紫外線と乾燥から髪を守るヘアオイル
アロマ
2022.7.11

紫外線と乾燥から髪を守るヘアオイル

こんにちは。ライターのおおうちです。

梅雨に入り、湿度の高い日が続いたかと思うと急に真夏のような暑さの日があったりと、気温や環境の変化の多い時期。
紫外線や乾燥の影響でパサついたり、湿度の影響でまとまりにくかったりと髪のトラブルも起こりやすい季節です。

最近は洗い流さないトリートメントなどもありますが、市販の整髪料やヘアケアが原因での肌トラブルも。
髪につけるものは、顔の肌にもつきやすいので、できるだけ安心な材料のものを使いたいものです。

今回は、紫外線や乾燥で傷んだ髪をケアする 手作りヘアオイルのレシピをご紹介します。

基本のヘアオイル

まずはシンプルな材料でできる基本のレシピをご紹介します。

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材料
カメリアオイル・未精製…5ml
エッセンシャルオイル…1滴

道具
小皿
計量スプーン
ガラス棒(なければ竹串などでも可)

カメリアオイル・未精製は日本では「椿油」として、古くから髪のお手入れに使われてきたオイルです。
少し重めの手触りですが、髪や頭皮への浸透力が高く、髪の毛を紫外線ダメージから守り、しっとり感やツヤを与えてくれます。
エッセンシャルオイルは、ヘアケアの代表格、ローズマリーシネオールを選びました。
髪につけるものは鼻に近く、より香りを感じやすいため、お好みの香りのものをご用意ください。

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1.計量スプーンにカメリアオイル・未精製を計り、小皿に入れます。

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2.オイルを入れた小皿にお好みのエッセンシャルオイルを1滴入れます。

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3.オイルとエッセンシャルオイルをしっかり混ぜ合わせたら完成です。あっという間ですね。
オイルパックやマッサージならこれで約1回分です。
毛先のケアなど日常使いにする場合は、遮光瓶や遮光のポンプボトルなどに移して保存してください。

使い方
〜日常のヘアケアに〜
適量を手にとり、シャンプー後タオルドライした毛先に馴染ませて使います。
朝のセット時や、日中の乾燥した毛先にも使えます。

〜オイルパックとして〜
シャンプー前に、ヘアオイルを髪に馴染ませて5分程度そのままにしておきます。
栄養分が髪に浸透し、しっとりとした仕上がりに。

〜頭皮ケアとして〜
シャンプー後に髪だけでなく、頭皮にもオイルを馴染ませ、頭皮をつかむように揉みほぐします。
血行がよくなり、頭皮も健康に。フケ予防、抜毛予防にも。

オイル×エッセンシャルオイルの組み合わせで
より目的にあったヘアオイルに

ヘアオイルはキャリアオイルとエッセンシャルオイルを混ぜるだけでできますが、
その組み合わせ方次第でレシピは無限大。
その時々の悩みにあわせて、お好みのテクスチャーや、お好みの香りなど
自分だけのオリジナルブレンドを楽しむことができます。

〜紫外線対策のヘアオイル〜
日差しの強い季節のお出かけ前や紫外線ダメージを受けた髪に

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材料
ホホバオイル・未精製・オーガニック…25ml
ラズベリーオイル・未精製・オーガニック…5ml
エッセンシャルオイル(カモミールローマン…3滴 / ゼラニウム…3滴)

紫外線対策のヘアオイルには、紫外線や乾燥からのバリア機能が高いホホバオイル・未精製・オーガニックを。
ホホバは、元々砂漠の過酷な環境で生まれ育ったたくましい植物。
低刺激で肌質を問わずに使えるので、クラフトでも活用しやすいオイルで、1本あれば本当に重宝します。
今回はその美容成分を豊富なままに享受できる未精製オイルを使いました。

さらに、UVケアオイルとして注目されている「ラズベリーオイル・未精製・オーガニック」をブレンド。
元々、植物には強い日差しから自分自身を守るために自然にSPFが備わっているそうですが、中でもこの「ラズベリーオイル・未精製・オーガニック」はSPF50という研究もあり、素肌に1,2滴つけるだけも紫外線ダメージからお肌を守ってくれるそう。
そんなラズベリーオイルの恵みをヘアオイルにも活用したいと思います。

ラズベリーオイル・未精製・オーガニックは少し重ための使い心地なので、ホホバオイル・未精製・オーガニックとあわせることでさらりとした使い心地に。
少し特有の香りがあるので、カモミールローマンやゼラニウムなどのほんのりと甘みがありながら、グリーン系のフレッシュさをもつ香りをあわせると使いやすいですよ。

作り方

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1.計量スプーンでラズベリーオイル・未精製・オーガニックを計り、ビーカーに入れます。

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2.1のビーカーにホホバオイル・未精製・オーガニックを入れます。ラズベリーオイルとホホバオイルを足して30mlになるようにします。

