曲げわっぱ弁当箱の選び方
曲げわっぱのお弁当って、すごく美味しそうに見えますよね。
でも「お手入れが大変そう」とか、「どれを選べばいいかわからない」と
購入を迷っている方も多いのではないでしょうか?
そんなあなたのために、今回は曲げわっぱ弁当の人気の理由や選び方、お手入れ方法など、
気になる疑問を徹底調査してみました。
そもそも「曲げわっぱ」とは?
日本各地では伝統工芸品として作られている、スギやヒノキなどの薄い木板を曲げて縁を作った
木製の箱のことです。
日本の伝統工芸によって生まれた「曲げわっぱ」のお弁当箱は、その木のぬくもりを感じられる素朴な
魅力と効能で、最近口コミなどで注目されはじめています。
曲げわっぱ弁当箱が人気なのはなぜ?
特に大きな人気の理由としては、下記の3つが挙げられます。
- ご飯の美味しさを長持ちさせる!
- とにかく見た目が美しい!
- 軽くて持ち運びやすい!
- ご飯の美味しさを損なわない
-
最大の魅力は、何と言っても「ごはんが美味しい」ということです。
曲げわっぱはお米から出る余分な水分を適度に吸い取ってくれるのでベチャベチャせず、ふっくらとしたご飯になり、時間が経って冷えてしまっても美味しく食べることができます。
また、木そのものが持つ調湿作用で、お弁当内の湿気を調節してくれます。このため、夏はご飯やおかずが傷みにくく、冬はご飯が固まりにくいため、一年を通して美味しく安全に食べることができます。
- 残り物を詰め込むだけで美しい
-
天然の美しい木目がそのまま生かされており、素朴でホッとする温もりを感じられます。
残り物のおかずを適当に詰め込むだけでも、何だかものすごくオシャレで美味しそうに見えるのが、曲げわっぱのスゴイところ!
SNSのInstagramでも「『インスタ映え』するお弁当が作れる」と大人気です。
- 毎日持ち歩いても苦にならない軽さ
-
曲げわっぱのお弁当箱は、薄い板状の木をくるっと曲げて作られているため、かなり軽いのです。
毎日お弁当を持っていくという方にとって、この軽さはすごく助かりますよね!
知っておきたい!曲げわっぱ弁当箱の「塗装」の種類とその違い
曲げわっぱには、3つの種類があります。
それぞれにメリットやデメリット、お手入れ方法の違いがあるので、一つずつ詳しくみていきましょう。
白木(無塗装)
- 魅力が全て詰まった【白木】
-
白木(無塗装)とは、名前のとおり素材そのままで、塗装を行っていないタイプです。
木目を生かした見た目の美しさはもちろん、使われるスギやヒノキなどの木本来の香りを楽しむことが出来ます。ただし、お手入れ方法や取り扱いには色々と注意が必要です。
白木(無塗装)のメリット
- 木目の美しさと、素材が持つ良い香りが楽しめる。
- 優れた吸湿性でご飯の美味しさを引き出す。
- ご飯が冷めても美味しい。
- 殺菌作用があり、防腐効果が期待できる。
曲げわっぱのお弁当箱というと、この白木(無塗装)を思い浮かべる方が多いでしょう。
何も塗装を施されていないため、杉や檜などが持つ良い香り・美しい木目をそのまま楽しめます。
また、木地の持つ優れた調湿作用により、
ごはんが冷めても美味しくなる上、木が本来持っている殺菌作用により防腐効果も望めます。
白木(無塗装)のデメリット
- 生乾きによる湿気に弱く、傷みやすい。
- 寿命が長くない。
- 油物や醤油などが染みやすい。
湿気に弱く、生乾きの状態は黒ずみの原因ともなります。
使用後に洗って水気を拭いた後、伏せずに上向きに干し、しっかりと自然乾燥させる必要があります。
基本的に、白木の寿命はそこまで長くありません。(プラスチックのものよりは長持ちします)
また、油が染み込みやすいので、油物のおかずを入れる際にはカップを使うなどの工夫が必要です。
