冷湿布のススメ 〜手軽で効果的にケアできる冷湿布の活用法〜
アロマ
2022.5.27

冷湿布のススメ 〜手軽で効果的にケアできる冷湿布の活用法〜

こんにちは。ライターのおおうちです。

アロマを学んでいると活用法として、必ず出てくる「湿布」。
名前は知っているものの、実践したことがないという声もよくお聞きします。

ご家庭にあるものとエッセンシャルオイルだけで手軽に実践でき、効き目抜群の湿布法ですが、今回は、今の季節に特に活用しやすい「冷湿布」をご紹介します。

目覚めがすっきりしない朝や、行楽で歩き疲れた日、日焼けのケアなど、いろいろなシーンで活用できますので、ぜひご参考になさってくださいね。

≪ 湿布法について ≫

湿布法には温湿布と冷湿布があります。

文字通り、温める湿布法が温湿布、冷やす湿布法が冷湿布です。
いずれも容器に入れたお湯または水に、エッセンシャルオイルや(ハーブなど)をいれ、布にしみ込ませて患部にあてます。
湿布法はトラブルのある部位に直接アプローチできるのが魅力。
使用するエッセンシャルオイルの種類や、温/冷の使い分けにより、幅広く活用できます。

一般的には、慢性的な痛みには温湿布、急性の痛みや患部が熱を持っていたり、腫れているときなどは冷湿布が効果的と言われています。

【温湿布のケアがおすすめ】
 ・肩こり、生理痛、腰痛、神経痛、膝の痛み、便秘、肌荒れなど

【冷湿布のケアがおすすめ】
 ・疲れ目、筋肉痛、打ち身、頭痛、虫刺され、日焼けなど

それでは、今回は冷湿布の方法をご紹介します。

準備するもの
・洗面器
・タオル
エッセンシャルオイル

冷湿布の方法

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1.洗面器などの容器に水(または氷水)にエッセンシャルオイルを入れます。
洗面器の場合は3滴が目安。小さい容器の場合はカップ1杯程度の水にエッセンシャルオイル1滴が目安です。今回は、梅雨時期のぼんやりとしやすい頭をすっきりさせたくて、ローズマリーを2滴、スコッチパインを1滴のブレンドにしました。

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2.1の洗面器にタオルなどの木綿の布を短冊状に折り、両端を持ったまま、洗面器の中に入れます。

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3.表面に浮いたエッセンシャルオイルをすくうようにして布全体を水に浸します。

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4.タオルを取り出し、余分な水分を軽く絞ります。

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5.当てる部位に合わせて畳み、素早く気になる部分に当てます。
より保冷させたい場合は冷湿布をした上から氷嚢やアイスパックで冷やします。

今回は、こちらの湿布を額の上に。
きゅっと冷えた湿布は一気にリフレッシュをもたらしてくれます。
すっきりとしたローズマリーの香りが気持ちに刺激を与えてくれ、シャープなパインの香りでやる気アップ。
これからもうひと仕事!とがんばる気持ちを後押ししてくれるような気分になれました。
額の上だけなく、こめかみや首筋などもよさそうです。
我が家の娘も、きもちいい〜!を連発。
リフレッシュできたのか、そそくさと宿題にとりかかってくれました。

≪ シーン別おすすめ精油ブレンド ≫

虫刺されに
 ペパーミント:2 カモミール:1

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虫に刺されたら、まずは刺された部位をむやみに触らず、流水で洗うなどして清潔にすることが大切。
その上で、冷湿布をして患部を冷やすとかゆみを抑えることができます。毒性の強い虫に刺されたときや症状が強い場合は、皮膚科で診察、処方を受けてくださいね。
炎症を起こしている部分には血液が集まっているため、かゆみを感じやすくなっているそうです。
冷やすことで血液の循環を抑え、かゆみを和らげる効果があるそうです。

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蚊に刺されたときなど、どうしてもかきむしりたくなってしまうお子さまにもおすすめです。
お子さまに使用する場合はエッセンシャルオイルの量を減らしたり、刺激の少ないエッセンシャルオイル(ラベンダーやカモミールなど)をお使いになることをおすすめします。

歩き疲れた日、スポーツでの筋肉痛に
 ペパーミント:2・レモングラス:1

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急性の筋肉疲労にも冷湿布がおすすめです。
冷却作用をもつペパーミント、筋肉のこわばりを緩めてくれるレモングラスを。
少し大きめのタオルに、エッセンシャルオイルを入れた水を含ませます。

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ふくらはぎなど、ケアしたい場所にタオルを載せて冷やします。
ほてった筋肉から熱をとってくれるので、翌日がうんと楽になりますよ。

レモングラスの代わりに、炎症を抑えるカモミールローマンや、老廃物を排出してくれるジュニパーベリーなどもおすすめです。

疲れ目に
 ラベンダー:2・ベルガモット:1

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パソコンやスマートフォンの長時間使用などで、疲れた目にも冷湿布を。
ラベンダー、ベルガモットの優しい香りで緊張をほぐしリラックス効果も期待できます。
温湿布と交互に行い血液の循環を促すのもおすすめです。
勉強や仕事の休憩時間に取り入れていただくと、心地よくリフレッシュできてその後の作業が捗ること間違いなしです。

また、慢性的な疲れ目の場合は、肩こりや首のこりから来ていることもありますので
そのような場合は、肩や首の後ろを温湿布であたためて、血液の循環を促してみてください。

猛暑の日の体温調節に
 ペパーミント:2・ゼラニウム:1

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徐々に気温も上がってきていますが、今後、猛暑の日など炎天下の屋外から帰ってきたときにも冷湿布が活躍します。
こもった体温を逃したいときにはリンパ節を冷やすことが効果的。
清涼感のあるペパーミントとバランス調節機能をもつゼラニウムを使った冷湿布で、脇の下を冷やすことで、体全体のクールダウンを促します。
首の後ろを冷やすのも効果的です。適度な水分補給も忘れずに。

日焼け肌のケアに
 ラベンダー:2・カモミール:1

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日焼けをした後のほてった肌にも冷湿布は効果的です。
軽いやけどや日焼け肌をすみやかに回復してくれるラベンダーと、皮膚の炎症を沈めてくれるカモミールローマンのエッセンシャルオイルを。
湿布の後には、ローションやジェルなどでお肌の保湿を。
また、日焼け後は体内の水分も失われて脱水症状が起こりやすくなっています。
意識して水分を摂取し、からだの内側からも乾燥状態を改善させましょう。

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いかがでしたでしょうか。

冷湿布はおうちにあるものとエッセンシャルオイルだけで、手軽にできるケアですが、
幅広いシーンで活用でき、効果を実感しやすいのが魅力です。

ぜひ日々の暮らしに取り入れて、これからの季節を
涼やかに、軽やかにお過ごしいただけたらとおもいます。


 


ライター:おおうちなみ
アロマテラピーインストラクター。ハーブ&ライフコーディネーター。「香りのある暮らしをもっと楽しく」をテーマに、暮らしに取り入れやすいアロマクラフトやコスメ作りなど、様々なアイデアを提案しています。

コラムで紹介した商品

レモングラス・エッセンシャルオイル・オーガニック/5ml(有機栽培・Organic)

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収れん効果、オイリー肌の改善効果があるため、スキンケアコスメや石鹸、入浴剤などはもちろん、フェイシャルや全身トリートメントにもおすすめです。
また虫の嫌いな成分が含まれる為、虫除けスプレーやキャンドルにもよく配合されます。

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