基本の生地用語 トップ画像

生地の用語って、はじめての方にとっては難しいことばかりですよね。
このページでは、生地の森で使用している用語をはじめとしたよく見かける基本的な用語をご紹介します。ぜひ参考になさってくださいね。

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空羽ピケ
empty reed pique
2~4mm程度の間隔に経糸を通さない箇所を作り、経糸の方向に絡み織調の細長い透き間の縞柄効果を表した薄地の綿平織物。ボイル地のものが多いため、ピケとほぼ同義語でアキハボイルやピケボイルと称する。用途はブラウス、ドレス、ワイシャツなど様々。
麻、麻番手
linen ramine,linen yarn count
日本では植物の茎の甘皮や葉脈から採取したセルロースを主成分とした繊維を麻と一括することが多い。家庭用品品質表示法では亜麻と苧麻のみが麻と表示できる。採取できる植物によってそれぞれの名がある。引っ張った際の強度が大きく伸縮は小さい。吸水性に優れ、シャリ感があり春夏に適している。
後加工
aftertreatment
染色仕上げ加工で、染色した後に様々な目的で施す処理や加工のこと。ソーピング、フィックス処理までを後処理、仕上げ加工を後加工とす区別することが一般的に多い。
後染め織物
raw silk fabric
生地を織り上げた後、染色加工を施した織物。無地染めや捺染(なっせん)に染色したもの。反染め織物ともいう。
綾織り
twill
斜文織(しゃもんおり)(しゃもんおり)、ツイルともいう。経糸の規則的な配列のため斜め右上がり線が見える。これを斜文線や綾目、ツイルラインと呼ぶ。地厚い織物である。
藍染め
indigo dyeing
蓼藍(藍の別名)に含まれる色素を用いる染色法。藍の葉を発酵させアルカリ性の液に溶かして得られる藍液に布を浸け、その後空気に晒す作業を繰り返す。
アルパカ
alpaca
動物の名、またアルパカ(動物)から取れる毛とその製品。色は白や茶色、灰色の淡色から濃色。織物やニット糸の原料として用いられる。用途は裏地など。
糸番手
yarn fineness
糸の太さのこと。恒重式と恒長式という2つの表し方がある。「◯◯番手」と表すのは恒重式であり数字が大きいほど細い。恒長式の単位にはテックスやデニールなどがある。
糸染め
yarn dyeing
糸の状態で染色すること。一般的に特定の1色に染めることを指す。
インディゴ
indigo
インジゴともいう。数千年前から知られている天然色素で藍から得る。色は青でブルージーンズに多く用いられる。現在はごく一部を除きほとんど合成品となっている。
ウェザークロス
weather cloth
高級綿糸を用いたポプリン組織の綿織物に通気性のある撥水加工を施した生地。主にコート用織物。元々は軍隊のレインコートに使用されていた。用途は全天候対応型のコートなど。
ウール
wool
羊毛のこと。動物繊維として代表的。毛製品は弾性に優れ、皺になりにくく、糸の縮れによる嵩高性のため、空気を多く内包し温かい。
裏地
linung,lining cloth
衣服や帽子、袋物などの裏側に使用する生地の総称。表地の補強、シルエットの保持、着脱時のすべりを良くする、保温性、透け防止などの目的で用いられる。
遠州織り
Enshu fabric
静岡県西部に位置する遠州地域の繊維産業。遠州地域では江戸時代から繊維産業が盛んで、日本有数の綿織物の産地。織布工場や染色工場など分業工程の工場も集まっている。高級綿織物「遠州1号、遠州2号」など独自の生地のブランドも存在する。生地の森もここ遠州地方にあり、MADE IN 浜松として国内トップレベルの技術をもつ遠州織りのブランドを世界に発信しようと取り組んでいます。
エンブロイダリー
