インドネシアやタイなどの南アジアから東南アジアにかけて生息する
シソ科の落葉広葉樹で、その美しさから世界三代銘木のひとつと言われ、
家具や床材として世界中で愛されています。

中国語で「油木」とよばれるほど油分が多く、
耐久性・耐水性・耐腐食性にも優れていることから、
古くから宮殿や寺院、船舶の材料にも使用されてきました。

黄金色の材は艶感も相まって美しく、
使用による経年変化もまた格別です。

木目が緻密で美しく、乾燥による狂いが少なく害虫にも強い、
耐久性にも優れた、家具に最適な稀少な銘木です。

水分や湿気に強い

木目が綿密で美しい

耐久性に優れている

私たちの工場では、インドネシア政府の管理の元に環境保全を考え計画植林されたインドネシア産のチーク材のみを使用、その中でも特に深い味わいがある樹齢25年以上で直径が30~40cmほどの丸太から製材した木材を主に使用しています。

無垢の木の集成材

“無垢材”の定義は業界により様々ですが、家具業界の場合はおおむねベニヤ板や表面に木目柄をプリントした化粧合板との区別をするために”無垢材”という言葉が使われています。

無垢材の中でも一枚板の場合は、例えばダイニングテーブルの天板に使用できるほどの大きさになりますと大変貴重で価格も非常に高価なものになってしまいます。
また板の反りや狂いが生じやすいため管理も大変です。
そのため、流通している無垢材の家具のほとんどは丸太を切り分けて組み合わせた集成材を使用しています。

無垢の木を組み合わせることにより大きい材木にすることができるため、無垢の木の風合いをよりお手軽に味わっていただけます。
またベニヤ板や化粧板と違い、経年変化によってより深みを増す木の風合いを味わうことができ、また表面を磨いて再塗装をしてちょっとした傷の補修やメンテナンスをすることができるので、愛着を持って大事に育てていく楽しみがあります。

安全な塗料や接着剤を使用

私たちのチーク家具に使用している塗料は、ホルムアルデヒドを使用しない安全な塗料を使用し、全ての接着剤は、日本農林規格(JAS)に準拠したホルムアルデヒド放散量試験において放散量が最も少ないF☆☆☆☆(0.3mg/リットル以下)基準をクリアしたものを使用しています。

チーク材は巨匠ハンス・ウェグナーなどにより注目され、後にイギリスの家具メーカーが北欧デザインの家具を量産するようになり、チーク家具が家庭にも普及しました。
現在人気のアンティーク・チーク家具はこの時代に作られたものが多いようです。
チーク材の寿命は100年以上ともいわれ、独特の雰囲気は古材の再利用価値も高く「もう一度使いたいと思わせる美しさ」と「もう一度使っても大丈夫という安心感」を兼ね備えています。

現在では、乱獲の恐れから伐採禁止の国が多く入手困難になりつつありますが、インドネシアでは植林が盛んに行われ、環境を破壊することなく安定的にチーク材が供給される仕組みができています。
その恩恵を受けて私たちはジャワ島ジャカルタに近いタンゲランという街で家具を作り続けることができるのです。

私たちのチーク家具は丸太から角材を切り出し、その工程で出た端材はフィンガージョイント加工で大きい材木に、さらに小さい端材からはダボなどの部品を作ります。
こうして大切な資源を余すことなく使用し、それでも残った端材は木材の乾燥のための燃料にします。

▲端材は木材の乾燥の燃料に利用

木材を乾燥させる工程は家具作りには重要不可欠で、私たちはインドネシア有数の木材乾燥設備で、1,2か月の時間をかけ、丁寧に加工をして製品に仕上げます。
職人は新人から勤続30年近いベテランまで200人以上がそれぞれのスキルに応じて仕事をしています。

▲熟練職人による家具つくり

チーク材以外にもラタンや革、スチールやガラスなどの異素材を積極的に取り入れて「10年後、20年後が楽しみになる、使うほどに愛着が湧く家具」がお届けできるよう日々邁進しています。

▲インドネシア有数の木材乾燥設備

・天然素材を使用しているため、木目や色味、サイズ、重量等に個体差がございます。
また自然由来の節や凹み、くぼみがある場合があります。

・無垢材を使用しているため、木が呼吸する過程で伸縮することにより、反りや割れ、ヒビなどの変形が発生する場合があります。

家具の仕上げとお手入れ方法

当店のチーク家具では、ラッカー塗装、ワックス仕上げ、無塗装の大きく3つの仕上げ方法があり、それぞれ以下の特徴があります。

当店で最も多い仕上げ方法です。
塗膜が薄いのでチークの風合いを感じつつ、メンテナンスが楽なバランス型の塗装方法です。

お手入れ方法

・普段のお手入れは乾いた布でカラ拭きをしてください。
・水濡れは乾いた布ですぐに拭き取ってください。
・汚れがついた場合は、薄めた家庭用中性洗剤を柔らかい布につけて汚れを軽く拭き取り、乾いた布で洗剤と水分を丁寧に拭き取ってください。
※特殊な洗剤・ワックス・シンナー等のご使用は避けてください。
※サンドペーパーで削ると元の色に戻すことができませんのでご注意ください。

塗膜が無いので、チーク本来の風合いをより感じていただける仕上げ方法です。
傷や染みができやすい反面、メンテナンスをしながら経年変化を楽しめ、末永く愛着を持ってお使いいただけます。

