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良質のカニを求めて、いざカナダへ出発! 新幹線で品川まで行き、京急線に乗り換え… ようやく羽田空港に到着! 日本での最後の食事は、ちょっと奮発してお寿司♪ さてと、長時間のフライト憂鬱ですが、出発! 12時間かけてカナダのトロントに到着。トランジットで4時後にニューファンドランドに向かいます。 ただ今の時間は夜の9時。夕焼けがきれいです。 深夜の1時、ようやくニューファンドランドのセントジョンズ空港に到着!
ホテルチェックインはAM2時。こんな時間なんだけど、時差ぼけで寝れないんですよね~。 結局2時間ほどしか寝れず…翌朝8時、旅の目的地であるニューファンドランド北東部の町 「New-Wes-Vally(ニューウェスバレー)」を目指してレンタカーで移動! 道中、ダウンタウンを走っていると海を発見! せっかくなので、ハーバー・サイド・パークでも散歩しましょう! それにしても良い天気ですね~。 ニューファンドランド犬(右)とラブラドール犬(左) 地元の人にシグナル・ヒルにも行った方が良いよと言われて… シグナル・ヒルの山頂に建つカボットタワー。
展望台からの眺めは格別です♪ シグナル・ヒルから見た州都セントジョンズ しばしの観光も終え、いざカニ漁場のある「New-Wes-Vally(ニューウェスバレー)」へ。 道幅も広く直線が続くので、ついついスピードが出てしまいますね。 まだまだ先は長いので、このあたりでランチでも食べましょう。 4時間ほどすると、ようやく街並みが見えてきました。 リアス式海岸みたいに入り組んだ地形が特徴ですね。 海岸まで行ってみると・・・すぐ近くに氷山発見!
さらに車で20分ほど走ると、ようやくカニ工場が見えてきました!(右側の白い建物) ここが、カナダでもトップクラスのカニ工場「Beothic(ベオシック)」です。でかいなぁ~ 24時間稼働で従業員は300人。1日100トンのカニを加工できるそうです。 早速、工場の中に入ってみると・・・ 活きの良い大量のズワイガニが続々運ばれてきます。 オートメーション化された設備で効率よく加工していきます。 とはいえ、脱甲や選別などの繊細な作業は人の手によって処理されます。 単調な作業が続きますが、嫌な顔一つせず笑顔で黙々とこなします。 日本の工場と違って、なんだか陽気な人が多くて見学してても楽しいです。笑 工場搬入 → 洗浄 → 脱甲 → 選別(今ここ)
続いて、脱血(だっけつ)の工程へ。
重量計測したら、次は休息凍結の工程へ。 マイナス18℃のブライン溶液に漬け込み、わずか30分間で急速凍結します。
凍結が終わったら箱詰めして完了です。 カナダ産ズワイガニの特徴やウンチクをご説明しましたが、実際の味はどうなの? っということで、店長@田辺の実食! 生で食べましたが、とにかく甘い! 風味や食感については、店長@田辺の個人的感想になりますが、 アラスカやロシアなどの他の産地のカニと比べて、甘エビのようなねっとりとした食感と、 後をひく甘味が一度食べると病み付きになると思います! 工場の視察を終えて、5人のリーダー達にお礼を言って、宿泊するモーテルへ移動。 明るいですが、すでにPM7時です。 モーテルのレストランにて、地ビールの「ブラックホース」で乾杯♪ 豪快な料理が続々と出てきます! ビールを3本ほど飲んで気持ちよく酔っていたら、 「これを飲まないとニューフィー(ニューファンドランドの人)とは認めないよ」と、 レストランのオーナーから渡されました・・・。 そんなこと言われたら、飲むしかないっしょ! 翌朝、ラムを飲みすぎて二日酔いですが、カニの水揚げがあるということで工場へ! ちょうどカニ漁船が漁から帰ってきて、荷揚げ開始! 船内に漁獲したカニが入っているそうです。ちょっと覗いてみましょう! 予想よりもはるかに大量のカニが入っています! 手際よく専用の「パン」と呼ばれる入れ物に詰め込みます。 クレーンで釣り上げて船上へ。 すぐさまリフトで工場に運ばれます。 この人はカナダ政府の調査員です。 規定よりも小さいサイズのカニを漁獲していないか、メスを漁獲していないかなど、 資源保護のために厳重にチェックしています。 そうこうしているうちに、また違うカニ漁船が漁を終えて港に戻ってきました。 さすが1日100トンのカニを加工する巨大工場ですね。次から次へと新鮮なカニが搬入されてきます。 こちらは、隣町で水揚げされたカニがトラックで運ばれてきました! 見てください!カニが入った専用パンが山積みになっています。 中を検品してみると、勢いよく動いている新鮮なズワイガニですね。 工場の社長が出張から戻ってきたということで、挨拶と商談のため事務所へ… 商談も無事に終了し、社長のスコット氏と写真撮影。 なんと、そのままディナーに誘われて、スコット社長のご自宅へ… 社長自ら焼き上げた特大ステーキと、お気に入りの赤ワインをご馳走になりました♪ 英語はあんまり話せないんですけど、深夜まで酒盛りが続きました。笑 翌朝起きてみると季節外れの寒波が来ているようで、ものすごい強風です。 今日はカニかご漁の船に乗船する予定だったんですが、この天候ではさすがに無理ですね。 午後になると雪が降ってきました!とりあえず予定変更して、今日はゆっくり休むとするか… 翌朝AM5時。小雨が降ってますが天気は回復傾向なので漁に行けそうです♪ っということで、漁船のある隣町の「ニュータウン」まで車で移動… これが今回のせてもらうカニ漁船です。 気温は1℃。風も冷たいし、めっちゃ寒いので持ってきた服を何重にも着込んでます。 ここカナダでは大型(約20トン)、中型(約10トン)、小型(約5トン)の3種類ありますが、 大型船だと行って帰って3日間ほどかかるので、さすがに今回は日帰り漁の小型船です。 それでは念願のカニ漁に出港! 少しガチャピンに似てる船長のカールさん。この道30年以上のベテラン漁師です。 3時間ほどかけて漁場へ。移動中にカゴの中に入れる餌(イカ)を仕込みます。 漁場に到着し、いよいよカニの水揚げ開始! ここカナダでは、「かご漁」と呼ばれる漁法でカニをとっています。
活きのよいズワイガニが続々と水揚げされていきます! ニューファンドランドの漁業は細かくエリアが区切られており、 毎年の資源調査に基づき、それぞれのエリアで魚種別に漁獲量が制限されています。 漁をしている船のすぐ近くに氷山が! 船長に話を聞くと、この氷山はまだまだ小さい方で、 時には数十メートルにもおよぶ巨大な氷山が近くに来るそうです。 (あのタイタニック号は100メートルを超える超巨大氷山にぶつかって沈没したという説も。) 1時間ほどかけて60個のカゴを引き上げると、あっという間に船上はカニだらけになりました! すぐさま漁獲したカニを船内の保冷庫に移し、また違う漁場へ移動してカゴの引き上げを再開します。 この作業を1回の漁で4~5回繰り返します。休む間もなく、かなりの重労働です。 今回は約3トン(約6,000匹)ほどの水揚げで少な目でしたが、鮮度・大きさ・身入りは文句なし! 港に戻ると、すぐさま工場に運ばれます。 最後に船長とクルーのみんなで記念写真!本当にありがとうございました~
これからも良質のカニを求めて、店長@田辺の買い付けの旅は続く… 完 |