壁紙はふすまにも貼ることができます。
モダン・和モダン柄壁紙から洋風テイストまで
ふすま紙には無い大胆で華やかな柄が壁紙には多くあります。
早速、ふすまをオシャレにしたい!
そこで出てくるのが
「ふすまはどうやって張り替えるの?」
という疑問。
「ふすまに壁紙を貼っても良いの?難しい?」
そんな疑問にお答えします!
こちらのページでは、ふすまに壁紙を貼るときのポイントや施工方法をご紹介します。
目次
ふすまをリメイクする前に
まずは、ふすまをリメイクする前に知っておきたい「ふすまの原状回復」について。
原則どういった方法で施工する場合も、紙製のふすま紙が貼られたふすまは原状回復できません。
一般的なふすま紙は和紙などの紙素材が用いられていることが多く、表面を傷つけないテープの代表格「マスキングテープ」ですら、剥がすと表面を傷つけてしまいます。
表面がコーティングされているふすま紙やビニール壁紙が貼られたふすまであれば、両面テープの接着部分をマスキングテープでカバーしておけば原状回復が可能です。
原状回復が必要な場合は下地の素材を慎重に見極めましょう。
ふすまの種類を見分けよう
ふすまの種類により壁紙を貼る施工方法が変わるので、まずはふすまの見極めからスタートしましょう。
本ふすま
表面を触って押さえると、障子の桟と同じような中子骨が手触りで感じられます。
戸ふすま
重くしっかりしています。
表面をたたくと木の音がします。
ダンボールふすま、発泡スチロールふすま
持ち上げるととても軽く、たたくと鈍い音がします。
引手は釘で打ってないことが多いです。
両面テープで貼る?のりで貼る?
【両面テープ】はふすまの種類に関わらず貼れますが、貼り方に少しコツがいります。
【のり】は短い時間で貼れて綺麗に仕上がりますが、ふすまの種類によっては使えません。
※1・・・本ふすまにのりで貼る時は、「ふすまの両面」に貼ってください。片面だけに貼ると、ふすまが反ってくる場合があります。
※2・・・段ボールふすまと、発泡スチロールふすまは、芯材が弱いためのりの乾燥時に発生する壁紙の縮みでふすまが反ってくる場合があります。
国産壁紙?輸入壁紙?
ふすまに貼るのにおすすめなのは、国産壁紙です。
一般的なふすまの幅が約90cmで国産壁紙の幅は約92cmのため、1幅で貼ることができます。
セルフリフォーム初心者の方には、継ぎ目の出ない国産壁紙がおすすめです。
輸入壁紙は、巾が約52cmほどなので2巾をつなぎ合わせて貼る必要があるので作業が少し増えてしまいます。
しかし、国産壁紙にはない大胆な色や柄を選ぶことができます。
施工の前に、まずはふすまのお掃除
ふすまの表面に汚れやほこりが付いたままだと、壁紙を貼った後にカビなどが発生する場合があります。
カビの跡がある場合は要注意!
カビ止め剤の使用がおすすめです。
上記の2つをあわせて使うとより効果的!
ふすまに穴が開いている場合は、ふすま補修紙で穴をふさいでから壁紙を貼ります。
施工前に下地に合った施工方法を確認してください。
ふすまに壁紙をはってみよう
本ふすま・戸ぶすまの方にはのり付き壁紙がお手軽でオススメ。
既存のふすま紙はそのままで、上から貼るだけ!
両面同柄の壁紙で統一感を出しても素敵ですし
片面ごとに違う柄の壁紙を合わせてもお楽しみいただけます。
手軽な”のり付き壁紙×ふすま”でお好みのお部屋にリフォームしましょう。
両面テープで国産壁紙を貼る方法
- ふすまの高さを測ります。
- 引き手は外します。※ふすま紙は剥がさなくてOK!
- 壁紙をふすまの高さ+10cmにカット
- 両面テープを貼ります。
4辺をぐるりと貼った後、中に約20cmの四角を作るように格子状に貼ります。
縦向きと横向きのテープが重ならないように貼ってください。
- 両面テープはめくらずに、ふすまの上に壁紙をかぶせて位置を決め、縦半分だけマスキングテープで仮止めします。
- 仮止めしてない側の一番外の縦ラインの両面テープをめくりながら壁紙を貼りつけていきます。
- 仮止めのテープを取って、壁紙を縦長に丸めます。両面テープを少しずつめくり、丸めた壁紙を転がして広げながらゆっくり貼っていきます。
- 最後まで貼れたら、ふすまのフチに沿って竹べらで壁紙にくせ(折り目)をつけます。
- くせをつけた部分に地ベラを当てて余分をカットします。
この時、下のふすま紙まで切ってしまわないように、刃を寝かせて壁紙だけ切るようにしてください。
- 引き手をはめ込む穴は、穴の端から中心に向かって「*」のような形になるように切ります。
- フチの色を変えたいときは、幅広のマスキングテープがおすすめです。
- 引き手をはめて完成!
