日本が誇る自動巻き腕時計の老舗メーカー、「ORIENT」から、表も裏もシースルーで、スケスケデザインがめちゃ特徴的な、
『アバンギャルドシリーズ』が、新登場です!
車やバイクのエンジンからインスピレーションを受けたといわれているとんがったデザイン。
機械式ならではの大胆なデザインですね。
そもそもオリエントというところ、老舗メーカーなのに、遊び心が良いんですね。
大ヒットしたカメラシリーズや自転車、ギターなんかもありましたけど、文字板の上で遊ぶ遊ぶ。
常識にとらわれず、何でもやっちゃえーみたいな空気感が素敵な会社です。
一回社内見てみたい。
どんなひとらがどんな風にこんな奇抜なデザイン考えてんのか、すごい気になります。
で、アバンギャルドのお話。
今回のシリーズは、全部で4型。
メタルバンド2つに、革バンドが2つです。
ワタシ、赤色が大好きなので、ビビッドな赤の挿し色が特徴の『RK-AV0A03B』をピックアップしてみたで!
このモデルの特徴は、なんといってもスケスケなとこです。
文字板全面にスケルトンを採用した、THE・機械式の大胆なデザイン!
車とかのエンジンからインスピレーションを受けてるんだけど、それを表現するために、文字盤を二層構造にして、テンプ以外の部分も大胆に見せるデザインに仕上げてます。
これ、簡単にいうけど、面倒くさい工程を、デザインにために手間を惜しまず取り入れてるところがいいですね。
ちなみにテンプというのは、9時位置にある小窓の中に入ってるパーツで、機械式時計の心臓部です。
テンプが、右に左に振り子のように回ることで、刻時しているんですよ。
心臓といえば、文字盤からこのテンプが見えるように、表もスケルトンになってるデザインのことを、「オープンハート」っていうけど、まさに心臓が見えてるよ(ちょっと違うか?)っていう意味ですわな。
さらにデザインのこだわりは続くわけだけど、
二層構造の上のダイヤルは、機械式のイメージを醸し出すために、歯車のギアの形状に。
下のダイヤルはあえて、上のダイヤルとは配色を変えて、さらに、ハニカムパターン(六角形のハチの巣みたいなデザインね。車のフロントグリルの感じにも似てる)を施すことで、奥行きとか、立体感を演出してるんです。
薄くせなあかんということを宿命的に持っている腕時計では、こういう風にデザインで錯覚させることはすごく大事で、様々な世界観を作り出すことができるんです。
こういう、フルスケルトンの時計の場合、どうしても犠牲になるのが「視認性」です。
そらそうですわな。
ペタッとした一色の文字盤に、反対色の針とインデックス持ってきたら、一番視認性はよくなるわけ。
だけど、表をスケルトンにしたら、中の機械をのぞけるのはロマンなんだけど、そのごちゃごちゃ感が、視認性の妨げになるのは必至です。
舶来のフルスケルトンの時計なんか見てもらったら、もう、視認性はあきらめました的なデザインがすごく多いよ。
オリエント、というか、日本人のサガでしょうか。
視認性もデザインも両方とも失いたくない!!