embroidery
刺繍のこと。縁取りを指すこともある。
エジプト綿
Egyptian cotton
エジプトで生産される綿花で、長く細く光沢があるのが特徴。高級綿織物やニットに用いられる。
エンボス加工
embossing
織物などを加熱した凹凸のあるローラーで、凹凸模様を付ける加工。クレープや縮緬(ちりめん)などは加工方法が異なるため、エンボス加工とは呼ばずクレープエンボッシングと呼ぶ。またエンボス加工はエンボッシングともいう。
オックスフォード
Oxford
中目付けの綿斜子織物。しなやかでふっくらとしており、光沢がある。経緯糸間に隙間があるため通気性も良い。用途はワイシャツ、婦人服、事務服など。
織物
woven blanket
長さ方向の経糸と幅方向の緯糸が、通常、上下に組み合わされて交差した布で糸の交わり方には多数あり、基本となるものは平組織、斜文組織、朱子組織の三原組織。
ガーゼ
gauze
柔らかい薄地綿織物。用途は医療用衛生材料、肌着、ハンカチなど。ゴーズ(gauze)と読む場合は別の織物を指す。
葛城(カツラギ)
drill
綿太番手単糸、双糸(そうし)を用いた厚地綾織物。ドリルともいう。用途はカジュアルウェアや作業着など。
絡み織物(カラミ)
leno fabric
搦み織物とも表記する。絡み組織による織物。ゴーズやレノクロスなどがある。用途はシャツやドレス、カーテン、装飾品など。
カシミヤ
cassimer,cassimere
経糸に梳毛糸(そもうし)、緯糸に紡毛糸(ぼうもうし)を使用した高密度の2/2斜文組織の毛織物。カシミヤ山羊の柔毛を用いた紡毛糸の織物のことでもある。一般の羊毛織物よりも高価。用途はコートやショールなど。
絣(かすり)
ikat
織糸の一部を染まらないように、染色の際に染め分けをして、経糸緯糸に用いて文様を作った織物やこの手法で作られた柄のこと。飛白、イカットともいう。用途は主に和服だが、洋服に用いられることもある。
生糸(きいと)
raw silk
セリシンを除去していない、無撚糸の絹糸。各種の糸で何ら加工を施していないものを指す生糸(なまいと)とは別。
強化繊維
reinforcing fider
ゴム、セラミック、樹脂、コンクリート、炭素、金属などの強化材として用いられる繊維。強化された材料は繊維強化複合材料と呼ばれる。
ギャバジン、ギャバ
gaberdine
2/2または3/1の斜文組織で、綾目を45度以上の傾斜にした梳毛織物。緻密な表面。用途はコート、パンツ、スーツやレインコート、スポーツウェア、制服にも用いられる。
キャンバス
canvas
綿、亜麻、大麻、ジュートなどの太番手を用いた厚手の平織物。強度と密度にに優れている。用途として絵画用布、建築資材にも使われる。カンバスともいう。
キルティング
quilting
キルトともいう。2枚の布の間に綿(わた)や芯を入れ、縫い合わせて一体化したもの。
ギンガム
gingham
綿先染め糸や先晒し糸を使用した縞柄や格子柄の平織物。縞柄のものはストライプトギンガムとも呼ぶことも。用途はブラウス、ワンピース、スカートや子供服、パジャマ、エプロンまで様々な衣類に用いられる。
生機(きばた)
gray fabric,grey fabric,greige
生成りと同義語で、染色していない状態の糸や綿(わた)で色合いは淡黄色。精練漂白や染色の前の未加工の状態。
絹(シルク)
silk
蚕の繭から取られる繊維。絹製品は光沢が美しく、発色も鮮やか。また、しなやかで吸水性にも優れている為、繊維の最高級品とされている。
キャンブリック
cambric
亜麻や綿の細番手を用いた薄地の平織物。用途は婦人服やハンカチなど。
起毛
raising,napping
織編物の表面を引っかき毛羽立たせる仕上げ。厚手でやわらかな肌触り。針金を用いた起毛方法が一般的。
