香りと音階を組み合わせた「香階」でアロマを楽しむ
アロマ
2021.6.17

香りと音階を組み合わせた「香階」でアロマを楽しむ

新しい香りのブレンドを体験してみよう

こんにちは。
ライターのうのかです。

アロマテラピーはエッセンシャルオイルをブレンドすることも楽しみの一つです。
定番のブレンドや自分にとってのお気に入りのブレンドがある方も多いのではないでしょうか。
今回はいつものブレンドにひと工夫して音と香りの調和を楽しめる「香階」を使ったブレンド方法をご紹介します。

香階は音を香りで表現した芸術的な世界観

香階は、19世紀後半にイギリスの香料研究者であるピエスが提案したものです。
46種類の天然の香料を音階に並べました。
香りの揮発速度(ノート)と音のオクターブを化学的な視点で並べて完成させた芸術的なものなのです。
通常のエッセンシャルオイルのブレンドは「フローラル系に柑橘系をミックスしてみよう」などの「このアロマと合う・合わない」という選択をしますが、香階は「音のオクターブ毎に音に当てはめられた香りが調和している」という不思議なものなのです。
つまり、協和する音のエッセンシャルオイルのブレンドは、香りが調和するようになっているのです。

以下が香階を表にしたものになります。

エッセンシャルオイルとして存在・入手できる香りをブレンドする場合、この表で見るとオクターブが違う香りを使用することになりますが、アロマテラピーとして活用する場合は完全に「調和」します。

では、この表を見ながら和音でエッセンシャルオイルのブレンドのブレンドの例をを出してみましょう。

1.「ドミソ」で香りをブレンドする
ド:ローズ + ミ:オレンジ + ソ:ネロリ

2.「ファラド」で香りをブレンドする
ファ:ベンゾイン + ラ:ラベンダー + ド:ローズマリー

3.「ソシレ」で香りをブレンドする
ソ:ネロリ + シ:スペアミント + レ:ベルガモット

上記のブレンドを見てみると、アロマテラピーの視点でもバランスが取れているブレンドになっていると思いませんか?
効果効能を目的としたブレンドとは異なりますが、音に香りを乗せた香りを用いると、いつものお部屋に漂わせている香りとは違い、不思議な空間を演出してくれそうです。
また、音楽に詳しい方であれば、音楽のジャンルによって使われているコードを元にして香りのブレンドが楽しめますね。

香階は手作りキャンドルにも活用できる

香階はお部屋にアロマを焚くだけではなく、手作りキャンドルでも応用できます。
「ドミソ」のそれぞれの香りのキャンドルを作って同時に火を灯したり、和音の3つの香りをブレンドしたキャンドルを作ることも可能です。
また、香階はエッセンシャルオイルとして存在しない種類の香りもありますが、ドライフラワーやハーブになる香りもあるので、ボタニカルキャンドルやボタニカルキャンドルランタンを作るといった応用もできます。

いつものエッセンシャルオイルのブレンドに音の調和を香りに取り入れ、新しい調和の世界をアロマ生活に取り入れてみて、自分にとって新しい空間作りとアロマテラピーへの造詣を深めてみましょう。


 


ライター:うのか
AEAJ認定アロマセラピスト / 占術研究家。アロマテラピーとハーブを普段の暮らしの中で工夫しながら取り入れることをライフワークにしています。犬と生活しているのでペットアロマにも関心があります。