と思ってしまうんですねぇ。スバラシイと思います。
今回のモデルでは、視認性を確保するためにまず、インデックスにメタルの縁取りを施しました。
これ、単体のメタルパーツにしちゃうよりも、メタルで縁取りをしたほうが、そのコントラストのせいで目に留まりやすくなるんです。
同じ加工を、時分針にも施してますね。
こうすることで、インデックスと時分針を、文字盤全体から浮き上がらせることに成功しています。
だから、複雑メカニカルデザインなのに、しっかり視認性も確保できてるんですね。
そしてこれ、紹介遅れましたけど「オリエントスター」というブランドなんだけど、
このブランドの特徴というかアイコンが、『50時間パワーリザーブ』。
12時の位置に、レトログラードパワーリザーブが鎮座してます。
これ、数年前までは、40時間やったんです。
オリエントスターは、40時間のパワーリザーブです、ということやったんです。
あ、この何時間っていうのは、ゼンマイを完全に巻き上げた状態で放置してから、何時間動くか、っていうこと。
機械式の時計は、ゼンマイをグルグル巻いて、そのゼンマイがほどける力を利用して駆動する、めちゃエコな仕組み。
超簡単にいうと、駆動時間を長くしようと思えば、ゼンマイを長くしたらいいわけです。
だけど、腕時計って小さい。
直径40㎜、厚さ1㎝くらいの円筒形のなかにすべてのパーツを入れなあかんから、ゼンマイをなが―くして入れこむとか、かなりむつかしいわけです。
ゼンマイを薄くしたらどうか。薄くしたら、同じ長さでも巻ける量は多くなります。
だけど、耐久性がおちる、と。
この何時間動くねん、っていうのは機械式時計の開発において、繰り返され続けてきた、永遠のテーマなんです。
オリエントスターでは、やめときゃいいのに、40時間だったところを、25%も延長して、50時間にしようとした。
で、やっちゃったんですよ。
飽くことなき技術革新。
脱帽します。
話し戻してパワーリザーブ。
この12時のポジショニング、そして6時位置のスモールセコンド。
この縦の配列も、一目で時間を判読できるよう、計算されつくした配置なんですよ。
実は、デザインのこだわりは文字盤だけじゃないんです。
ベゼルや側面にも相当なこだわりが詰まっています。
ベゼルの外縁部には、カットが入っていて、これが、全体のイメージを引き締めています。
細かいことなんだけど、高級感が増しますね。
で、あえてのツヤ消しの黒ベゼルと時計本体の間に、あえて、赤のアルミニウムパーツを挟みました。
これがデザインアクセントになって、かなりスポーティな仕上がりになってます。
高級感とスポーティーさ。
まさに、現代の男性が併せ持っておきたい2大要素ですね!
ちなみに、りゅうずはねじ込み式を採用していて、安心の10気圧防水。
屋外のアウトドアシーンでも、ガンガン使えますよ。
このアバンギャルドスケルトン。
さきほど、4型あるって紹介しましたけど、
ワタシ的には革バンドをおススメしたい。
だって、バンドにまでこだわりが詰まってるからね。
穴のあいたパンチングレザーは、車のシートや、ドライビンググローブをモチーフにデザインされています。
そして、表はブラック、裏面は指し色のレッドを持ってくることで、
テッパンカラーリングになっております!!
表がスケルトンなんで、ついつい忘れてしまいがちになりますが、
当然ながら、裏蓋スケルトンの「シースルーバック」です。
これも、もう、オリエントスターのアイコンですよね。
裏側から、ローターやテンプの動きを眺めることができるのは、
機械式ならでは、いや、オリエントスターならではの面白さです。
着けた感じ
ケース直径は43.2ミリ。
大きすぎず、小さすぎず、しっかりと存在感のあるちょうどいいサイズです。
重さは109gで、そもそもそんなに重い時計ではないですが、重心を下げることに成功しているので、重さ以上に軽い印象ですよ。
レザーバンドが、しっとりと柔らかいのがいいです。
たまに、堅いレザーバンドとかやと、その締め付けで手首が痛くなっちゃうけど、
このレザーバンドは、しなやかで、腕にしっかりフィットします。
オンでもオフでもバッチリいけますな。
遊び心と、とんがったイメージを併せ持つフルスケルトンモデル。
袖からちらっと覗いた時に、その特徴的なデザインに、自然と視線が集まりますよ!
前述もしたけど、スポーティー×フルスケルトンの腕時計って、舶来に結構多いですよね。
言うたらあれやけど、ウン10万、下手したらウン百万しますやん。
しかーし!!
このアバンギャルドスケルトンは、高級感とスポーティーさを併せ持ち、信頼のMADE IN JAPAN。
それでいて、10万円を切る(neel特別価格なら)わけです。
この、コスパの良さが、オリエントスターなんですよ。
オリエントスターといえば、「遊びゴコロとコスパの良さ」。
そこだけは忘れんとってください。