お手入れのポイント
使用前
中身を詰める前に、まずお弁当箱の内側に水を張り、1分くらい吸水させてから、水を捨て、布巾で水気を拭き取ります。
ご飯やおかずのこびりつきは、このひと手間をかけることで防ぐことができます。
洗い方・乾かし方
基本的なお手入れとしては、使用後はお湯を入れて汚れを浮かしてから、スポンジなどで洗います。中性洗剤は使えないことが多いので注意しましょう。
仕上げに熱めの湯をかけて布巾で拭き取り、上向きに置いて自然乾燥させます。
製品によってお手入れ方法が異なることもあるので、ご使用前にお取り扱いの注意点をしっかりと確認しましょう。
長く使うためのポイント
- 洗った後にしっかりと自然乾燥させることが重要です。外出先でお弁当箱を洗う方もいらっしゃいますが、白木(無塗装)の曲げわっぱ弁当の場合は、そのまま持ち帰って家で洗うことをおすすめします。
- 完全に自然乾燥させようとすると、どうしても丸一日はかかってしまいます。毎日使わず、一日ずつ休ませながら使うほうが長持ちします。
- 電子レンジや食洗機などは使用できません。
漆塗り
- 美しい光沢と、優れた耐久性が魅力
-
曲げわっぱに漆塗りの塗装を施したタイプです。無塗装の曲げわっぱに比べると圧倒的に取扱いが楽で、洗う際にも中性洗剤が使えるだけでなく、乾拭きを続けることで漆のツヤが変化していくのも魅力です。
また、漆自体に殺菌効果もあるため、衛生面においても安心できます。
漆塗りには本塗りと拭き塗りとがあり、拭き塗りのほうが木の風合いが残ります。
漆塗りのメリット
- 耐久性に優れている。
- 強力な殺菌効果(抗菌性)がある。
- ご飯が冷めても美味しい。
- 漆の光沢が美しい。
漆塗りは耐久性に優れており、高価な製品だと漆の塗り直しなどもしてくれるため、
何十年と使うことが出来ます。
漆には強力な抗菌性があるので防腐効果もバッチリです。また、木地が漆を通して呼吸できるので調湿作用もあります。
つまり、
ご飯の美味しさを損ないません。
また、中性洗剤を使えるので手入れは格段に楽になりますし、油が染み込むことも無くおかずを詰める際にひと手間かける必要がありません。
洗った後に乾拭きを続けることで
漆特有の艶が出てくるため、経年の変化を楽しむこともできます。
漆塗りのデメリット
- お弁当箱としてはかなり高価。
- 漆特有のにおいがある。
- 急激な温度変化に弱い。
漆の原料は高価で、白木(無塗装)に比べて漆を塗るという工程が増えるため、3種類の中でもっとも高価な商品となります。
ですが、そのぶん耐久性には優れているため、長い目でみれば、高すぎるということはないでしょう。
ただし、個人差はありますが、漆特有のにおいが気になるという方もいらっしゃいます。においが気になる場合は、直射日光を避けて風通しが良い日陰で何日か干すとよいでしょう。
お手入れのポイント
洗い方・乾かし方
中性洗剤(家庭用の食器洗い洗剤)を使って、柔らかいスポンジで洗います。
他のタイプにも共通して言えることですが、長時間水に漬けておかないように気をつけましょう。
洗った後は、柔らかい布で水気を拭き取るだけで大丈夫です。
※蒔絵などのついた高価な漆塗り弁当箱の場合、無地の漆塗りよりもデリケートです。
ガーゼの布などで優しく洗い、優しく拭いてください(強くこすらないでください)
長く使うためのポイント
- 水気はしっかり隅々まで拭き取りましょう。隅に水が溜まったままだと破損の原因になります。
- 長時間の直射日光や温度・湿度の高い場所は避けるなど、保管する場所にも気をつけましょう。
- 電子レンジや食洗機などは使用できません。
ウレタン塗装
- 利便性に優れ、初心者にオススメ!