両面テープで輸入壁紙を貼る方法
輸入壁紙の場合は、2巾必要なのでつぎ目の部分にも両面テープを入れます。
- ふすまの長さを測り、+10cmのサイズに壁紙をカットします。
- 両面テープを貼ります。
4辺をぐるりと貼った後、中に約20cmの四角を作るように格子状に貼り、壁紙のつぎ目の部分にも縦にテープを貼ります。
縦向きと横向きのテープが重ならないように貼ってください。
- 両面テープはめくらず、ふすまに壁紙をかぶせて位置を決め、マスキングテープで仮止めします。
- 輸入壁紙にはミミがないので、ふすまのフチに沿わせ、上下には余白を出します。
- フチに沿って貼り始めます。フチの横の縦ラインのテープを少しずつはがしながら壁紙を貼っていきます。
- つぎ目以外の両面テープを少しずつはがして壁紙を貼ります。
- 貼れたら上下の余分をカットします。下のふすま紙を切ってしまわないように、カッターを寝かせて壁紙だけを切るようにしてください。
- ふすまに貼った壁紙と柄が合うように2巾目をカットしてマスキングテープで仮止めします。
- 継ぎ目のラインに貼った両面テープをはがしながら貼りつけます。
- 残りの両面テープも少しずつはがして壁紙を貼り、余分をカットします。
生のり付き国産壁紙を貼る方法
生のり付き壁紙を使うと、両面テープで貼るより美しく仕上がります。
本ふすまに貼る場合は、ふすまの両面に貼ってください。片面だけに貼るとふすまが反ってくる場合があります。
- 引き手を外します。※ふすま紙は剥がさなくてOK!
- ふすまの長さを測り、+10cmの長さに壁紙をカットします。
- 壁紙の裏のフィルムをはがし、のりの面を出します。のり面同士を合わせるように、じゃばら状に折りたたむとのりが乾きにくく、持ち上げやすくなります。
- 地ベラをあてて余分をカットします。この時、下のふすま紙を一緒に切ってしまわないよう、カッターを寝かせて壁紙だけを切るようにしてください。
- フチについたのりを濡らしたスポンジでふき取ります。
- 引き手をはめ込む穴は、穴の端から中心に向かって「*」のような形になるように切ります。
- フチの色を変えたい場合は、幅広のマスキングテープがおすすめです。
- 引き手をはめたら、完成!
本ふすまは、貼りたてはブヨブヨにシワがよりますが、のりが完全に乾くとピンと張って綺麗になります。
シワがよるのは、下のふすま紙が水分を含み伸びるためです。のりが乾くと元に戻るので、両面テープで貼った時より綺麗に仕上がります。
のりで輸入壁紙を貼る方法
- ふすまの長さを測り、+10cmの長さで壁紙をカットします。
- スモールローラーと壁紙用のりを用意します。
- 壁紙にのりを塗ります。のり800gでふすま1枚の両面が貼れます。
※ふすまのほうにのりを塗ってしまうと、ふすま紙がふやけて貼れなくなってしまいます。のりは必ず壁紙に塗ってください。 - ふすまに貼りつけます。
- 輸入壁紙はミミがないので、ふすまのフチのすぐ横から貼り始めます。上下には余分を出します。
- なでバケで中心から外側に向かって空気を抜きます。
- 地ベラをあてて余分をカットします。この時、下のふすま紙を一緒に切ってしまわないよう、カッターを寝かせて壁紙だけを切るようにしてください。
- フチについたのりを、固くしぼったスポンジで拭き取ります。
- 2枚目を5?8と同じように貼ります。
- 引き手をはめて完成!
本ふすまは、貼りたてはブヨブヨにシワがよりますが、のりが完全に乾くとピンと張って綺麗になります。
シワがよるのは、下のふすま紙が水分を含み伸びるためです。のりが乾くと元に戻るので、両面テープで貼った時より綺麗に仕上がります。
その他の貼り方、ふすま縁のアレンジ
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