ヤコブコーエン、知れば知るほど面白い
ヤコブコーエンが、いまアツい。高級スーツを着るひとの普段着に着想を得て、テーラードジャケットに似合うジーンズ作りをコンセプトにしているのがメゾンの概要。では具体的に、一般的なジーンズと何がどう違い、もしくは凝っているのか。気になりますよね。本ページではヤコブの作り出す世界をよりクリアにしていただこうと、特集いたします。
|
テラードの証 ベルトピンフック
このフックにベルトピンを通し、ベルトがずれないようにする仕掛けです。これはテーラードパンツに見られる仕様で、ジーンズに応用するのは異例。ヤコブの矜持を伝えるディテールといえます。
|
たるみのないシーム
テーラードの流儀にのっとり丁寧にアイロンがかけられたシーム。シワやたるみのないすっきりと仕上がりに作りの良さが出ています。
|
華やかなスレーキ
フロントポケットの袋布(スレーキ)には個性的なプリント柄が。柄はモデルごとに違い、まるでテーラードパンツに見られるマーベルトのように、アイキャッチーな要素になっています。
|
||
ジュエラー発注のリベット&ボタン
リベットやボタンは、イタリア国内のジュエリー職人に発注して作るというこだわりぶり。アンティーク調だったりゴールドだったりと、これもまたモデルによってデザインも違います。
|
コーディネートされた附属品
モデルによっては、裾上げ用の糸やバンダナ、エイジング加工用の軽石などが付属しています。デニム地のカラーと糸の色、バンダナのデザインがコーディネートされているのも楽しさの1つです。
|
ハーブの香り
ヤコブのジーンズには特有の香りがあり人気ですが、この香りの正体は、アロマテラピーにも使われるハーブ「パチョリ」。生産工程の仕上げとして、色止めの意味としてもつけているとか。
|
||
凝りまくりのロゴパッチ
ジーンズの顔ともいえるバックのロゴパッチ。素材も写真のヘアハイドをはじめ、シュリンクレザー、型押しレザーと多彩。ロゴも刺繍だったりメタルだったりと、贅沢につくられています。
|
バックポケットのステッチ
ジーンズのデザイン要素で重要なバックポケットのステッチ。手の込んだステッチを施したり極太の糸が使われるなど、デザイン面、強度面ともに優れた仕上がりになっています。
|
ウェスト内側に溢れるメッセージ
にぎやかなウエストの内側部分。ハンガーループをはじめ、ハンドメイドの証、ブランドのポリシーを訴えるパッチ類や刺繍があちこちに。装飾としての面白さもあります。
|
まず、持つべきは定番。
名前の通り、ヤコブコーエンの代名詞的な定番ライン。股上が浅く、膝下がテーパードした美シルエット「688」や、その688の股上を1.5cm浅くした「622」といった、初心者からコアなファンまでを虜にするヤコブの本筋が結集しています。
|
ヤコブの「688」を、クラシックなIラインコートとV襟ニットにあわせてミニマルなカジュアルコーデを作りました。最小限の加工デニムはフォーマルピースと相性抜群。細すぎず男性的な美ラインと、快適な着用感に満足感がえられること必至です。
|
遊びが醍醐味
加工に凝ったデニム使いや、定番にはない意匠使いがたのしめるのが「リミテッドエディション」の醍醐味。デニム専業だからこそのツボをおさえた遊び心が、ファッションの幅を広げてくれること間違いありません!
|
J620
620モデルは、膝下がストレートになっているスラックスタイプのデニム。こちらは濃厚なインディゴブルー地に、モモ周りやポケット周りに薄ら色落ち跡が残っています。
|
J622
「J622」はスリムラインの定番スタイル。フロントはボタンフライ仕様。5ポケットスタイルをベースにしたレギュラーイメージを採用した1本です。ユーズド感のあるブルーデニム。
|
|
加工デニムの最高峰
ヤコブコーエンの最上級ラインとして位置づけされている「プレミアムエディション」。レギュラーライン「622」をタイトで短丈に設計した最細の「BUDDY」や、「BUDDY」に対して膝下からのテーパーが緩めな「NICK」が代表。リミテッドエディションのさらにうえをいくデニム加工の秀逸さと、ハンドメイドを駆使した上級な作り。キレイめ路線よりも、ヴィンテージテイストを得意として、加工デニムの醍醐味が堪能できるラインになっています。
|
ヤコブの魅力が最大限に引き立つのがジャケットとのアンサンブル。リペア加工が大胆に入り、黄ばみが馴染んだリアルなヴィンテージルックを、カジュアルなトラッドジャケットと合せてもハード過ぎず、かえってエレガントなテイストにみえてくるから不思議。
|
40歳からのデニムはじめ
生地の加工からステッチの色にいたるまで装飾性をおさえて、ミニマリズムを追及した2014年スタートの若いライン。「622」と比較して、裾幅が約1cmほど狭くなっているスリム体型「696」が代表。派手で凝りに凝ったエディションシリーズとは真逆のベクトルで、40歳以上の世代がコーディネイトしやすいラインとして人気になっています。
|
別の一面も見逃せない
端的に分類すると、デニム以外の素材を使って手掛けたオルタナティブライン。ミリタリーテイストをモチーフにしたり、ボタニカル柄をモチーフにしたり。精悍なイメージを自由は発想で膨らませた、ヤコブの別の一面を覗かせてくれるファッショナブルなラインになっています。
|
さまざまな挑戦
既存のラインモデルを、フランネル素材やパワーストレッチ、リネンミックスなど素材で遊べるのも専業ならではの醍醐味。5ポケット仕様のウール地ルックは、職種によってはビジネスもいけちゃうフォーマルさが魅力。オンオフ兼用で使えるものを探している方には、チェックリスト入りマストな1本だったりします。
|