パンツを制する者は、ファッションを制する。
パンツをたくさん持ってる人はお洒落度が高い、というウワサがあります。確かに、トップスを変える感覚でパンツ選びにも気を配れてる人って、総じてお洒落な人が多い気がします。世の中にこれだけデザインがあふれているのに、2本や3本を穿きまわすだけの毎日じゃつまらないですよ。
本ページではパンツにまつわる7つのワードを取り上げ、お客様のワードローブ充実のためにモダンブルーがトレンドを厳選しています。
グリーンの奥深さに気づいて
今季トレンドとしてオシなのが「グリーン系」。コーディネイトにグリーンを入れるって、かなりの上級者なイメージ。でも、違います。当然合せるアイテム次第ですが、案外使ってみるとしっくりハマルって、普段とは違った印象を与えられるカラーとしてお気に入りになること間違いありません。オリーブカラーは比較的濃いめで、雰囲気がダークなので派手な印象もありませんしね。
カジュアルな表情にシックなニュアンスを持った魅力的なオリーブを細身で使うことによってモードな感覚で愉しめます。バレンシアガのメルトンコートとの相乗効果でキメ過ぎないワンランク上のオシャレが作れ、いつもとは違った新鮮な自分をアピールすることができるかも。
G.T.A
チノパンツ
スラックスのスタイルとカジュアル素材をミックスしたGTAオリジナルのジップフライパンツ。ガーメント加工によるユーズド感が味わいを生んだオリーブ色です。極細ラインで美脚を演出。
G.T.A
コットンパンツ
ジップフライフロント仕様のスラックスパターンを採用し、カジュアル素材とミックスした「ヌケ」のあるスマートパンツ。週末のカジュアルコーデにぴったりな1本です。
INCOTEX
コットンパンツ
細かいダイア柄パターンで凹凸感を生んだ生地は、さっぱりしたリネンのような清涼感と、ドレーピーな風合いがあります。ガーメント処理によるユーズドテイストのグリーンカラー。
INCOTEX
コットンパンツ
スラックスのパターンをカジュアル素材でウィークエンドユースにリファインしています。上品なシルエットをいかしつつ、穿きやすくカジュアルなルックも感じさせる1本。
J.W.BRINE
イージーパンツ「CHRISS17」
ウエストのアジャスターコードがスポーティなアクセントになったデザインパンツ。素材はコットンコーデュロイ。スラックスとトラックパンツを融合させたスタイル。
PT01
コットンパンツ「BUSINESS」
PT01の人気モデルBUSINESSから、ガーメント処理で味わいを出したダークトーンのオリーブカラー。クラシックなフォーマルスタイルを、現代的センスで解釈した一本です。
成熟した大人のカラー
ボルドーがイメージさせるものはワインのような芳醇さ。子供にはこなせないカラーであることは間違いありません。選ぶならソリッドよりも、いくつものトーンの層ででできたような深みのある発色こそ魅力的。豊かさと余裕を感じさせる成熟したコーディネイトを完成させてくれること請け合い。
INCOTEX
コットンパンツ
ボルドーカラーでも、こちらはユーズドテイスト。ガーメント処理によって味のある表情が生まれています。細かいダイア柄パターンが全身に入った凹凸のある仕上がり。
INCOTEX
コットンパンツ
これもまたユーズドテイストなボルドーカラ―で、シワや褪せ、アタリがリアルに入った味のある風合い。ストレッチコットンギャバを採用。キーリング付き。
MASONS EMS
チノパンツ「TOKYO」
ストレッチコットンチノを採用。柔らかくドレーピーな風合いが特徴。細かく美しい綾目地にはガーメント処理が施されて、アタリやシワのナチュラルさにセンスが光ります。
PT01
コットンパンツ「BUSINESS」
ウォッチポケットがついたクラシックスタイルを、現代的センスで解釈した「BUSINESS」。コットンツイル生地を採用。細かな綾目が美しさを引き立てています。
SIVIGLIA
コットンパンツ
ヴィンテージテイストのワインレッド。ストレッチコットン素材のキャンバス生地で、厚みを抑え軽やかに仕上げれられたうえ、ガーメント処理によってこなれ感が生まれています。
VIGANO
チノパンツ
褪せた色合いのボルドーカラー。ストレッチコットン素材のチノパンで、スラントポケット、両玉縁仕様スリットポケット、ウォッチポケットといったフォーマル意匠を採用。
ズボンじゃないの? パンツなの?