クレープ
crepe
表面にしぼのある織物の総称。ジョーゼットやデシン、縮緬(ちりめん)などがある。
グレンチェック
glen check
スコットランド産の格子柄。グレンアーカートチェック(グレンプレイド)を省略した呼び方であり、その柄を指す。用途はスーツやコート、ブレザーなどだが、近年では合繊織物によって普段着としても用いられる。
毛焼き
singeing
表面を覆っている短い毛羽を焼きとること。表面品位が向上する。
原反
raw fabric,gray,grey,gray fabric,loom state
染色加工する前の布。裁断前の生地を指すこともある。生成り(きなり)、生機(きばた)、グレーなどと同義語。
コーデュロイ
corduroy
コール天とも呼ぶ。厚地で毛羽のために膨らみがあり、やわらかく暖か。用途はパンツやカジュアルウェア、子供服などの衣類。
コード織
cord weave
経糸方向にコードを用いた先染めの織物。コードレーンはコード織のひとつ。さらっとした手触りで少し硬めの風合い。用途は夏用スーツなど。
コードレーン
cordlane
コード織のひとつ。種類のちがう糸をまぜて織り、コード織に似せたダブルニットの編地。
コーマ糸
combed yarn
コーマ機に通した綿糸をコーマ糸という。繊維が均整で、毛羽が少なく光沢があり、強い糸。
コーン
cone
糸の巻き量を大きく、繭糸を引き出しやすくするために、糸を綾目にし、円錐形に巻いたもの。円筒形に巻いたものはチーズという。
先染め
yarn dyeing,stock dyeing
織る前の糸の状態で染色したもの。主にバッチ式染色機で染色する。
サージ
serge
梳毛織物の代表。プレーンサージはしなやかで平滑。ガリサージは粗剛でザラザラとした感触がする。ミルドサージは縮絨(しゅうじゅう)し裏面のみを軽く起毛させており、優しい手触り。
サッカー
sucker
シアーサッカーのこと。絹と亜麻で織った、青い縞のある薄いインド原産の大きなしじらのある織物。シアーサッカーの凹凸効果をサッカー効果(しじら)という。シアーと名前に付いているが、透き通っているわけではない。
サテン
satin
朱子織り(朱子)のことで、同義語。詳細は朱子の項目をご覧下さい。
再生繊維
regenerated fiber
天然の高分子物質を人工的に繊維に再生したもの。現在の再生繊維の大部分は再生セルロース繊維。
晒(さらし)
twill weave
漂白のこと。繊維の色素や不純物を除去して無色にする。この工程によって、未染色繊維製品の白度を高める。
斜文織(しゃもんおり)
twill weave
織物の三原則組織のひとつ。綾織り、ツイルとも呼ぶ。厚手の織物。斜め右上がり線が見える。この線を斜文線、綾線、ツイルラインと呼ぶ。綿織物ではデニムなどが斜文織である。
ジャガード織
jacquard cloth
ジャガード織り機を使用し、非常に細かい模様を持つ紋織物(もんおりもの)。
シルケット加工
mercerization,mercerizing
マーセライズ加工のこと。日本では絹のような光沢を得られることからシルケット加工と呼ばれている。綿糸または綿の織編物を苛性ソーダで加工することで、綿でありながら絹のような光沢得られ、強度や染色性が増す。
シャンブレー
chambray
経糸、緯糸に異なる色の糸を使い織った綿平織の先染め織物。絹織物や合繊長繊維織物の場合、光の角度によって色が変わって見える。これをシャンブレー効果という。また、色が変わって見えることが玉虫の羽に似ていることから玉虫とも呼ばれる。
朱子
satin,sateen
本来の表記は繻子と書く。サテンと同義語。織物の三原則組織のひとつ。経糸、緯糸のどちらか一方が表面に多数浮き出た織組織。平織物や斜文織よりも柔軟で表面の光沢が優れている。
