1936年生まれ、マリメッコでは第2世代を代表するデザイナーです。
もとはマリメッコの子供服部門で仕事をしていたのですが、ヴォッコがマリメッコを去ったため、その後任としてファッションデザインを任されることになりました。
何より等幅ボーダーTASARAITAのデザイナーとして知られている人です。
「ジーンズに似合うシャツ」として1968年に登場したTASARAITA柄のシャツは、その後爆発的なブームを巻き起こし、フィンランド人のライフスタイルを一変してしまったと言われています。シャツだけでなく、下着から食器類と、次々にTASARAITAは生活の場に入っていきました。
アンニカのデザインの特徴は大きく2つあると思います。
1つはこのTASARAITAに象徴されるようなシンプル主義。フィンランド近代デザインの巨匠カイ・フランクなどの影響を受けた彼女には「良いデザインにはデザイナーの名前は必要ない」という匿名性の考えがあったようで、その考えは、TASARAITAのような、シンプルをきわめた匿名的デザインに凝集しています。
もう1つの特徴は、60年代後半から70年代のヒッピー感覚を備えている事。メキシコ旅行から生まれたPAPAJOやKARAKORAには、プリミティブなデザインへ回帰しようとする動きがあります。