-
木地の表面を樹脂でコーティングしたものが「ウレタン塗装」です。見た目もきれいで汚れにくく、扱いがとても簡単です。
曲げわっぱを使ってみたいけど、お手入れが難しそうと感じている初心者の方にもオススメ。
ただし、塗装されている部分によっては曲げわっぱ本来の良さが生かせないので、選び方に気をつけましょう。
ウレタン塗装のメリット
- 見た目は白木そのものの美しさ
- 簡単に洗える。
- 汚れにくく、油物もOK。
- 比較的安価で手に入る。
見た目は白木(無塗装)の曲げわっぱとほとんど変わらず、木目など素材そのものの風合いを生かした美しさが魅力です。
表面をウレタンで加工することによって、ご家庭で普段使用されている食器洗い洗剤で簡単に洗うことが出来ます。
また、油物を入れても汚れにくいなど、利便性を第一に考えたものとなっています。
さらに、他の2種類に比べて、比較的安価に手に入るのも嬉しいポイントです。
ウレタン塗装のデメリット
- 吸湿性や殺菌効果が一部期待できない。
- 杉や檜本来の香りがしない。
- ウレタン特有のにおいがある。
表面を樹脂でコーティングしてしまうことにより、木地がうまく呼吸できず、曲げわっぱの最大の魅力である吸湿性などが損なわれてしまいます。
特に内側全てがウレタン塗装が施されたものは、プラスチックのお弁当箱と機能的に変わらないため、購入する際にはどの部分に塗装が施されているかを確認するようにしましょう。
(ご飯部分は無塗装で、おかず部分はウレタン塗装になっているものが理想的です)
杉や檜といった香りのよい木材を使用していても、残念ながらウレタン塗装の場合は木の香りは全くしません。また、個人差はありますが、ウレタン特有のにおいが気になるという方もいます。
お手入れのポイント
洗い方・乾かし方
中性洗剤(家庭用の食器洗い洗剤)を使って、柔らかいスポンジで洗います。
他のタイプにも共通して言えることですが、長時間水に漬けておかないように気をつけましょう。
洗った後は、柔らかい布で水気を拭き取るだけで大丈夫です。
※塗装部分によってお手入れが異なる場合があるので、ご使用前にお取り扱いの注意点をご確認ください。
長く使うためのポイント
- 塗装が施されていない部分は白木と同様に湿気に弱いため、洗ったあとは必ず水気をよくふき取りましょう。
- 長時間の直射日光や温度・湿度の高い場所は避けるなど、保管する場所にも気をつけましょう。
- 電子レンジや食洗機などは使用できません。
お弁当のおかずをもっと「美味しそう!」に盛り付ける
おかずを美味しく見せるコツとは?
実は、曲げわっぱのお弁当を美味しく見せるには、ちょっとしたコツがあります。
それは「おかずを入れる順番」!
1.まず最初にご飯を詰める。
2. メインの大きいおかず(形が崩れにくいもの)を詰める。
3.形が崩れやすいおかずを入れる。
4.最後にすきまに詰めるおかずを入れる。
この順に入れると、とても綺麗に入ります。
是非お弁当を作るときに、意識してみてくださいね。
おすすめの曲げわっぱ弁当箱
当店取り扱いの「曲げわっぱ弁当箱」から、売れ筋商品のご紹介します。
「わっぱ弁当箱が欲しいけど、やっぱりお手入れが不安…」という方には、曲げわっぱ風のプラスチックで作られた和風お弁当箱もありますのでぜひ試してみてくださいね!
人気の曲げわっぱ弁当箱ランキング
スタッフおすすめの曲げわっぱ弁当箱
食洗機対応の曲げわっぱ弁当箱
食洗機で気軽に洗える、天然木製の曲げわっぱです。木の風合いを残したまま、ウレタン塗装や漆塗り塗装の上から、「プリベントコート(Pコート)」と呼ばれる特殊塗装加工を施しました。
無味無臭、無色透明のコーティングで、家庭用食洗機の熱や汚れ、傷などからお弁当箱を守ります。
抗菌加工の曲げわっぱ弁当箱
木が本来持っている抗菌効果だけでなく、さらに抗菌効果のある塗料を使用した曲げわっぱもあります。
内側、外側の両面に塗装をしているため、手についた菌がお弁当箱についても菌の繁殖を防ぐことができます。
デザイン性のあるおしゃれな曲げわっぱ弁当箱
天然木と相性の良いレーザー刻印や、漆塗りのデザインが引き立つシルクスクリーン印刷、曲げわっぱにぴったりの伝統の和柄など、デザイン性あるおしゃれな曲げわっぱを集めてみました。
くりぬき弁当箱
くりぬき弁当箱は、曲げわっぱではありませんが天然の木で作られたお弁当箱です。木の塊をくりぬいて作るので、曲げわっぱのような継ぎ目のない、木目の美しいなめらかな仕上がりが特徴です。
継ぎ目がないのでお手入れもしやすく、曲げわっぱより頑丈なのもポイントです。
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