創業90年、職人が作る本革バッグ

創業90年、職人が作る本革バッグ

まもなく創業100年を迎える鞄工場。昭和天皇の革手袋を作っていたこともある、伝統的な老舗の革工場です。





LIME 職人が作る革バッグ

原皮(げんぴ)とは、革製品の原材料となる、動物から取ったままの状態の皮のことです。鞣しなどの加工を施す前の状態を指します
革が出来上がるまではタンナーのお仕事

革を作り上げるのはタンナーと呼ばれる専門の職人さん。
ライム製品に使われる革はバッグに求められる用途により、
海外や日本国内様々な地域から入手されます。

革を製造する過程における重要な工程の一つ。水漬けは、原皮に水分を補給し、血液や汚れを取り除くことで、後の工程をスムーズに進めるための準備段階です。また、石灰漬けは石灰乳に原皮を浸漬し、毛や脂肪、表皮層を取り除く工程で、革の柔軟性を高める役割もあります。
水漬、脱毛や石灰漬け

革に付着している汚れを除去、脱水した革の水分を水漬けし生革の状態に戻した後、1頭分を背筋に添って半分に割ります。革の柔軟性を得る為にアルカリにより革を膨潤させ革の繊維をほぐすと共に毛、脂肪、表皮を分解し除去する。

革の製造工程における脱灰と酵解は、鞣し(なめし)の前処理として、皮の状態を整える重要な工程です。脱灰は、皮に残った石灰を取り除き、皮を中和する作業です。酵解は、タンパク質分解酵素を用いて不要なタンパク質を除去し、銀面を滑らかにします。
脱灰と酵解

脱毛と石灰漬けによって革中に残っている石灰を取り除く。タンパク質分解酵素を使って不要な革のたんぱく質を取り除き、表面を滑らかにする。

鞣し「なめし」は、皮を腐敗や硬化から守り、柔軟性や耐久性を与えることで、皮を革へと変化させる重要な加工です。この加工には、様々な方法や薬品が用いられ、それぞれ異なる特性を持つ革が生まれます。この工程を経ることで、皮は革製品として使えるようになります。
革のなめし(腐り止め)

なめし材を革に浸透させ繊維と結合させることで耐久性、耐熱性を与えます。クロムなめし(金属系)、タンニンなめし(天然シブ系)等が有り、事実上ここで皮から革へと変化します。

革の再なめしと乾燥は、革製品を長持ちさせるために重要な工程です。再なめしは、一度なめされた革をさらに加工して、耐久性や柔軟性を向上させることを指します。乾燥は、なめし後の革を適切な湿度で乾燥させることで、革の質感を保ち、カビの発生を防ぐ効果も。
再び鞣して革を乾燥させる

再度なめしをする際に、鞄に使う革の素材感をここで表現します。ライム職人さんとタンナーさんが何度も話し合いアイディアを用いて独特のオリジナル革、オリジナルレザーを開発します。

時には、特殊な機械でバタつかせ、革に柔軟性や独特の風合いを作り上げます。
革に多様な表情と風合いを

時には、特殊な機械でバタつかせ、革に柔軟性や独特の風合いを作り上げます

革を染める(染色)とは、革製品に色を付けることで、美観を向上させたり、個性を表現したりする技術
革を染て最終的な美しさと風合いを

鞄に色を塗装します。色の調合も専門の職人さんが手掛けています。革の外観の美しさを色と艶で強調するとともに耐久性も思案し塗装し乾燥させます。

鞣しや手触り、柔らかさ等、ライム職人さんとタンナーさんが何度も話し合い、ライム独自の素材がようやく完成しました。ライム工場に出荷され、バッグ職人さんの手に渡ります。天然素材である本革は、表情が一つ一つ違います。お手元に届いた唯一無二の風合いを感じて下さいませ。
天然皮革ゆえの表情

鞣しや手触り、柔らかさ等、ライム職人さんとタンナーさんが何度も話し合い、ライム独自の素材がようやく完成しました。ライム工場に出荷され、バッグ職人さんの手に渡ります。天然素材である本革は、表情が一つ一つ違います。お手元に届いた唯一無二の風合いを感じてくださいませ。

いよいよ鞄作り工程 ~バッグ(鞄)職人~

ものづくり
フォトギャラリー
『バッグができるまで』




ライムバッグ工場では伝統を受け継ぐ職人と共に、繊細な指先を持つ熟練の女性職人も多く活躍しています。一つの本革バッグが出来るまで、工程の旅が始まります。

ライムバッグ工場では伝統を受け継ぐ職人と共に、繊細な指先を持つ熟練の女性職人も多く活躍しています。一つの本革バッグが出来上がるまでの工程の旅が始まります
革製品を作るために、革をパーツごとに切り分ける工程
革製品を作るために、革をパーツごとに切り分ける工程

革を割る(漉く)作業について

革バッグの縫製とは、革素材を組み合わせてバッグを形作るための縫い合わせ作業のことです。単に糸で縫い合わせるだけでなく、素材の厚みや質感に合わせて針の角度や間隔を調整したり、強度が必要な箇所には返し縫いを施したりと、様々な工夫が凝らされています。

内袋を上部に縫製し、いよいよ・・・革の作成よりおよそ3ヵ月、専門の職人が真心こめた鞄が「完成」しました。心温まる日本製のバッグ、品質を感じて下さいませ。
一つのバッグが出来上がりました



いつまでも愛されるバッグを創りたい・・・そうつぶやく職人代表の会長さんは
”喜のために”をコンセプトに日々、革に語りかけます。昭和初期から代々受け継がれる匠の技は今もここに息づいています。
いつまでも愛されるバッグを創りたい・・・
そうつぶやく職人代表の会長さんは
”喜のために”
をコンセプトに日々、
革に語りかけます。
昭和初期から代々受け継がれる匠の技は
今もここに息づいています。

創業1933年当初の工房の写真



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