週1回のお手入れ

普段のお手入れは掃除機でOKです。
週に1〜2回程、優しく丁寧に掃除機をかけます。
目安は1平方メートルあたり20秒です。

• 毛並とは逆方向（逆らうよう）に掃除機をかけましょう。
  毛を起こすようにして掃除することで、ホコリやゴミが吸い出しやすくなります。
  また、空気の通りを良くすることで、ダニの発生を抑止できます。
• ホコリやゴミ、ダニは良く歩く・座る場所や食べる場所に溜まります。
  そういった場所は意識的に掃除機をかけるようにしましょう。
• 掃除機でも取れない髪の毛やゴミ、糸くずは、コロコロを使うとキレイに取れることがあります。
  ※繊維を傷めたり毛が抜ける可能性がありますので、適度にご利用ください。

月1回はしっかり

月に1度はしっかりと拭き掃除をしましょう。
染み付いた汚れや汗、臭いを拭き取り、しっかりとケアすることで耐久性や美しさを保つことができます。

1. 必要なものは…バケツ、中性洗剤、キレイな雑巾
2. バケツに中性洗剤を薄めたぬるま湯を用意します。
3. 雑巾を薄めた中性洗剤で固く絞って毛並みに沿ってしっかり拭きます。
4. 次に洗剤を含まないぬるま湯で雑巾を固く絞り、洗剤が残らないようにしっかりと拭き取ります。
   ※洗剤が残ると逆に汚れや痛みの原因になります。
5. さらに倒れた毛並みを立てるようにして、乾いた雑巾で水分をしっかり取り除きましょう。
   ※水分が残るとカビの原因にもなります。
6. 屋外で干せるサイズの場合、できれば晴れ間が続いて乾燥している天気のよい日に2〜3時間ほど裏返しで干しましょう。その後、裏返しのまま棒でたたいて奥に入り込んでいるゴミやホコリを落とします。
   ※太陽の光は微妙な色柄の大敵です。色落ちしないように必ず陰干し、裏返しで干しましょう。

汚れの落とし方

汚れが発生した場合、直ぐに対処することが大事です。
汚れには色々な種類がありますが、それぞれにケア方法が異なります。
ひどい汚れは専門のクリーニング業者に依頼することをオススメいたします。

水溶性：汗、果汁、卵、牛乳、醤油など

1. 汚れたら直ぐにキッチンペーパーやティッシュなどで、汚れの上から押し付けるように汚れを吸い取る。
2. 次に中性洗剤を薄めたぬるま湯で汚れを叩くように拭き取ります。
3. 汚れが残るようになら専用クリーナーやベンジン等を使用して拭き取ります。
4. 洗剤を含まないぬるま湯を使い、固く絞った雑巾で洗剤を拭き取ります。
5. 最後に乾いた雑巾でしっかり水分を拭き取り乾燥させます。

油性：皮脂、マヨネーズ、化粧品など

1. 汚れを広げないように注意しながら、スプーンなどですくい取ります。
2. タオルやティッシュなどで汚れを摘み取るように取れるだけ取ります。
3. 次に中性洗剤を薄めたぬるま湯で汚れを叩くように拭き取ります。
4. 洗剤を含まないぬるま湯を使い、固く絞った雑巾で洗剤を拭き取ります。
5. 最後に乾いた雑巾でしっかり水分を拭き取り乾燥させます。

たばこの焦げ跡

1. 表面の焦げを歯ブラシで落とし、掃除機で灰を吸い取る。
2. 焦げた部分のパイル（下地から出ている繊維）をハサミでカットします。
3. 修復用に家具の下など目立たない部分のパイルをカットして集めます。
4. 焦げ穴にボンドを適量入れて、修復用のパイルで埋めていきます。
5. 最後に歯ブラシで周りと馴染ませ、乾燥すれば修復完了です。

汚れ別お掃除方法

ご家庭でお掃除する場合は必ず目立たない箇所で色落ちしないことを確かめてからお掃除してください。
汚れは周囲から中心に向かって拭き取るとムラになりにくくなります。汚れをとった後は必ず毛並みを揃えてよく乾かしてください。汚れたら直ぐに処置することが一番です。どうしても落ちない汚れは経験のあるクリーニング店にお願いしましょう。

