ガラスコーティング販売店長のさくっと読めるコラム「わっしょい申し子」

第二十二回 / 道路の真ん中で

 先日、運転中に車が止まりました。初めての経験なので、かなりビビりました。アクセルを踏んでいるのですが、全くスピードがでません。そして、急にハンドルが重くなります。急いで車を端に寄せることができましたが、少し遅れていたら道路の真ん中で立ち往生して大迷惑をかけるところでした。

 なぜ、このような事になったのでしょうか。

 私の所有車に1990年生まれの車があります。この車の車検時期が近付いておりました。まだ、乗るつもりなので車検を通さないといけません。私は当日、知り合いの工場に車を運び込む予定でした。

 実は車に乗り込む時に、いやな予感はしていたのです。この子は30年以上前の車です。だから、クーラーは非常に効きにくい。何となく冷たい風が吹く程度です。それゆえ、最近は全く乗っていませんでした。そのため、もしかしたらバッテリーが上がっているのではないか、と思っていたのです。

 私はキーを差し込み、恐る恐るキーを回しました。

 ぶぉぉぉん、と一発でエンジンがかかりました。アイドリングも、少し力弱く感じますが特別な異音はありません。バッテリーは、上がっていませんでした。取り越し苦労をしたみたいです。いつも通り、まぁこんなものかと出発しました。

 さて、時間にして5分程走った頃でしょうか。なんか、アクセル踏んでいるのに走らないのです。これは、やばい。久々にやってしまった、と思いました。そして、冒頭に書いたとおりの結果となってしまいました。端に止めて、原因を考えます。もし、本当にバッテリー上がりなら、そもそもエンジンがかからないやろうし、なんでここまで走れるねん。私は再度、キーを回しました。

 ぶぉぉぉん、とまたエンジンがかかるのです。

 んんっ、いけるやん。私は再び走り始めました。しかし、今度はすぐに止まりました。いつ止まるかわからない、こんなにドキドキする車は久々です。これは、無理です。諦めました。そもそも、クーラーが効かないから乗っていなかったのに、この時期に車で立ち往生です。汗だくです。

 レッカーを呼びました。車がドナドナで運ばれて行きます。

 工場に聞きますと、やはり原因はバッテリーでした。この車はディーゼルなので、少しの電力でもエンジンはかかってしまうとのことでした。最新の車ではないので、少しでも電力が残っていれば動こうとするみたいです。

 皆様も、夏場のバッテリー上がりには、十分にご注意ください。レッカー車が来るまで真夏に車の横に立っているだけって、なんの罰ゲームやと思ってしまいます。