人間の美しさのために、動物たちの犠牲は必要?
化粧品の開発のために、動物達の尊い命が犠牲になっていることをご存知でしょうか。
目への刺激を確認するために、まぶたをクリップで止められたウサギに試験物質を点眼して確認します。
ウサギは頭だけが出る小さな箱に入れられて、手で目をこすったり暴れたりすることもできず、じっと痛みに耐えます。
痛みから大暴れして、首の骨を折って死んでしまうこともあるそうです。
これほどの犠牲をはらいながら、しょせんウサギとヒトとは違うので、この実験は信頼性に欠けるという説もあります。
これが化粧品の動物実験の一例です。
私たちの美や衛生のために、小さな動物たちが耐え難い恐怖と痛みと死に直面しています。
先進的な取り組みがなさている欧米諸国
欧米では、1970年代頃から「美しさのために動物を犠牲にしたくない」という消費者による化粧品の動物実験反対運動が盛んになってきました。
その結果、動物実験はしないと宣言するメーカーが徐々に増えてきて、2013年にはついに化粧品(完成品、原料、原料の組み合わせ)の動物実験が例外なく完全禁止となったのです。
市民運動が行政を動かしたのです。
そして、動物実験に代わる試験方法が開発されるようになりました。
培養細胞や人工皮膚モデルを使って化学物質の毒性を調べたり、コンピュータシミュレーションから毒性を推定するなど、生きた動物を使用しない試験方法です。
そしてこれは”動物の命を犠牲にしない”というだけでなく、経済的にも科学的にも多くの利点があります。
・経費と時間を大幅に削減できる
・動物のように体質や性格など個体差がなく、様々な環境設定ができる
・ヒトと動物の間には種の違いという障壁があるけれど、ヒトの細胞を使って、直接人間の安全性を調べることもできる
・試験物質や有毒廃棄物が少量ですみ、環境保護や実験者の安全性向上につながる
つまり「美しさ」のために動物たちを犠牲にする必要はまったくないのです。
マンデイムーンの選択基準
マンデイムーンでは、取引メーカーすべてに動物実験の有無を確認しています。
そういったこともあり、2006年の創業当初は原材料のほとんどを欧米から輸入していました。
あれから十数年。
日本でもかつてに比べると、動物実験をしないというメーカーがかなり増えてきています。
ユーザーの声が「動物との共生」社会への気運を高めていっているのでしょう。
マンデイムーンの上げる声はまだまだ小さなものです。
でも小さな声を上げ続けることで、小さな命をひとつでもふたつでも守っていけるものと信じて活動を続けていきます。
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