失敗しないヘルメットの選び方10のポイント

ポイント1

サイズ選び

ヘルメットを選ぶ際には、まず自分の頭のサイズをきちんと把握しましょう。

【頭部サイズの測り方】
ヘルメットサイズは、額と後頭部の一番出っ張っている部分を通るように、メジャーで計測します。この時測った数字が自分のサイズとなりますので、なるべく正しく測定できるよう、誰かに手伝ってもらうといいかもしれません。

(1)
1)左右の出っ張りを確認

左右の出っ張りを確認
(2)
2)額と後頭部の出っ張りを確認

額と後頭部の出っ張りを確認
(3)
3)出っ張り部分を結ぶように周囲をメジャーで測る

1,2で測った出っ張り部分を結ぶように周囲をメジャーで測る

【一般的なサイズ表記】
ご自身の頭のサイズを測ったうえで、サイズ表記を参考に選びます。
一般的なS/M/L表記に照らし合わせると以下のようになりますので、参考にご覧ください。

一般サイズ記号XSSMLXL
寸法(目安)53~54cm55~56cm57~58cm59~60cm61~62cm

上記のサイズは、あくまでサイズ表記は目安となります。
メーカー、モデルや頭の形によってもヘルメットのサイズは異なります。
同じメーカーでもモデルにより被り心地が変わることがあります。



【主な国内メーカーのサイズ表記】
ヘルメット主要メーカーのサイズの目安を下記に記載致します。
しかしながらヘルメットに関しましては帽体によって形が様々ございますので、一概に鉢周りの長さだけでは、頭の前後は余るが側頭部は痛いといったような現象が起こり得ます。安全上の理由からも必ずご試着の上でご購入いただけますよう何卒お願い申し上げます。

SHOEI
SHOEIサイズ記号XSSMLXLXXL
寸法(目安)53~54cm55~56cm57~58cm59~60cm61~62cm63~64cm

アライヘルメット
Araiサイズ記号53-5455-5657-5859-6061-6263-64
寸法(目安)53~54cm55~56cm57~58cm59~60cm61~62cm63~64cm

OGKカブト
OGKサイズ記号XSSMLXL
寸法(目安)53~54cm55~56cm57~58cm59~60cm61~62cm

上記のサイズは、あくまでサイズ表記は目安となります。
メーカー、モデルや頭の形によってもヘルメットのサイズは異なりますし、同じメーカーでもモデルにより被り心地が変わることがあります。
「サイズが分からない」、「頭に合うか不安だ」という方、特に初めてご購入される方は一度、お近くのヘルメットショップでご試着されることをお勧めします。
※当店では商品到着後のサイズ違いによる交換・返品はお受けできませんので、あらかじめご了承ください。
万が一、サイズがきつい・ゆるい場合でもモデルによっては内装の交換でサイズ調整が可能な場合もございますので内装のお問合わせ等お気軽にご連絡をください。

ポイント2

ヘルメットタイプ

ヘルメットと一口に言っても、安全に特化したフルフェイスタイプからコスト的にもお手軽な半ヘルタイプなど様々なタイプがございます。下記に大まかなヘルメットのタイプをまとめましたので、「僕はレースに出るために」、「私は通勤時にかぶるだけ」などのお客様のライフスタイルに合ったヘルメをお選び下さい。

フルフェイスタイプ
フルフェイスタイプ
頭全体を覆うフルフェイスタイプは最も安全性に優れ、中型~大型バイク所持者に愛用されることが多いです。ロングツーリング時などに使用されるのはほとんどがこのタイプではないでしょうか。
またレース等で培われている優れた技術がふんだんにフィードバックされており、ライダーの大きな信頼を集めています。
オープンフェイスタイプ
システム(フリップアップ)タイプ
ジェット・オープンフェイスタイプ
ジェット、オープンフェイスタイプはあご部分のカバーがなく、安全性ではフルフェイスに一歩劣ります。しかし、視野が広くとれ、開放感があり、かぶりやすく脱ぎやすい等の理由から、2つ目のヘルメットとして所持する方や、通勤などに使用するという方が多くいらっしゃいます。中にはベンチレーション機能などにも配慮がされているスポーティジェットは非常に人気のあるタイプです。
通常のジェットヘルメットは見た目上、アメリカンタイプのバイクなどによく似合うので、メーカーも様々なデザインを用意していることがあります。シールドの形にもたくさんの種類がありますので、色々試してみても面白いかもしれません。
システム(フリップアップ)タイプ
システム(フリップアップ)タイプ
フルフェイスタイプの前面部が開閉できるシステム(フリップアップ)タイプは、フルフェイスの安全性とオープンフェイスの利便性を兼ね備えるという特徴があります。フルフェイスがほしいけどなにかと面倒な部分もあるし…という方にオススメです。
※構造上、完全にフルフェイスと同等の安全性があるわけではありません。
オフロードタイプ
オフロードタイプ
オフロードタイプは主に競技用として使用されることが多いですが、もちろん普段公道を走行する際に使用される方もいます。ただし、公道使用不可のレース専用モデルも少なくないので、街乗り用途で選ぶ場合は注意が必要です。 競技時にはゴーグルが着用されますが、最近ではシールド搭載の公道走行に重きをおいたものも数多く発売されております。
ハーフキャップタイプ
ハーフキャップタイプ
ハーフタイプは原付スクーターを所持する方がよく選ばれます。手軽で比較的安価なモデルが多いのが特徴ですが、安全性の面では最も劣ってしまうタイプですので、耳たれを付ける等の工夫をするといいかもしれません。半キャップ型、お椀型とも呼ばれることがあります。

