性能的には油分の補給能力の点で、「ミンクオイル」が圧倒的に優っていますが、それが使い方によって革が柔らかくなりやすい欠点になり、その逆に「ブーツオイル」は、油分の補給能力で劣るものの、それが革を柔らかくし過ぎるような失敗が起きにくい利点につながっています。
実際のメンテナンスに於いては、ブーツのオーナーがブーツをどのように育てるかという方針によって、どちらを選んだ方が良いかが変わってきます。
通常の手入れでクリーナーなどを使用せず、汚れはブラシで落とす程度、油分が失われたときに(何ヶ月かに一度)革の劣化を防ぐためにメンテナンスを行うというような場合、革のコンディションを一気に回復する力の強い「ミンクオイル」は最適のアイテムになります。
逆に、クリーナーなどで丁寧に汚れも落とし、日頃まめに手入れを行う場合、毎回「ミンクオイル」を使用しては油分が過多になり、革のコンディションを悪化させかねません。比較的頻度の高い手入れを行う場合は、少量の油分を適宜補給できる「ブーツオイル」が最適なアイテムになります。
ですので、例えばブーツが一足だけ、あるいは複数所有していても、どれも同じ方針で育てている場合は、「ミンクオイル」と「ブーツオイル」どちらか一方を用意すればよいと思います。複数のブーツを、それぞれ違ったコンディションに育てるような場合には、条件によって両方用意したほうが、手入れがしやすいということになります。
JEWELブーツオイルはウェアやバッグにお使い頂けません。
通常のツヤ革やスムースレザーの靴にもご使用いただけます。スポンジ等にごく少量とって塗りのばして下さい。ツヤは出ません。
また、多少色が濃くなりますので、黒い靴には問題なくご使用いただけますが、ブラウンや明るい等の場合は、色が濃くなります。その点をご留意下さい。