シャンタン
Shantung
絹紬のひとつで、経糸に絹糸、緯糸に玉糸などを用いた織物。用途はドレスなど。
ジョーゼット
georgette crepe
ジョーゼットクレープのこと。経糸、緯糸にS撚り、Z撚りの強撚糸を2本ずつ交互に配列した比較的粗い平織物。用途は夏用の衣類、スカーフ、カーテンなど。
シャットル(シャットル)
shuttle
杼(ひ)とも呼ぶ。織り機で緯糸を挿入するために使用する舟型の器具。シャトルを使用する織り機は有杼織機という。
スエード
suede
子牛や子山羊の革の内側をサンドペーパーで起毛させ、細かく毛羽立たせたもの。人工皮革にはスエード調に仕上げをしたものが多い。
スカラップ
scallop
布やレースの端を半円を連続させた波型に丸くカットする装飾。また、衣類の縁をこのように仕上げることもスカラップという。
杉綾
herringbone twill
隣り合う縞の斜文組織を右上がりと左上がりの交互に綾線にしたもの。ヘリンボーン、山形斜文とも呼ぶ。日本では杉の形に似ていることから、杉綾と呼ばれている。用途はコートなどの上着。
スラブ
slub
厚い、太い部分という意味。くず(綿屑)が混入して部分的膨らんでいる紡績糸。
染色
dyeing
着色すること。一般的に、均一に着色することを染色といい、文様を表すことは捺染という。広義の染色には捺染を含む場合もある。繊維の種類によって用いる染料や染色方法が異なる。
接着芯地
fusible interlining
生地の片面に接着剤をあらかじめ付着させておき、主素材と複合させる芯地。
双糸(そうし)
two plied yarn,doubled yarn,two folded yarn
2本の糸を引き揃え撚りを与えたもの。二子糸、二子とも呼ぶ。
染め斑(むら)
uneven dyeing,uneven shade
均一に染色されていない状態。斑染め(むらぞめ)とも呼ぶ。
梳毛(そもう)
worsted
ウーステッド、コーミングウールともいう。羊毛などの繊維をよく梳き、長い繊維のみを使用した製品の総称。
ダンガリー
dungarre
経糸に晒し糸、緯糸に先染め糸を使用した斜文組織の厚地の綿綾織物。デニムよりやや薄地だが、用途はデニムとほぼ同じ。
タンブラー加工
tumble dryer
タンブルドライヤーを使用し、毛布の毛羽を小さい塊状にすること。シープ加工とも呼ぶ。
反物・反
piece goods
本来の意味は和服地1着分の生地を1反といったことから。生産工程や用途によって幅や長さが異なる。
タータンチェック
tartan check
梳毛などの織物独特な格子柄の総称。スコットランド高地の氏族特有の柄で、家紋と同様の意味がある。スコットランドの民族衣装であるキルトに用いられている。通常はタータン、タータンプレードと呼ぶが、日本ではタータンチェックが定着している。
玉虫
changeant,iridescent
シャンブレーのこと。詳細はシャンブレーの項目をご覧下さい。
チェック
check,plaid
プレード、格子柄、格子縞ともいう。糸の種類、太さ、色など組み合わせが多岐にわたる。
縮(ちぢみ)
cotton crepe
緯糸に強撚糸を用いて布の表面にしぼを出した綿織物。綿クレープともいう。
千鳥格子
hound's tooth
千鳥が飛んでいるような柄の格子。小鳥格子、ハウンドトゥースチェックと同義語。
チノ
chino
厚地の綿織物。カーキやベージュ色に染める。チノを使用した製品はチノーズ、チノクローズともいい、主にコットンパンツを指す。
超高密度織物
super high-density fabric
密度が極めて緻密な織物。経糸と緯糸の透き間がほとんどないものをいう。
縮緬(ちりめん)
crepe
