基本のKEY
程よい酸味と軽い食感 パン・オ・セーグル
~ライ麦を配合した生地の扱い方~

食物繊維やビタミン等の栄養素が豊富に含まれ、独特の酸味のある風味が楽しめるライ麦パン。
基本的には小麦粉と混ぜて作られることが多く、その呼び名は、配合するライ麦の配合比率によって決められています。
「パン・オ・セーグル」は、ライ麦の配合比率が10~40%程度と少なめでありながらも、ライ麦ならではの風味も程よく感じられる、比較的食べやすい軽い食感のライ麦パンです。
今回の基本のKEYでは、ライ麦パンを作るのが初めての人でも挑戦しやすい「パン・オ・セーグル」の作り方をマスターしていきましょう。
また、アレンジでドライフルーツとナッツを混ぜこんだ「セーグル・オ・フリュイ」もご紹介しています。ライ麦の風味とドライフルーツとナッツの味わいが同時に楽しめます。

【シェフのワンポイントアドバイス】
ライ麦はグルテンを形成しない性質があります。
そのためライ麦を配合した生地は、ライ麦を配合しないものに比べて生地が切れやすく、生地の扱いに注意が必要です。
また、しっとりと重量感のあるライ麦の生地は膨らみにくく、焼成する際はクープを入れて高温でしっかり焼き上げましょう。
そうすることで生地中の水分を逃がし、軽く中までしっかりと火の通ったパンに焼き上がります。

材料(2本分)

材料名 配合率 分量

準強力粉(E65)

80%

320g

ライ麦粉(シュバルツ)

20%

80g

2%

8g

セミドライイースト 赤

1%

4g

ユーロモルト

1%

4g

60%

240g

 

 

 

【道具】

 

 

パンマット

 

 

クープナイフ

 

 

作り方

1.下準備

2.ミキシング

ボウルに準備しておいた、ユーロモルト溶液、混ぜ合わせておいた粉類、イースト溶液の順に入れて捏ねます。
ある程度なめらかな状態になれば、軽く丸めて油を塗ったボウルに入れ発酵させます。

    基本のKEY パン・オ・セーグル
■推奨捏ね上げ温度:25~26℃

3.フロアタイム(一次発酵)

4.分割

5.成形

生地をなまこ形に成形します。


【シェフのワンポイントアドバイス】
グルテンの無いライ麦粉を配合した生地は、ライ麦を配合しないものに比べて生地が切れやすく、注意が必要です。
発酵した生地に手をかけ過ぎると生地中のガスが漏れ、焼いても膨らみの悪い固い食感のパンに焼き上がってしまうので、手数を減らすように心がけましょう。

【なまこ形成形のポイントを動画で!】

軽く転がして形を整えたら、パンマットに分量外の手粉(強力粉とライ麦粉を1:1で混ぜ合わせたもの)を振りかけて、写真のようにひだを作りのせます。


    基本のKEY パン・オ・セーグル

6.ホイロ(最終発酵)

温度32℃、湿度80%(発酵器)で、約40分発酵させます。


7.焼成

生地の上から分量外のライ麦粉を上面に軽く振り掛け、クープを入れます。


    基本のKEY パン・オ・セーグル

240℃に予熱しておいたオーブンに入れ、温度を220℃に設定し直して30分焼成します。

※オーブンの機種・小麦粉等の違いにより焼き上がり時間・焼き上がり方は異なります。お持ちのオーブンに合わせて、温度や時間を調節してください。
※スチーム機能がある場合はスチームを入れて焼成してください。

8.完成


    基本のKEY パン・オ・セーグル
    基本のKEY パン・オ・セーグル

備考
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