このごろはズボンのことをパンツと呼ぶようになってきました。パンツ? 下着のこと? なんだかなぁ…と思っておられる方も多いのではないでしょうか。
これはアメリカ英語の影響です。パンツというのは、アメリカ英語でいうズボンのことです。ちなみに英国ではトラウザーズといいます。フランスではパンタロン、ドイツではホーゼン。
じゃあズボンは何語かというと、フランス語のJUPON(ジュポン)からきているようです。
ところがフランス語でいうジュポンとは、女性がスカートの中に履くペチコートのこと。それがなぜか、幕末から明治期にかけて、日本ではパンツを表す言葉としてズボンという言葉が普及していったようです。
ちなみに下着のことは、このごろはショーツとかトランクスとかブリーフとか、そういう言い方になってきていますね。
堂々と柄モノで勝負できる嬉しさ
年を重ねて「柄モノ」「プリントモノ」になんとなく抵抗感を感じてきた方でも、堂々と!オシャレに!たのしめるのがチェック柄。チェック柄とひとことでいっても無数にバリエーションが存在します。ただし、どんなモノを選んでも大きくハズレることがないのは、英国トラッドという大きく、深いバックグラウンドがあるから。その大きな懐に身を委ねて、たまには冒険してみるのもいいんじゃないでしょうか。
厳格なトラッドイメージをスウェット素材のイージーパンツでリラックスしてみせたハイドロゲンの強力な1本を、同じくチェック柄のダブルジャケットとのアンサンブルでみせるハイパーなテクニック。天と地ほどの差のあるコントラストがかえって楽しく、かつてのヴィヴィアンを彷彿させるパンク精神も生まれて着ちゃう不思議。
G.T.A
ウールパンツ
グレー地のウィンドウペーン柄で、シックかつ存在感のあるさまはこの柄ゆえの魅力です。シルエットは膝下から僅かにテーパーが効いたスリムストレートライン。
G.T.A
ウールパンツ
グレーとオールドブルーの大柄なチェックが個性的。素材にはウールフランネルを使用し、上品で、温かみのある風合いになっています。細身のラインでもリラックスした着用感。
G.T.A
ウールパンツ
ドットで格子柄を描いた、どこかオリエンタルな雰囲気もあるデザイン。真っ直ぐ伸びたストレートラインが美しい。100%ウール素材のフランネル生地を採用しています。
HYDROGEN
イージーパンツ
タータンチェックを極端に大きくして視覚効果を狙ったイージーパンツ。黒と白のコンポジション、赤いボタンと、まるでポップアートを見ているような…。
J.W.BRINE
イージーパンツ「CHRISS17」
ダークネイビーのコーデュロイ素材に、イエローやレッドを沈み込ませるように描いたチェック柄。スラックスとトラックパンツを融合させた、いわゆる楽パンのスタイルです。
J.W.BRINE
コーデュロイパンツ「JAMES18」
ダークネイビー地のタータンチェック柄。スラックススタイルを採用しながら、カジュアルなコーデュロイ素材で作るなど、モードなスタイルにアプローチしています。
MASONS EMS
コットンパンツ「MILANO M110」
メランジが入ったような生地にタータンチェックを重ねた、複雑な柄になっています。フランネル調のソフトな風合いと相俟って、柔らかで上品な雰囲気が出ています。
MASONS EMS
コットンパンツ「MILANO M110」
同じくメイソンズのスリムモデル「MILANO M110」、こちらは柄違いバージョン。グレーを基調に複雑な編み格子柄を描いています。編み、つまりジャージー素材になっているのも特徴的。
迷彩柄は新時代のスタンダード
数年前からブームの迷彩柄は、一過性に終わらず新時代のスタンダードへと昇格。ココでは取り上げられていませんが、傑作は女性のシルエットを迷彩風にデザインしたジミーチュウ。そこまでぶっ飛ぶ必要はなくとも、いまや十人十色な迷彩柄に、お気に入りと出会えるチャンスは拡がっていますよ。
HYDROGEN
イージーパンツ