3.2のビーカーにエッセンシャルオイルを入れてさらに混ぜます。

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4.消毒した遮光ビンに移して蓋をします。

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5.お好みでラベルを貼って完成です。
ラベルを貼る時には、ボトルの表面にオイルが残っていると剥がれやすいので、エタノールなどで、オイル分を拭き取ってから、ラベルを貼ることをおすすめします。
ラベルには制作日とブレンド内容を記載しておくとよいでしょう。

ケア方法
朝の髪のセット前や日中などの乾いた髪には、少量を手にとり、毛先から中間にかけてなじませてください。
紫外線対策だけでなく、自然なツヤ感を楽しめます。
また、紫外線でダメージを受けた日のヘアケアや、ヘアパックとして。
優しい香りに包まれながら、傷んだ髪と一緒に気持ちもケアできそうです。

〜乾燥対策のヘアオイル〜
エアコンでの乾燥ダメージやボリュームが出過ぎてしまう髪の広がりに

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材料
アルガンオイル・未精製・オーガニック…15ml
米胚芽オイル・精製…15ml
エッセンシャルオイル(イランイラン…2滴/ラベンダー…4滴)

乾燥して輝きを失った髪には、ビタミンEの豊富なアルガンオイルを。
モロッコにて、アルガンツリーの実を食べようと木に登るヤギたちの姿はかなり印象的ですが、そんな生命力に溢れるアルガンツリーから取れるオイルの高い栄養分は、頭皮ケアにも効果を発揮。
さらに今回は栄養価の高い胚芽と米ぬかから採れる米胚芽オイル・精製をブレンド。
乾燥が気になる髪に潤いをもたらしてくれます。

エッセンシャルオイルには、頭皮を強くし髪にコシを与えてくれるイランイランに、髪に潤いを与えてくれるラベンダーをブレンド。
イランイランの香りが強く感じられる方は少なめの量からお試しください。
ラベンダー4滴の代わりに、ラベンダー2滴、ローズマリー2滴にするとより爽やかな仕上がりに。

ケア方法
お出かけ前やドライヤーをかける前に少量を毛先から中間につけて馴染ませます。
また、シャンプー後であれば、軽くタオルドライし、少量ずつ毛先から馴染ませてブラッシングし、ドライヤーで乾かします。
継続して使用することでパサつきが抑えられ、髪にまとまりが生まれます。

〜頭皮マッサージ用のヘアオイル〜
頭皮のベタつきが気になる時や、頭皮を活性させて育毛ケアをしたいときに

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材料
アボカドオイル・精製…15ml
ホホバオイル・未精製・オーガニックまたはアルガンオイル・未精製・オーガニック…15ml
エッセンシャルオイル(ローズマリーシネオール…4滴、スコッチパイン…2滴)

ビタミンA,E,B群などが豊富に含まれるアボカドオイルは、保湿力に優れ、肌を軟化してくれるので、凝り固まった頭皮をほぐしながら、栄養を補給し、髪のコシと艶を取り戻してくれます。
エッセンシャルオイルには、血行を促進、頭皮を清潔に保って、健康な髪にしてくれるローズマリーと同じく血行を促進して頭皮を活性、老廃物を流してくれるパインを。
デオドラント効果もあるのでさっぱりとした使い心地のオイルに仕上げます。

頭皮マッサージの方法
事前に軽くブラッシングをして、髪についた埃を落としておきます。
ヘアオイルを指先にとり、シャンプー前の乾いた頭皮になじませ、指の腹を使って頭皮をやさしくマッサージします。
蒸しタオルなどでくるみ、そのまま5分ほどおいてから、ぬるま湯ですすぎ、シャンプーで洗い流します。
頭皮マッサージは、頭皮の血行がよくなり、育毛ケアに最適。毛穴に詰まった汚れもクレンジングできるため、頭皮の匂いやベタつきが気になる方にもおすすめです。

いかがでしたでしょうか。

手軽にシンプルな材料で作れるのが魅力のヘアオイルですがマンデイムーンさんにはキャリアオイルもエッセンシャルオイルも種類が豊富なのでたくさんの組み合わせができて、アレンジも楽しめますね。

今回はいくつか代表的なレシピをご紹介しましたが、色々と試してみていただき、より自分好みのテクスチャーや香りでオリジナルのヘアオイルレシピを生み出していただけたら嬉しいです。

※注意事項
・保存期間は約1か月が目安です。直射日光のあたらない涼しい場所に保管してください。
・肌に合わない場合は使用を中止してください。


 


ライター:おおうちなみ
アロマテラピーインストラクター。ハーブ&ライフコーディネーター。「香りのある暮らしをもっと楽しく」をテーマに、暮らしに取り入れやすいアロマクラフトやコスメ作りなど、様々なアイデアを提案しています。

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