盆提灯とは
盆提灯とは、お盆の時期に祖先の霊をお迎えするための灯火のことを差します。
お盆は、浄土で暮らしているご先祖様を自宅に招待し、その恩に感謝をする1年に一度の大切な行事。
ご先祖様が自分の家に迷わずに帰ってくることができるよう、盆提灯の灯りを目印として灯します。
なぜお盆をするの
祖先の霊が、浄土からこの世に戻ってくる期間のことを「お盆」と呼びます。
この期間、自宅にご先祖様を迎えて家族と共に過ごし、浄土に戻られたあとのご冥福を祈り供養をします。
聖徳太子の時代にはすでに行われていたとされるお盆は、日本人にとって馴染み深い大切な伝統行事のひとつなのです。
盆提灯を飾る場所
盆提灯はお仏壇の前や、盆棚・精霊棚のそばに飾るのが基本です。
迎え火、送り火として灯火する場合は、玄関または軒下や窓際に飾ります。
盆提灯の種類
盆提灯は、大きくわけて「床置き」と「吊る」タイプの2種類があります。
床置きタイプは、昔ながらの三脚デザインが基本ですが、最近では円柱型など様々なかたちがあります。
また、サイズも豊富で、30㎝未満のものから80㎝以上のものなどお仏壇や部屋に合わせて選ぶことができます。
吊るすタイプは、定番の岐阜提灯(壷型)の他に、御殿丸・住吉・博多長などの種類があります。