お手入れ方法

・普段のお手入れは乾いた布でカラ拭きをしてください。
・水濡れは乾いた布ですぐに拭き取ってください。
・汚れがついた場合は、薄めた家庭用中性洗剤を柔らかい布につけて汚れを軽く拭き取り、乾いた布で洗剤と水分を丁寧に拭き取ってください。
※特殊な洗剤・ワックス・シンナー等のご使用は避けてください。
・ちょっとした傷や染み、ひどい汚れがついた場合は、サンドペーパーで木目に沿って削り取って表面をならしてから、市販の無垢材用ワックスを少量ずつ塗り込むと目立たなくなります。
・数か月に一度、固く絞った柔らかい布で木の表面の汚れをふき取り、市販の無垢材 用ワックスをムラがないように全体的に塗り込んだ後、約10分後にカラ拭きして余分なワックスを拭き取り、数時間乾かすとメンテナンス完了です。
※ご使用になられるワックスの説明書をよく読んでご使用ください。
※ワックスを塗る際は、目立たない部分でお試しになってから作業を行ってください。

▲さらに詳しく見る

■無塗装チーク家具の特徴

チーク材の木目や木肌の風合いを最大限に引き出すために、塗装をしないでそのままの状態で仕上げています。
無塗装のチーク家具は、天然の油成分が豊富に含まれており、表面が滑らかで肌触りがよく、しっとりしています。
この油成分によりチーク家具は耐久性に優れ、お手入れに手間がかからず屋外でも使用できます。
室内で使用すると濃厚な飴色に、屋外で太陽光に晒されるとシルバーがかった灰色へと変化します。
変色過程で木目や斑点が浮かび上がりますが、変色が進むにつれ穏やかになり目立たなくなります。

■ご使用上の注意

・無塗装仕上げの家具は水分・油分を吸収しやすく、放置すると輪ジミやよごれの原因となります。(飲み物などを置く際はコースターを使用するなどしてください。)
・チーク材は紫外線により変色する特性があります。急な変色を防ぐには直射日光を避けてください。
・製品に物を置いた状態で長時間放置すると、その部分だけ変色せず色の差が出る場合があります。(その場合でも、経年変化に伴い色差が少なくなっていきます)
・天然のチーク材を使用しているため、木目や色味の違い、収縮や変化の違いなど個体差がありますので予めご了承ください。
・経年変化が進むと、チーク材の膨張・収縮のために表面に小さなひび割れが生じます。これはチーク材内部の損傷ではありませんので、家具の強度や耐久性に影響はありません。
・屋外使用の場合はチークオイルを定期的に塗布するなどしてください。雨ざらしは推奨していません。
・家庭用として通常の頻度でご使用いただくことを前提に企画設計しています。業務用や雨ざらしなど、使用頻度や環境により破損や劣化が早まる可能性があります。

お手入れ方法
日頃のお手入れ

・きれいな布で木目に沿って乾拭きしてください。
・よごれがついた場合は、軽く絞った布で拭いた後すぐに乾拭きしてください。
・よごれがひどい場合は、中性洗剤をぬるま湯に溶かし、布を浸して軽く絞ってから拭き取り、その後すぐに洗剤が残らないよう乾拭きしてください。
・よごれを取り除いた後、市販のチークオイルやワックスなどを塗ると水やよごれから保護できます。
・定期的に塗布することで表面のコーティングを維持することができます。

輪ジミができた場合

・よごれをしっかりと拭き取り、水で湿した清潔な布でシミの周りを全体的に拭くと目立ちにくくなります。

キズやシミが気になる場合

・目の細かいサンドペーパーなどで木目にそって磨くと目立たなくなります。
(変色が始まっている場合は、磨いた部分とそうでない部分で色が違う場合がありますので、全体をまんべんなく磨くことをお勧めします)
・経年変化した表面もサンドペーパー等で磨き落とすとまた新しい表面が現れます。仕上げに目の細かいもので磨くとすべすべになります。

■ソープ仕上げ家具の特徴

ソープ仕上げは、木肌の素材感や、美しさをそのまま表現できる塗装方法です。
無添加石鹸を使用しており、天然の油脂成分が豊富に含まれるチーク材との相性もよく、安心・安全な仕上げです。
無塗装の木のような本来の木目や木肌の風合い、肌触りが楽しめます。

お手入れ方法
日頃のお手入れ

・普段のお手入れは乾いた布でカラ拭きをしてください。
・数か月に一度、市販の無添加の純石鹸を泡立てて、「泡」を柔らかいスポンジにつけ、木目に沿って優しく撫でるように塗り込んでください。
満遍なく泡を塗り込めたら、タオルや布で余分な泡や水分を拭き取り、日陰で完全に乾燥させるとメンテナンス完了です。
※メンテナンス前に固く絞った柔らかい布で木の表面の汚れをふき取ってください。
※木肌を乾かす際に、ドライヤーや、直射日光の当たるところで急激に乾かしてしまうと、木が割れてしまう可能性があるので必ず日陰でゆっくりと乾かしてください。
※メンテナンスの後、木肌に毛羽立ちを感じる場合は、400番手以上の細かさのサンドペーパーで優しく研磨、その後乾拭きしてください。

その他、加工方法など

商品により、チーク材の表面にエイジング加工(サンドブラスト加工)を施しています。
木の表面に木目を強調するような凹凸を加える事によって、重厚で繊細な木の質感が映えて、使い始めから新品にはないアンティークな趣をお楽しみいただけます。