経糸に無撚糸、緯糸に経糸と同じまたはやや太めの強撚糸を使った平織物。しぼ立て加工によって緻密なしぼが出来る。本体は絹織物を指すが、現在では各種繊維の長繊維糸を用いたものが多い。しぼの大小、均一性などによって呼び方が変わる。
ツイード
tweed
太い羊毛を原料に使用した紡毛織物。ほとんどが織物になってから縮絨や起毛をしない。柄は無地や大柄な格子柄。厚地で外見、手触りともに硬く、自然の趣がある。
ツイル
twill
斜文織のこと。詳細は斜文織の項目をご覧下さい。
デニム
denim
経糸にはインディゴ染料による先染め糸、緯糸には晒し糸を使った厚手の綾織物。先染め糸は表面のみ染め、染料を奥まであえて浸透させない。そのため使用中に摩擦により白く色落ちをするが、これは持ち味である。また、経糸をインディゴ(藍色)以外の色に染めたものをカラーデニムと呼び、本来のデニムとは異なる。
テンセル
tencel
ユーカリを原料とし、特殊な溶剤で溶かして作られる再生繊維。石油を原料とした合成繊維とは異なり、天然繊維に近い。新しい繊維で環境にも優しく、丈夫で長持ちなエコロジカル素材。
ドット
dot
水玉模様のこと。丸い形をした模様を多く表した柄。ドットの種類にピンドット、ポルカドット、コインドットなどがある。ドットの大きさが不揃いのものはシャワードットなどと呼ばれる。
ドビー織
dobby cloth
ドビー装置を用いて織られた、経糸の浮き糸効果を生かした織物の総称で、梨地やアムンゼンなども含まれる。ドビーによる小さい文様が連なった縞柄のものはドビークロスと呼ぶ。
ドレープ
drape
身体などを覆った布が自然に垂れ下がっている様子のことで、布の自然な垂れ下がりによってできる、しなやかなたるみの形のこと。
トロピカル
tropical
経緯糸に梳毛糸を使用した、密度の粗い極暑向きの薄地の平織物。さらっとした肌触りで風通しが良い。
捺染(なせん、なっせん)
textile printing
繊維から作られたもの(織物、編物、糸、スライバー)にプリントをすること。広義では染色に含まれることがあるが、捺染は文様染めとして区別する。
斜子織
mat weave
経緯糸ともに2本ずつ引き揃えて製織したもの。3~4本ずつのものや、経緯糸の引き揃え本数が異なるものもある。用途は夏服など。
二重織
double cloth
2枚の織物を重ね、一体として織った織物。多重織のこと。
ニット
knit
糸を経方向および、緯方向に編目を連結して布状にすること。ニット生地、またその製品の総称。
布・布地
fabric,cloth
繊維で作られた幅、長さ、厚みのある平板。織物だけでなく、編物、不織布の総称。ファブリックやクロスと同義語。
ネップ
nep
紡績工程で糸が絡んで小さく丸くなったもの。また、意図的にネップを作ったファンシーヤーン(ネップヤーン)というものもある。
ネル
cotton flannel
綿平織、1/2綾織、2/2綾織の起毛織物のこと。片面または両面を起毛する。毛糸を用いたものもあり、英ネル、本ネルなどと呼ばれる。フランネルは外着用として用いられることが多いが、ネルはインナーや下着、パジャマ、乳幼児服などに用いられる。
撚糸(ねんし)
twisted yarn
糸に撚りをかけること。糸にさらに強い撚りを掛けた強撚糸や、2本以上の単糸を引き揃えて撚った諸撚り糸などを指す。
ノンホルマリン加工
formaldehyde nonreleasing finish
加工後にホルムアルデヒドが出ないような樹脂加工。ノンホル加工とも呼ばれているが、正しくはノンホルムアルデヒド加工という。
糊抜き
dasizing
経糸に糊付けされている生機の糊を除去すること。糊が残っていると、風合いや染色加工に悪影響を及ぼすことがある。
機屋(はたや)
weaver
織物を織る企業、家。またほその人のこと。編物の編み立て業者についてはニッターと呼ぶ。
