今一番イケてるモノは?
バイヤーに聞け!

ringネット担当猿渡(関西人)

こんにちは。ringネット担当猿渡です。

9月吉日、ring OSAKAにて開催されたStile Latino(スティレ ラティーノ)オーダー会に合わせて来阪したringバイヤー宮本。
業界では“ビッグバイヤー(笑)”とまことしやかに噂される彼と、ring OSAKA店長、兼アシスタントバイヤー葭(アシ)のバイヤー対談が実現。

日頃、ブログ  にて中傷(イジリ合う)彼らに今シーズンの展望と思い入れのあるアイテムをピックアップしてもらいました。

人物紹介:宮本
ringのバイヤー。ring東京店勤務。
業界では“ビッグバイヤー(笑)”とまことしやかに噂されている。関東人。
人物紹介:葭(アシ)
ring OSAKA店長。兼アシスタントバイヤー。ring大阪店勤務。
タクマローネとしてインスタインフルエンサーの活動も怠らない。関西人。
真面目に語り出す宮本と、開店前の撮影のため少し眠そうな葭。

ー まずは今シーズンの展望を聞かせてください。

宮本:昨年から引き続きで、“英国調”を感じさせる提案はほとんどのブランドから行われていました。そのトレンドを踏まえつつも新鮮味を出すために、柄や色合いで英国調を表現するのではなく、ウエイト感のあるブリティッシュな本物を感じさせる生地感に、臭くなり過ぎないようキレイ目なアイテムを合わせる。
例えば、ウエイトのあるツイードタッチなグレンチェックのジャケットに、PT01のサキソニーウールパンツを合わせる。これらはチャコールグレーなどのモダンな色合いを選び、インナーにはキャメルのハイゲージニットを持ってくるとトレンド感あるスタイルになります。
ringではオープンから『イタリアンカジュアルにトラッドやオーセンティックといった香りのあるアイテムを合わせる』という、変わらないテーマがあります。それに近い考え方だと思います。

ー なるほど。
イギリスやアメリカの匂いを取り入れるスタイリングは、イタリアのファッショニスタの間でここ数年大ブームとなっていますね。靴なんてオールデン履いてる方をよく見かけますよね。

葭:ringも、革靴はずっとアメリカかイギリスのブランドしかやってないんですよね。

真面目に語る宮本と、一点見つめの葭。

宮本:それから、ringらしさをもっと伝えていくために、ringらしいイタリア物とは何かと考えました。系列店のguji(ginlet) は『夜』や『艶』がテーマなので、都会的なイタリア物が多いんです。それなら『real clothing』がテーマのringはもっと“臭い”イタリア物をやりたいなと。そこで、以前より取り扱いのある Stile Latino の展開を増やし、先シーズンよりLuca Grassia(ルカ グラッシア) 、さらに今シーズンからはDALCUORE(ダルクオーレ)とAlfonso Sirica(アルフォンソ シリカ)をラインナップに加えました。
プライスはとても買いやすいとは言えませんが、やはりナポリブランドでしか出せない独特の色気を持つブランドばかりです。良い!と思ったブランドはプライス関係なしに積極的にやりました。まー、安いに越した事はないんですが。(笑)

ー それでは、それぞれがピックアップした今シーズン一押しのアイテムをお願いします。

平台の上に乗せて紹介していくスタイルがここで決定。
ラックに吊ってくれた方が写真撮りやすいのに・・
とは声に出せない撮影もしている筆者猿渡。

葭:まずはもうコレ!絶対コレ!!もう間違いない!!EMMETI(エンメティー)のムートンは、値段は控えめやけど存在感はしっかりあって、ムートンらしいラグジュアリーなオーラがもうほんまにエロいねん!!これを、デニムみたいなカジュアルに合わせたらもう!普段のスタイルがエレガントに格上げされます!!
こんなに軽くてもペラペラじゃないムートンは他にはないんと違うかな?

ー 確かにwむちゃくちゃ軽いですね!!(驚)

あ、やっぱりこの流れでならココに置くよね・・
という言葉を飲み込む筆者猿渡。

宮本:Barbour(バブアー)GRENFELL(グレンフェル)のコートです。オーセンティックなこのブランドはずっと取り扱いはしているんですが、今シーズンはロング丈が必須だと思います。さらに、昨年より注目されているベルテッドタイプ。ringがずっとreal clothingとして掲げてきたブランドを、今っぽいディティールで取り入れてほしいですね!
しかし、合わせ方には要注意です。チノパンにミドルゲージのニットといった、野暮ったいアイテムを合わせてしまうと、ただ古いだけの見え方になってしまいます。パンツならウールパンツ、ニットならハイゲージといった具合に上品で都会的なアイテムに合わせてください!

見栄えする置き方を試行錯誤した結果、こういった配置に。

葭:あとはSettefili Cashmere(セッテフィーリ カシミア)!以前スタッフで買い付けについてのミーティングをしたんですが、その時「自分たちが良い!と自信を持って思えるものをしっかりとやっていきたい」という話になったんです。そのミーティングの後に展示会に行ったら、「やっぱりセッテフィーリはめちゃくちゃええなー!!」と改めて感じたんです。特にこのカシミヤのタートルネックはトロットロで、触ると違いが一目瞭然なんです!

