに仕上げ用のヘラで表面を平滑に仕上げます。 |
表面を仕上げた後、すぐにマスキングテープを取り除きます。 |
施工上のご注意
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施工終了後、一晩養生したのち入浴していただくことは可能です。
2~3日間はシール部へのブラシ清掃はお避け下さい。また、大型浴室用でのキャスターの往来は2~3日お控え下さい。
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・水勾配の大きな排水溝まわりは、切込みを入れるなどして処理して下さい。切込み部分は、継ぎ目または端部と同じ処理を行って下さい。(左図)
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・グレーチングでは、金属部分の3~5mm手前で切込み、その隙間にシール剤を充填して下さい。(右図)

下地補修について
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タイル目地などの下地の凹凸の深さが1mm以上もしくは、凹凸の間隔が5mm以上の場合は、下地補修材(別売)を用いて目地を埋める必要があります。使用する下地補修材については下表をご参照下さい。

①下地のゴミ、ホコリを取り除きます ②使用方法に従って、バスナパテEPOのA液とB液を等量混合します ③左官ごてや地ベラ等(別売)を使用して、目地部分等の凹み部分に下地補修材で埋めて平滑(平ら)に仕上げます ④バスナパテEPOが乾いたことを確認し、床シートの施工を行って下さい(待ち時間目安 20℃:3時間程度) |
①下地のゴミ、ホコリを取り除きます ②使用方法に従って、クイックレベラーに水を混ぜます ③左官ごてや地ベラ等(別売)を使用して、目地部分等を下地補修材で埋めて平滑(平ら)に仕上げます ④クイックレベラーが乾く前に、磁器タイル上についたクイックレベラーを取り除いて下さい ⑤クイックレベラーが乾いたことを確認し、床シートの施工を行って下さい(待ち時間目安 20℃:3時間程度) |
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【!ご注意】
・水はけ性を実現させるために、下地水勾配は排水溝に向かい1/100~3/100程度お取りください。
・下地補修により水勾配が充分に取れなくなると水はけ性が悪くなります。
・施行1日後より入浴することが可能です。
