寒天の食べ方

寒天とゼラチンの違いってなに?

食感の違い

羊羹

ゼラチンは主に牛や豚の皮を煮付めて抽出した動物性のものです。

体温で溶ける性質を持っているため、口に入れた瞬間にとろっとした食感を感じます。

主にゼリーやムーズ・ババロアなどを作る際に使われます。

寒天は、天草(テングサ)やオゴ草(オゴノリ)などの海草を使った植物性のものです。

ゼラチンに比べて熱に強く体温では溶けません。口の中でほろっ崩れ、なめらかな食感を感じます。

杏仁豆腐や水羊羹などのを作る際に使われます。

性質の違い

寒天に比べてゼラチンの凝固温度は低く、20℃以下の温度で固まります。

冷蔵庫に入れて固める必要があります。

寒天はゼラチンに比べて凝固温度が高く、30~40℃程度の温度で固まります。

常温で固めることができます。

寒天 ゼラチン
溶解温度 90℃以上 50~60℃
凝固温度 30~40℃(常温で固まる) 20℃以下(冷蔵庫で冷やして固める)
再溶解温度 60℃以上(常温では溶けない) 25℃以上(夏場は常温でも溶ける)

栄養分の違い

ゼラチンに含まれる栄養素はほとんどがタンパク質です。

牛や豚の皮から作られるためコラーゲンが豊富に含まれています。

寒天に含まれる栄養素はほとんどが食物繊維です。

寒天の食物繊維は海藻由来なのでミネラルも豊富に含まれています。

寒天 ゼラチン
原料 海藻(天草・オゴ草) 牛や豚の皮
性質 植物性 動物性
分類 炭水化物 タンパク質
栄養素 食物繊維 コラーゲン

カロリーの違い(100gあたり)

寒天・・・ 3.1kcal

ゼラチン・・・ 343.9kcal