プレーンなループバックコットンスウェット素材。ウエストとサイドに入ったブラックがクールで、ウエストについたレッドのボタンが鮮やかなアクセントに。
J.W.BRINE
コーデュロイパンツ「JAMES18」
ジップフライフロントのスラックススタイル。ダークな濃淡グレーをベースにした迷彩柄で、ユーズド処理によってドライな触り心地に変化しているのが特徴。
J.W.BRIN
コーデュロイパンツ「JAMES18」
同じくJAMES18モデル、こちらは濃淡ブルーをベースにした迷彩柄。ポケットにグログランのトリミングがアクセントになったりと、工夫と遊びも入り混じった1本です。
J.W.BRIN
コーデュロイパンツ「JAMES18」
JAMES18モデル、ブラウンベースの迷彩柄。ジップフライフロントのスラックスを採用して、カジュアル素材とミックスしたデザインパンツ。
J.W.BRIN
コーデュロイパンツ「JAMES18」
JAMES18モデル、ダークグリーンをベースにした迷彩柄。ユーズド処理によってドライな触り心地に変化しているのが特徴。
J.W.BRIN
コーデュロイパンツ「JAMES18」
こちらは明るめのグリーンをベースにした迷彩柄。「JAMES18」はスリムストレートラインで、モードなパンツスタイルにアプローチしています。
MASONS EMS
カジュアルパンツ「TAYLOR」
グレーをメインカラーにした迷彩柄。ストレッチコットンを素材にしたモールスキン調の生地。5年モノのエイジング加工で、味のある風合いが特徴。
MASONS EMS
カジュアルパンツ「TAYLOR」
同じくTAYLORモデル、こちらはダークグリーンをメインカラーにした迷彩柄。スラントタイプポケットなどサルトリアルなパターンをカジュアルに仕上げています。
MESSAGERIE
イージーパンツ
切り替えを多用した立体メイクがユニーク。プポケットはジップオープン仕様。ポリエステルとアクリルのジャージー素材で、ドライな質感が特徴です。
クラシックも進化する時代
千鳥格子、いわゆる「ハウンズトゥース」はブリティッシュトラッドの代表柄。時代を経るごとにパターンの大小や色づけなどアレンジを変えて、現在でもトレンドとして存在感を放っています。
G.T.A
ウールパンツ
ブラウンの千鳥格子。パターンが細かく、モダンな印象。ウールフランネル生地で、ソフトでコンフォートな風合いと、ドレープのある仕上がりになっています。
G.T.A
イージーパンツ「GIORGIO」
フォーマルなスラックススタイルを、ウールフランネルのジャージに仕上げた、いわゆる楽パン。千鳥格子のようなダイア柄のような、模様も個性的です。
HYDROGEN
イージーパンツ
ビッグサイズの千鳥格子柄と、真っ赤なボタンで視覚効果を狙ったスウェットパンツ。素材は100%コット。シルエットは脚にぴたりと沿ったスリムスタイル。
INCOTEX
ウールパンツ「PATTERN30」
美脚を追及したパターンで知られるインコテックスより、ウールフランネル生地の典型的なスラックススタイルの1本です。千鳥格子もブラックとライトグレーのこれぞという柄。
丈 giozubon
ウールパンツ
グレー&ブラックの千鳥格子。ノープリーツ仕立てによるモダンなスラックスです。素材はフランネル調のウール100%。ドレープ感がありフォーマルな雰囲気に溢れています。
MASONS EMS
コットンパンツ「MILANO M110」
サルトリアルなスタイルを採用したジップフライパンツを、スリムシルエットとコットン素材でドレスダウンさせた1本。ツイード似の生地は実はジャージー素材。
PT01が時代に放つ進化形スリム
PT01のオリジナルスタイル「EVO FIT」は、スリムラインを改良し、穿きやすさを追及しつつ、なおかつ美しいシルエットにもこだわった贅沢なフィットモデル。長時間の着用でも疲れず、スタイルが崩れることのない理想を形にしています。
クラシックなケーブルニットとブラックの大判ストールで上半身にボリュームを出し、ボトムで一気にスリムに落としたコントラストスタイル。「アンクル見せ」がリズムを作り、全体をトレンドな着こなしへアップデートしています。