紅茶・コーヒー類	水で固く絞ったタオルで拭いてください。生クリームやミルク入りの時は、薄い洗剤液で拭いてください。古いシミは、レモン片か酢で拭くと効果的です。
ビール・洋酒・日本酒	水またはぬるま湯を、布か綿棒に含ませて、シミを吸い取らせるような感じでたたいてください。ぬるま湯でも落ちない時は、中性洗剤をご使用ください。
あめ（キャンディー類）	お湯に洗剤を溶かし、それで絞ったタオルで拭きとってください。もし、跡が残っていたら、アルコールで軽く拭いてください。
ケチャップ	紙でとり、酢で拭いてください。色が残ったらオキシドールで拭いてください。
醤油・ソース	ティッシュペーパーなどでできるだけ吸い取り、洗剤を入れたぬるま湯で拭いてください。古いシミはオキシドールで漂白してください。
生クリーム・バター・マヨネーズ	お湯を含ませた布で拭いてください。その後、洗剤液で拭いてください。まだ残るようならアルコールで、拭いてください。
口紅	アルコールでこすり取り、洗剤を入れたぬるま湯で拭いてください。
香水・化粧水	石鹸水で拭いてください。
クレヨン・靴ズミ	ひどい汚れはアルコールを歯ブラシにつけて、たたくようにして取り、その後ぬるま湯で拭いてください。
ふん（犬、猫など）	漂白剤入りのクレンザーを盛り上げ、べとべとしたものを吸い取らせてください。乾いてから掃除機の隙間ノズルで吸引してください。漂白剤は殺菌作用があり臭気も消えます。
泥	よく乾かして指先で落としてからブラッシングしてください。その後、洗剤を入れたぬるま湯を含ませた布でたたき落としてから水で拭いてください。

遊び毛

遊び毛について

遊び毛とは毛が抜けることをいいます。
短い繊維を絡めたり撚ったりしてパイル糸にしていますので、絡みの弱い一部の繊維が「遊び毛」として初期段階で出てきます。抜け毛とは異なり、商品の欠陥ではありません。遊び毛は敷物の宿命なのです。遊び毛は繊維の特性上、ウールやアクリルに多く見られる現象です。

遊び毛の対処法

遊び毛はこまめに掃除機をかけることにより次第におさまってきます。しばらくすると（製品により異なりますが約2〜3ヶ月程）この遊び毛はおさまり、カーペット本来の毛艶が現れます。ですが掃除機をかけすぎるのもよくありません。今出ている以上の遊び毛を頑張って取ろうとせず、優しく丁寧を心がけましょう。また、遊び毛は完全になくなることはないので、気にしないことも肝心です。

パイル（カーペットの毛）が飛び出した時は

パイルが飛び出している場合、飛び出したパイルを絶対に引っ張らないこと！
さらなるほつれの原因となる場合があります。

1. ほつれたパイルを、ハサミで周囲と同じ高さに切ります。
2. アロンアルファなどの瞬間接着剤を、切ったパイルの根元に染み込ませておきましょう。

ヘコミの対処法

カーペットやラグの上に家具を置いているとどうしても発生するヘコミ…。
こんな時にはスチームアイロンかドライヤーを使いましょう！

【ドライヤーの場合】

1. ぬるま湯で湿らせた布でヘコミ部分を湿らせます。
2. ドライヤーの場合は温風を当てながら、毛を立てるようにブラッシング。
3. 乾いたタオルまたはドライヤーでしっかり乾燥させましょう。

【スチームアイロンの場合】

1. 蒸気をカーペットのヘコミにかけヘコミ部分を湿らせます。
2. そして毛を立てるようにブラッシング。
3. 乾いたタオルまたはドライヤーでしっかり乾燥させましょう。

上手な収納方法

収納するためにはまずカーペット・ラグの湿気や汚れ、ダニを取り除いておく必要があります。

そのため、何日間か晴れた日が続き、空気が乾燥した晴れた日を選んでおこなってください。

1. カーペットを裏向けにして、屋外で陰干しします。
   一日中干しておくと湿気が抜けて軽くなります。
   ※乾燥をきちんとやっておかないと、カビの原因になるので要注意。
2. 干し終わったら、布団叩きで裏向けのまま表面を丁寧に叩きます。
   こうする事で、汚れやダニの死骸などが押し出されます。
3. 両面を優しく丁寧に掃除機をかけます。
   叩いて取り除けなかった汚れをここで吸い取ります。
4. キレイなハトロン紙で包み、風通しの良い乾燥した場所に、立てて保管します。
   除湿剤の利用も効果的です。半年に一度は、広げて陰干ししましょう。