パナマクロス
Panama cloth,Panama fabric
太い梳毛糸を使用した、薄地の粗い平織物。トロピカルやパンピースと似ているが、パナマクロスの方が風合いが硬くさらっとしている。用途は夏用男性向けスーツなど。
羽二重
habutae,habutai
経緯糸に無撚糸を使用した、後練り薄地の絹織物のひとつ。本来は蚕の作った繭(本絹)だが、現在ではレーヨンやアセテート、合成繊維のものが多い。平羽二重のほかに、綾羽二重、紋羽二重、縞羽二重などがある。用途は(平羽二重は)和装着尺地や裏地、襦袢、ドレスなど。
帆布
sail cloth,canvas
綿または麻の、極めて厚地の平織物。用途は船などの帆やテント、シート、鞄、ズック靴(布製の靴)、ろ過布など。キャンバス、ダック、セールクロスと同義語。
バックサテン
back satin
朱子縮緬(ちりめん)のこと。絹、合繊いずれも経糸は緯糸密度の2倍以上と非常に高く、経糸が引き揃えられて並んだ状態になっている為、なめらかで光沢のある表面になっている。裏表の外観はまったく異なるが、どちらの面も表として使用できる。
ハリスツイード
Harris tweed
ハリス島産の手織りのツイードのこと。粗剛な羊毛を手紡ぎ糸にし、平織りや2/2斜文組織、杉綾にしてツイード仕上げにしたもの。粗い手触りが特徴的で素朴。
番手
count
糸の太さ。恒重式番手と恒長式番手がある。
ビエラ
Viyella
綿と羊毛をそれぞれ50%の混紡糸を2/2斜文組織に織り、起毛させた混紡織物。柔らかい手触り。本来はイギリスのWilliam Hollins社の商標。ビエラフランネルともいう。用途はカジュアルウェアやパジャマなど。
ビーム
beam
多孔円筒形の金属ロール。製織では経糸を巻き、染色では加工中の布を巻く際に使用する。
平織
plain weave
経糸と緯糸を交互に交差させて織る織物。もっとも単純な織り方。織物三原組織のひとつ。
ビロード
velvet
天鵞絨と書く。生地の全面にわたって毛羽を持つ。ベルベットともいう。用途は婦人子供服、コートなど。
ピンストライプ
pinstripe
針先のように極細の縞柄。ピンヘッドストライプ、ピンポインテッドストライプ、ミニチュアストライプともいう。
不織布
nonwoven fabric
繊維シートで、繊維を織らずに、機械的作用、あるいは化学的な接着剤を用いて接着したり、複数の方法で繊維間が結合されたもの。タフトや圧縮フェルトは含まれない。国際標準化機構では編物に分類されるが、日本、台湾、韓国、米国では不織布に分類される。
フラックス
flax
亜麻のこと。詳細は麻、麻番手の項目をご覧下さい。
ブロード
broadcloth
ブロードクロスのこと。綿の薄地平織物のひとつ。シルキーな光沢とソフトな触り心地。最高級品はかなり薄く、ワイシャツの場合1着分が手のひらに丸めて収まる。
ブッチャー
butcher
平組織と不規則に引き揃えられた斜子織り組織を組み合わせた織物。凸凹の立体感とさらりとした感触が特徴。本来は綿織物である。用途は夏服など。
フェザークロス
feather cloth
鳥の羽を少量混ぜた糸を使った織物や編物の総称。羊毛に混ぜることが多い。軽く柔らかい手触りで、暖かい。用途は婦人服など。
フランネル
flannel
起毛した紡毛織物のひとつ。柔らかな手触りが特徴。日本ではフラノと呼ぶことも。綿を用いている軽めのものはネル、綿ネル、コットンフランネルなどと呼ばれる。
ヘリンボーン
herringbone
杉綾のこと。詳細は杉綾の項目をご覧下さい。
ベネシャン
venetian
ベネシアンとも表記する。斜文組織の梳毛織物。近年は綿織物が多い。厚地で滑らかな手触りを持ち、用途は毛織物は婦人服やスーツ、綿織物では婦人服、クッションカバーや遮光カーテンなどがある。