PT01
ウールパンツ「BUSINESS」
穿きやすさを追求したスリムフィットこと「EVO FIT」。細番手糸によって織り上げられたビジネス仕様の一本です。爽やかで涼感のあるトロ地で、オールシーズン対応。
PT01
ウールパンツ「HYDE PARK」
ガーメント処理によって素朴なニュアンスが生まれたビターブラウン。ストレッチコットンを素材にした厚手の生地が使われています。
PT01
ウールパンツ「FLAIR」
「上品で優雅」の意味を持つ「フレア」をタイトルにした人気シリーズ。清涼感溢れるホワイトカラーで完成したテーラードスタイルの1本です。
PT01
ウールパンツ「OPTICAL」
ストレッチコットンを使用した綾織生地。微妙に起毛感のあるソフトな心地良さと、カジュアルな着用感が魅力d。アタリ・褪せが加わった味のあるブラックカラーも特徴的です。
PT01
ウールパンツ「VAIL」
高級リゾートをイメージした遊び心のあるデイリーパンツ。生地はヴァージンウールとエラステインをミックスしたフランネル。素朴で温かさのある風合いが、着用感をコンフォートに。
PT01
イージーパンツ「SEATTLE」
ウエストと裾をギャザーフィットにしたスウェットパンツのイメージと、スラントポケット、センタークリースなどスラックスのイメージをミックスした新感覚のスタイル。
視覚効果としての存在
ファッションシーンでカーゴパンツがどうしても野暮ったさを感じさせるのはアイコン意匠でもあるあのポケットが原因。不自然なボリュームでラインを崩すし、そこに物でも入れようものなら、もはやオシャレとは別次元。そんなカーゴパンツも近年では進化し、全体のラインは細くなり、視覚的に美しいポケットデザインが豊富。もうオリジナルがワークやミリタリーとは思えない!
G.T.A
カーゴパンツ「JOBURG」
両脚にカーゴポケットがデザインされたボタンフライパンツ。スラックスをベースした上品な作りで、ポケットはもちろんスランスタイル。素材はストレッチコットン。
G.T.A
カーゴパンツ「JOBURG」
同じくJOBURGモデル、こちらはカーキベージュカラー。1タック入っているのも特徴的です。伸縮性がありコンフォートな穿き心地になっています。
MASONS EMS
カーゴパンツ「WILBOUR2」
大振りなカーゴポケットがアクセントになったワークスタイルを、メイソンズ独自の加工生地で魅せた1本。「5 YEARS OLD」というネーミング通り、5年モノを再現しています。
MASONS EMS
カーゴパンツ「BOLIVIA」
ガーメント処理が施されたストレッチコットンチノ素材で、シワやクラッシュ、色褪せがリアルに入っています。風合いは柔らかく、穿きやすくなっています。
MASONS EMS
カーゴパンツ「CHILE1」
同じくメイソンズの「5 YEARS OLD」シリーズから、迷彩柄のカーゴパンツ。素材はストレッチコットン生地。股上の浅いシャープな作りになっています。
MASONS EMS
カーゴパンツ「CHILE1」
左のものよりややダークトーンの迷彩柄になったバージョン。ヴィンテージ加工されて色褪せ、アタリが加わり、リアルな経年をみせています。
カーゴパンツ変遷史
カーゴパンツは、もともとは貨物船の乗組員の作業着でした。それが第二次大戦中に、米軍が軍事用パンツとして転用します。それが1942年に米軍のパンツとして登場した「M-42パラトルーパーパンツ」で、現在のカーゴパンツの元祖とされています。
ワークウェアからミリタリーアイテムへと拡がったカーゴパンツは、1970年代を迎え、一般市場に出回るようになります。以降、米軍のM-65、フランス軍のM-47といったミリタリーパンツとして認知されていきますが、この10年でウール素材やテーラード仕立てによるドレスアイテムに、そしてレディースアイテムまで出てきて、また新しい流れを生みだしています。