日本のワインも世界のマーケットで人気が出ています。
なかでも甲州種が注目を集めています。甲州種は、江戸時代には将軍家に献上されていた貴重な果物でしたが、現在では、ワイン用のぶどうとして、全国第1位の生産量をあげています。
甲州種は品のある甘さと香りが特徴で、和食と相性のよいワインです。日本の食事は、ダシを使うなどアミノ酸系のメニューが多く、これが甲州種とよく合います。日本国内の和食店はもちろんですが、海外の日本食店でもこの甲州種のワインを置いているところが多いですよ。納得ですね!
ドイツで栽培されているぶどうの割合は、全体の6割強が白ワイン用品種です。ドイツの白ワインは、糖分と酸味のバランスがよく、フレッシュでフルーティーな風味が特徴です。果実味が豊かなうえ、比較的アルコールが低いですから、強いお酒が苦手という方にもよく好まれるようです。よく、ドイツの白ワインといえば「甘口が主流」と思われがちですが、最近は酸味の効いたさわやかな風味の「辛口」や、飲みやすくて、ついグラスを重ねてしまう「やや辛口」など、様々な種類が造られています。口当たりがいいからといって、飲みすぎには注意してくださいね。
南アフリカというと、ライオンなどの動物が走り回る乾燥地をイメージするかもしれませんが、日本のように春夏秋冬があります。春にはぶどうの花が咲いて、夏になると実が育ち、秋にはたわわなぶどうが収穫されます。また、ワイン産地は海沿いの地域に広がっていますから、海から吹き上げる涼しい風のおかげで体感温度は日本よりも低く、酸がしっかりとしたワインが出来上がります。海風は、ワインに必要な酸を守るだけではなく、ぶどうを病気から防いでもくれます。ピノ・ノワールとサンソーを掛け合わせたピノタージュが固有の品種で、果実味が魅力的なワインです。
スロヴェニアは昔からワイン産地として知られていました。何しろ、ヨーロッパで一番古いぶどうの樹が残っているくらいですから、ワインの歴史は古いんです。品質にこだわって大量生産せず、ほとんどが自国で消費されていたため、ワインマーケットにあまり出回ることがなかったんです。僕はスロヴェニアワインの、ぶどうの魅力がストレートに出ているところが好きで、果実味と酸味とタンニンの三者が、抜栓をして時間を置くとてもまろやかになって美味しいですよ。
カリフォルニアというと、やはりオーパス・ワンですね。シャトー・ムートン・ロートシルトのオーナーとロバート・モンダヴィのジョイントベンチャーで、カベルネ・ソーヴィニヨンを使用したボルドー・スタイルの人気のワインです。