香りだけでなく、目にも楽しいブルーのアロマ
スキンケア
2022.9.5

香りだけでなく、目にも楽しいブルーのアロマ

こんにちは!アロマセラピストのうのかです。

エッセンシャルオイルは香りを楽しんだり、成分をスキンケアやトリートメントに活用することが基本ですが、エッセンシャルオイルの種類によっては鮮やかなブルーの色がついているものもあります。そのため、色も活用しながら手作りコスメを作ることが可能で、エッセンシャルオイルで色づいたクリームや美容オイルなどを目でも楽しむことができます。

今回はそんな青色のエッセンシャルオイルについてご紹介します。

なぜ青い色のエッセンシャルオイルができるのか

エッセンシャルオイルが青くなるのは、抽出する際に蒸留を行う過程で生じます。

蒸留過程で発生する精油成分で色がついているものと、蒸留器自体に使用されている素材にハーブが触れることで起こる化学反応で色がつく場合の2パターンがありますが、販売されているエッセンシャルオイルはほとんどが蒸留過程で形成される精油成分から出た青色です。

青色になるエッセンシャルオイルは「セスキテルペン系」という成分に分類されている芳香成分が含まれているものが多く、香りにも特徴があります。

代表的なブルーのエッセンシャルオイル

ブルーのエッセンシャルオイルはいくつかありますが、今回はマンデイムーンでも取り扱いのある3つのブルーエッセンシャルオイルをご紹介します。

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カモミール・ジャーマン・ブルー・エッセンシャルオイル
ブルーアロマの代表格といえばカモミール・ジャーマン・ブルー。 カモミール・ジャーマンとカモミール・ローマンはハーブの品種が異なるため、エッセンシャルオイルの種類もそれぞれ存在します。

カモミール・ジャーマン・ブルーはカモミール特有のりんごのような甘い香りの中にしっとり感があり、エッセンシャルオイルの青い色と香りのギャップが魅力的です。
「カマズレン(アズレン)」という芳香成分がカモミール・ローマンよりも多く含有されていることから青い色のエッセンシャルオイルになります。

カモミール・ジャーマン・ブルーは手作りハンドクリームや手作り軟膏の中に入れると、秋から冬にかけての手の乾燥対策や手荒れ対策になります。
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アズレンが含有されているエッセンシャルオイルは「アズレンブルー」と呼ばれており、コスメやクリームの色付けとしても使うことができます。

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ブルーサイプレス・エッセンシャルオイル
ウッド系の香りが印象的なブルーサイプレスもカモミール同様、ブルーサイプレスとサイプレスのエッセンシャルオイルが存在しますが、抽出部位が異なるため芳香成分が異なります。

ブルーサイプレスは芯材と樹皮から抽出したもの、サイプレスは葉から抽出したエッセンシャルオイルです。
ブルーサイプレスはやや甘めのウッド系の香りで、爽やかさの中にオリエンタルな香りが混ざっている香り。

ブルーサイプレスの青色は「ガイアズレン」という成分が生み出す青色で、雲一つない青空を思い出させてくれます。

ベルガモットFC.FREEやオレンジなどの柑橘系エッセンシャルオイルとブレンドし、手作りミスト化粧水としてスキンケアの中に取り入れると紫外線対策や乾燥対策になります。
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ブルータンジー・エッセンシャルオイル
黄色い花から青いエッセンシャルオイルが採れるブルータンジー。
軽めのスパイシーな香りの中に甘さが漂う香りが印象的で、南国リゾート地の海のような青色が視覚にも優しく癒してくれます。

ブルータンジーにも「カマズレン」が入っており、アズレンブルーです。
ブルータンジーはキャリアオイルの中に入れてフェイシャルオイルや美容オイルとしての活用以外に手作り石けんを作る際の色付けとして取り入れると綺麗な青色の石けんが完成します。
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香りと色を楽しみながらブルーアロマをスキンケアに取り入れてみましょう

青色のエッセンシャルオイルはスキンケアに有効的な成分が含有されており、特にこれから始まる晩秋〜冬のスキンケア対策に取り入れると、乾燥や冬の紫外線対策になります。

香りも個性的で色も綺麗なブルーアロマ、これからの季節に備えてぜひ1本常備してくださいね。


 


ライター:うのか
アロマセラピスト/ アロマテラピーとハーブを普段の暮らしの中で工夫しながら取り入れることをライフワークにしています。人へのアロマの他にペットアロマにも関心があります。コラムではできるだけ毎回違うものをご紹介します。