初代社長の加藤正平が、江戸時代から続く家業であった木材問屋を継ぎ、愛知県刈谷市に木工所を創業したのが1940年(昭和15年)。
戦時中はやむを得ず銃床なども制作。戦後は機械輸出用の梱包函、ミシンのテーブル、ピアノの鍵盤などを次々とてがけて木工技術をみがく。1962年(昭和37年)、自社製品として国産家具の製造・販売を開始。高品質でかつ廉価であったため評判となり、「カリモクの家具」として全国販売に着手。その後、さらに高品質家具ブランド「ドマーニ」を発表。国産最高級の家具としてのブランドを確立して今に至る。近年ではミラノ・サローネなど、海外見本市にも出展を続けており、欧米も“Karimoku”ブランドが浸透しつつある。「カリモク」は「刈谷木材工業」を地元民が愛称として呼んだところから名付けられたものと言われている。