ポイント3

安全規格

ヘルメットには、公道やレースにて使用する上で必要不可欠な強制、標準規格や、一定基準の安全性テストに合格した製品であることを示す、任意の安全規格があります。
以下、各規格の種類や特徴などを記載致します。

【SG規格・PSCマーク】

※自動二輪・四輪用(国産)に関してはこの2種は同時に表示されており、国の定める強制・標準規格となっています。

SG規格マークとは…
「財団法人 製品安全協会」が、対象製品ごとに安全性品質に関する認定基準を定め、基準に適合した製品に表示されるマークのことです。万一、SG規格マーク製品の欠陥による人身事故が発生した場合は、消費者保護の立場から賠償措置が実施されます。
※注… 排気量125cc以下用と排気量無制限の2種があります。

PSCマークとは…
「財団法人 製品安全協会」が経済産業大臣の承認を得て定められた認定基準に適合している製品に表示されるマークです。このマークを表示していないものは「乗車用ヘルメット」としての販売又は販売目的の陳列が禁止されています。

【JIS規格】

JIS(日本工業規格)とは工業標準化法に基づき制定される、日本の国家規格です。ヘルメットのJIS規格である『日本工業規格、乗車用ヘルメット』は、日本工業標準調査会の調査審議を経て、平成19年3月に『新しいJIS規格』へと改正され、そのテスト方法は国際基準に則った方法に変わりました。警察・医者・通産省・各安全協会に関係する専門家たちにより持ち寄られた意見をもとに安全性能に対する規格を定め、適合製品をJISマークによって認定しています。
※注… 排気量125cc以下用と排気量無制限の2種があります。

【SNELL規格】

スネル記念財団は、非営利的機関として組織されました。この財団の特徴は利益のためでなく、人々の安全のために活動している点にあり、『レースに参加する人だけでなく、全てのユーザーを対象とした最高の規格を設定し、その規格に適合しているヘルメットか、適合していないヘルメットかを識別する有効な手段をユーザーに提供する』というポリシーのもとに運営されています。また、スネル記念財団の定めるSNELL規格は、『約5年毎に規格が見直され、その度に厳しくなる』という、他の規格では見られない特徴を持っています。これは、『最大可能な防護こそ、望ましい最終的なゴールである!』という前提の下、『テスト条件を設定する際にも、最もシビアな条件を採用する!』というフィロソフィー(原理)に則ったものです。

【MFJ公認・JAF公認】

MFJ(財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会)及び、JAF(社団法人日本自動車連盟)は、競技者の安全に寄与する事を目的に、競技用ヘルメットの公認に関しての規定を定めています。公式レースに出場する場合、MFJ・JAF等の公認レースの車検時に『公認シール』がヘルメットに貼られていないとレース出場資格を得る事ができません。

【CEマーク】

CE規格とは…
ヨーロッパの安全規格で、すべてのEU加盟国で統一された安全規格として規定されています。CEマークは「EU加盟国で取り決められた法律に適合した商品である」ということを、メーカーが宣言するために貼付するマークです。

【ECE規格】

ECE規格とは…
ヨーロッパの安全規格で、衝撃吸収、貫入抵抗、側部の剛性、リテンション方式、および視界の点で定義された安全規格です。この規格はF1マシンのシャーシ等と同じく、帽体を破壊して衝撃を吸収する理念のもと設定されています。

【DOT規格】

DOT規格とは…
米国運輸省が制定するアメリカ、カナダ国内における強制規格です。ヨーロッパのECE規格等と同じく、あえて帽体を破壊して衝撃を吸収するという理念のもと設定されています。