ヘム
hem
衣服のフチ。衣服の裾線(ヘムライン)を意味する場合が多い。
ペイズリー
paisley
勾玉文様のこと。パキスタンやインドの伝統柄のひとつ。これらの国のカシミヤショールにこの柄が用いられることから、カシミヤ文様、カシミール文様とも呼ばれる。マンゴーや松笠、糸杉などの図柄が起源とされている。
ボイル
voile
強撚糸を用いた透かし目のある薄地平織物。通常は綿織物。目が粗いため通気性が良くさらりとしており、コシがある。用途は夏服が多い。
ボーダー
border
へり、フチなどの意味から衣服の縁取りの意味もある。布端に平行して柄を表したプリントはボーダー柄(border pattern)と呼ぶ。
マミークロス
momie cloth
梨地組織の高級織物。黒く染め、喪服に用いられた。マミークレープとも呼ぶ。また同音の「マミークロス(mummy cloth)」は古代エジプトでミイラを包むために使用された薄地のリネン織物やそれに似た織物のこと。
selvage,selvedge
生地の幅方向の両端部分。中央の地とは異なる丈夫な糸や組織を使い、地を保護する目的で耳を作る。
斑染め
uneven dyeing
染め斑のこと。詳細は染め斑の項目をご覧下さい。
綿
cotton
コットン、綿花、綿繊維、木綿などと同義語。コットンから採取した繊維の総称。熱帯原産であるが、温帯地方でも栽培されている。柔軟性や膨らみ感がある。吸水性や染色性も良いが、綿製品は皺になりやすく、洗濯によって縮むなどの欠点もある。
メルトン
melton
紡毛糸を用いた斜文組織の重い目付けの織物。用途はコート、婦人服など。
綿番手
cotton yarn count
綿糸の太さを表す単位。数値が大きいほど糸は細くなる。
grandrelle
霜降り、メランジのこと。異なる色が点状に混じっている状態の外観を持つもの。
撚り糸
twist yarn
1本または2本以上の糸に撚りを掛けた糸。
ヨーク
yoke
見頃またはスカートの上部に横段状に切り替えてつける布、またはその部分のこと。飾りや、タックやギャザーを入れ服にゆとりを持たせるために用いる。
ラミー糸、ラミー、ラミーリネン
ramie
苧麻(ちょま)のこと。色が白く、天然繊維の中では強度が最も強い。吸水性、放湿、発散性に優れており、さらりとしているがコシがある。用途は夏の衣服やハンカチ等。
リップル加工
ripple finish
綿布に苛性ソーダを印捺、収縮させて表面に凹凸を作りしぼ状のリップル効果を出す加工。
リネン
linen
亜麻のこと。英語では原料の茎から紡績糸までをフラックス、それ以降はリネンと呼ぶ。少し黄みがかった色で、亜麻の衣服は麻の中で最も柔らかく風合いが良い。
レーヨン
rayon fiber
再生繊維。木材パルプが原料のビスコースレーヨンとコットンリンターが原料のキュプラを指す。
レース
lace
糸を撚ったり編んだりして、透かし目のある地に模様を表した生地。ネットやメッシュなどもレースに含むことがある。機械レース、手工レース、マクラメレースなどがある。
ローン
lawn
綿の薄地平織物。本来は麻織物であるため麻のような感触にするため薄糊付けをする。
ロンドンストライプ
London stripe
約5mmの幅で白と青などの等間隔のたて縞。シングルストライプの1つ。
ロンドンストライプ
London stripe
約5mmの幅で白と青などの等間隔のたて縞。シングルストライプの1つ。
ワッシャー加工
washer treatment
ウォッシャー加工ともいう。ロータリーワッシャーを用いる加工。ジーンズ等、使い古した感じを与えるために行う加工。
ワッフルクロス
waffle cloth
蜂巣織のこと。表面に凹凸を作る蜂の巣状の織り方。ハニカムクロスと同義語。