基本のKEY
食パン
~大型パン生地の成形をマスター~

食パンを作って大型パン生地の成形をマスターしましょう。
パンチを行う時の力加減や、生地を強く丸めて成形する方法を練習することで、焼き上がった時の風味やボリュームに違いがでます。

シェフのワンポイントChef's advice

焼成の際、適温・適正時間で美味しく焼けたかどうかのひとつの目安に焼減率(しょうげんりつ)があります。パンの種類毎に適切な数字があり、焼成前の生地の重量(分割重量)と焼成後のパンの重量を計り、計算式で求めます。

(分割重量-焼成後のパンの重量)÷分割重量×100=焼減率

パンを何℃で何分焼くかは、お使いのオーブンによって変わってくるため、それぞれ微調整していただく必要があります。その際に、パンの種類によって焼成目安の計算式があるということを覚えておいて活用していただければと思います。

材料1.5斤 1本分

配合率 分量
強力粉(スーパーキング) 100% 400g
上白糖 4% 16g
2% 8g
セミドライイースト 金 1% 4g
牛乳 30% 120g
40% 160g
マーガリン 5% 20g

作り方How to make

  1. 下準備
  2. ・セミドライイーストを水で溶かしておきます。
    ・強力粉、上白糖、塩をよく混ぜ合わせておきます。
    ・型の内側に離型油(分量外)を吹き付けておきます。

  3. ミキシング
  4. ボウルにイースト溶液、混ぜ合わせておいた粉類、牛乳の順で入れて、捏ねていきます。
    グルテンチェックをし、ある程度なめらかな状態になればマーガリンを加えて、さらに捏ねていきます。

    ■推奨捏ね上げ温度:27~28℃
  5. フロアタイム(一次発酵)
  6. なめらかな状態になれば、綺麗に丸めて分量外の油脂を塗ったボウルに入れ、温度30℃、湿度75%(発酵器)で、発酵させます。

    60分経過したところでパンチを行います。
    さらに30分発酵させます。

    シェフのワンポイントChef's advice

    大きな気泡を細かい気泡に整える意識で、同じ力加減で均一にパンチをします。
    目が詰まり過ぎないように、生地を折りたたむ際には、生地が重なり過ぎないように注意してください。

    ポイントを動画でMovie
  7. 分割・丸め
  8. 約350g(2玉)に分割します。

  9. ベンチタイム
  10. 約30分生地を休ませます。

  11. 成形
  12. しっかりと丸め直してから、少し俵形にして型に詰めます。

    シェフのワンポイントChef's advice

    軽くガスを抜いてから半分に折りたたみます。
    半円形になった生地をさらに半分に折りたたみ、1/4の状態にしてしっかりと強めに丸めます。
    手が小さい方は両手で丸めてください。しっかりと強めに丸めるのですが、生地が切れないように注意してください。

  13. ホイロ(最終発酵)
  14. 温度36℃、湿度80%(発酵器)で、60~70分発酵させます。

    シェフのワンポイントChef's advice

    食型から約1~1.5cm上回る程度まで、最終発酵させてください。

  15. 焼成
  16. 200℃に予熱しておいたオーブンに入れ、温度を180℃に設定し直して約40分焼成します。
    ※オーブンの機種・小麦粉等の違いにより焼き上がり時間・焼き上がり方は異なります。お持ちのオーブンに合わせて、温度や時間を調節してください。

    シェフのワンポイントChef's advice

    大型パンの為、あまり高温で焼くと上部が焦げやすく、低温過ぎると窯伸びもしにくくクラフト(皮部分)も分厚い仕上がりとなってしまいます。
    ご家庭のオーブンに合わせて調整してください。
    調節する際、焼減率を目安にするのもオススメです。
    例として2山のイギリスパンを製る時、分割重量が350gとして2玉分で700g、焼き上がった時の重さが600gの場合。

    (700g−600g)÷700g×100=約14.3%

    イギリスパンの適正焼減率が13~15%なので、美味しく焼けましたという一つの目安になります。

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