《3歳男の子 七五三の言われ》髪置の義 お祝い
初めて髪の毛を整える儀式。それまで剃っていた髪の毛を伸ばし始める。
3歳男の子の人気色は水色などの明るい色が人気。
柄の一番人気は鷹!!そして兜や熨斗などの一般的吉祥紋様が人気です。
ではなぜこのような柄が人気なのでしょうか?
調べていくと伝統柄には必ず良い意味があるようです。
その意味の解説をしていきたいと思います。
《柄解説》
■鷹
鷹についてまず注目されるのはその「眼」と「爪」。
鷹は大空高く舞い上がり、地上の小動物を見つけ獲物とします。
はるか先まで見渡せるその眼を千里眼になぞらえて「先を見通す眼力」、
「もの事の本質を見抜く眼力」を持って欲しいという願いを、
また獲物をがっちり掴むその爪は、運や幸運をしっかり掴んで離さないという意味を表しているそうです。
当時の男の子の大成とは立派な武士のようになる事と同じでしたので
男(武士)と鷹は出世や権威の象徴として深い繋がりがあり、
今日まで受け継がれてきたのではないでしょうか。
■兜
出世や大成を望まれてきましたが、もちろんそのためには丈夫で健康であることが前提です。
大事な頭部を守る兜は着物に描かれることにより、
邪気や災厄からも男の子を守り、元気な成長を願うお守りとしての役目を果たすようになったようです。
華な飾りのある兜は権威や地位の高い物にのみ許されます。
そんな兜を身に着けられるような人生を願い、大きく勇ましい兜が男の子の着物には描かれています。
■熨斗目
細長く帯状にしたもの描き「熨斗文」と呼ぶようになり、
何本か重ねたものを「束ね熨斗」と呼んでいます。
たくさんの熨斗を束ねることから、多くの人たちから祝福を受けていること、
また、その幸せを周囲の人たちと分かちあってほしいという意味になるそうです。
この文様は贈り物としての気持ちや、人と人との絆、繋がりを表し、
その長さから長寿の象徴でもあるとてもおめでたい文様です。
御祝い事の式服には欠かせない柄で、お宮参りの着物には、
男女を問わずほとんどの物に使われ振袖や留袖、訪問着などにも数多く見られます。