宮本:コレいいよねー!

筆者猿渡もセッテフィーリは大好物!!

ー このしっとり且つ、とろとろの質感は他のブランドでは見当たりませんよね!

葭:あとはニットジレも良くって、ほんのりメランジが効いてる感じがカジュアルでもビジネスでもハマるんちゃうかなと。それで、ビジネス使いもしてもらいったくてグレーとネイビーも入れた4色まで膨れてしまいました。(笑)

この先、どういった傾向に変化するのか一番きになるのはやはり・・・

宮本:トレンドの変化で言うと、シャツはここ数年で大きな転換期を迎えているね。カジュアルではニットやカットソーの台頭でシャツ自体が少し衰退しているのも事実だし、かといって超が付くほどの定番アイテムだから必要なのも事実。そこで最近多くなってきたのがボタンダウンやラウンドカラーといった、襟型に変化をつけたモノが世間一般でも主流となってきました。ただ、そこはワイドカラーやホリゾンタルカラーがありきだと僕たちは思っています。
特にカジュアルだとボタンを2~3つ開けてきますよね、その開いた時の襟の美しさはワイドカラーがズバ抜けて色っぽいんですよね。やっぱり。

葭:流行ってるんでボタンダウンとかも試すんですけど、襟を開いたときになんかしっくりこないと言うか落ち着かないと言うか(笑)。やっぱりワイドええなーって思うんですよね。東京のシュールなお笑いもええけど、やっぱり新喜劇やなみたいな。(笑)

ー 土曜日に学校から帰ってきて、お昼ご飯食べながらみてましたもんね。

宮本:関西ネタすぎて全然伝わってこない。(笑)

ORIAN(オリアン)のプリント物はビンテージな色気がバツグンの存在感!

葭:個人的にはプリント物のシャツがすごい好きなんでバリエーションを増やしたかったんです。でも、プリント物でワイドカラーだとさすがにちょっと古く見えてしまって、この辺りはレギュラーカラーで少し今っぽい変化をつけました。

低価格・高クオリティーで他の追随を許さないGUY ROVER(ギローバー)と、ハンドによる抜群の着心地を誇るナポリの雄LUIGI BORRELLI(ルイジ ボレッリ)

宮本:ドレスシャツも同様に変化しています。オススメはこなれた雰囲気を出せるラウンドカラーと、よりエレガントなVゾーンを作ってくれるピンホールです。ドレス回帰が強くなってきた昨今、華やかになるピンホールは特に外せないアイテムですね!

ー 『ドレス=吉本新喜劇』と仮定するのであれば、ピンホールは島木譲二のような存在ということですね。ポコポコヘッドやカンカンヘッドで新喜劇を華やかに彩ってましたよね。

宮本:関西ネタやめて。わからないから(笑)

宮本渾身のセレクト!!

宮本:あとはシューズだね。ringといえばCrockett&Jones(クロケットアンドジョーンズ)のCAVENDISHのようなローファーが、世間でまだまだ中心ではあるんだけど秋冬限定のオシャレであるブーツで変化をつけたいと思っています。始めに言ったように上物にウエイトのある生地感を提案してるので、その上半身とバランスが取りやすいのがやっぱりブーツだなと。

葭:上半身とのバランスは、スタイリングを組む上でめっちゃくちゃ大事です。

普遍的で絶対的な存在のブーツたち。

宮本:ブーツは色気のあるものではなく、オーセンティックな匂いのするものの方が“英国的”や“アメリカン”なテイストに重厚感をもたせてくれます。そこでセレクトしたのがCrockett&Jonesのキャップトゥーや、Clarks(クラークス)Tricker’s(トリッカーズ)です!

葭:オープン当初からTricker’sはやってたんですけど一旦お休みさせてました(汗)。でも「良いと思うモノをやる!」って決めた時にTricker’sははずされへんなと。

ー オシャレは足元からって言いますけど、コレって本当に的を得てますよね。シューズを変えるだけでスタイリングのイメージがガラッと変わりますもんね。

宮本:それからね・・

ー と、宮本さんの話はつきませんが、長くなりそうなので前半戦はここで終了とさせていただきまっす!!

宮本:前後半あるんだ。(笑)

葭:宮本さん、オリーブの話ししてないですけど大丈夫ですか?

宮本:しないよ!いらないでしょ!(笑)

ー 全国のオリーブ大好きみやもっちゃんファンが待ってますよ!

葭:僕とring TOKYOスタッフの康本の2人だけですけどね。

宮本:少なっ!
もう~。ほんと関西の洗礼は怖いわ~。(悦)



といった、仲良しringチームのバイヤー対談はいかがでしたでしょうか?

取り扱っているアイテムには一点一点バイヤーの意図や気持ちがこもっています。
店頭ではもちろん、ネット通販であっても、その思いを少しでもお客様にお伝えすることが出来ればと私たちは考えています。

後半戦も近日公開予定ですので、全く期待せずお待ちください!!
後半もこんな感じですので・・・(汗)


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