常滑焼急須の特徴は、銅の中に釉薬を掛けないところ。
これと焼成温度(1120~1140度前後)とが相まって、焼成生地の表面に極めて微量な凸凹が生じます。
ここにお茶のえぐみや雑味が吸着されて、まろやかでおいしいお茶の味になるとされています。
常滑焼急須は蓋合わせがぴったり。お茶をしっかり蒸らせます。
注ぐ際にも、蓋穴に指をあてて水量を調節できるほどの精巧さです。
急須の一つ一つが胴と蓋を合わせて窯入れするので、まるでオシドリの夫婦のようです。
茶葉の形状にあった急須を選ぶとお茶をさらに美味しく淹れられます。皆様の急須選びのご参考に。
茶こしは大まかに分けると、陶製のものと金属製の2種類に分けられます。その中でも形状によって複数の種類がございます。
陶製の茶こしは急須の注ぎ口付近に作られているため、茶葉が広がりやすくお茶の旨みがでやすい設計です。
また金気(かねけ)が香りを減少させてしまいます。
お茶の香りを楽しむためにはぜひとも陶製の茶こしをお使いください。
目の細かいステンレス茶こしは、茶葉の細かい深蒸し茶にもらくらく対応。
目詰まりしにくく、お気軽にお使いいただけます。
茶こしアミがズレたり外れにくいのも特徴です。
日本人は毎日の食事、ひとやすみの時、またおもてなしの際に急須と湯呑でお茶を飲みます。
くつろぎのキーアイテムと言っても過言ではないくらい私たちの生活に根付いているお茶の文化。
常滑焼の急須は、江戸時代よりその日本のお茶の文化を支えてきた急須の代名詞。
お茶を飲むという行為は日常の何気ない行為かもしれませんが、その日常に古くから親しまれ続けてきた歴史ある伝統工芸である常滑焼の急須を、ぜひ一度使ってみてください。
美味しくまろやかになるだけではなくその文化や歴史、急須を使う人への職人の熱い想いを感じることでより素敵なお茶の時間になることでしょう。
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