長いお休みがなくても、いつもと違う服を着て、いつもと違う気分になって、新しいものを見つけにお出かけすればそれもひとつの小さな旅。遠くにも、近場にだって、新しい発見やリフレッシュの種はそこ らじゅうに転がっています。週に一度の1、2日を使ったお手軽トリップ。ほどよい大きさのかばんに楽しみを詰めて、このお休みはどこに繰り出しましょうか。

雪がとけて、鳥が鳴いたら出発の合図。
木立を歩けばゆるんだ土から若い芽が顔を出し、小枝の先にはふくらんだつぼみ。運が良ければカモシカに出会えたりして。少しだけひんやりした空気を思いっきり吸いこみながら、脚はぐんぐん前に進みます。
自然の中で食べるおにぎりが、飲むコーヒーが、いつもよりうんとおいしく感じるのはなぜでしょうか。
日常から抜け出して自然の中を歩けば、いつもと違う自分になれる気がします。熊にはくれぐれもご用心。

パーティに必要なものは、おいしい料理と楽しい話題、そして親しい人たち。舌鼓を打ちながら、世間話で盛り上がったり、ゲームに興じてみたり。テーブルを囲むシーンをパッと賑やかにしてくれるアイテムが１つあるだけで、交流の機会もアップするはずです。

毎日作るあさ・ひる・ばんのご飯。身体と栄養を考えて、一汁三菜、とは言うけれど、毎日それだけ作るのがどれだけ大変なことか。
やりくり上手のスマートさんが使う常套手段は常備菜。まとめて作って、長く食べる。毎日のおかずにその一皿が増えるだけで栄養も華やかさも上がって、とっさのおつまみにも大活躍。
特売で安くゲットした材料で作れば経済的にもオイシイのです。
普段の食生活を支える常備菜。切らしてしまう前に、不断の準備でそなえましょう。

とっておきの良い豆を手に入れたら、ゴリゴリ挽くところから。ハンドルを回す手に伝わる豆を削る感触が、何とも言えずよい心地。豆を挽いたら一層強くなるコーヒーの匂い。フィルタに入れて、細い注ぎ口でお湯を注ぐ。蒸らしの気泡がモコモコ膨らむ。ぽたぽたと茶色いしずくが落ちたら、じっくりと回しながらお湯を注いで、１回、２回、３回。濃く澄んだコーヒーをカップに注いで、一口。一息ついたら、息にコーヒーが乗っていて。
大人だから味わえる贅沢な時間を。

ふだん忙しい人にとって、休日は貴重なおうち時間。
気になるところのお掃除をするにはこの時しかありません。
ほんの数日おいただけなのに、ほこりは無情にも降り積もって、水垢は色濃く跡を残していきます。
ああ〜いつのまにこんなことに！となる前に、スキマ時間を見つけてはお掃除したいですね。

深く腰掛けて、ゆったりリラックスしてページをめくる時間は異世界。我を忘れて本の中にダイブすると、視界はぐーっと狭くなるのに、気持ちはどんどん動いて、広がって、読み終わった時にはひとつの旅を終えた後のようです。読書をする人は、きっとたくさんの世界を知っている人なんでしょう。

ヒトの五感の中で、最も原始的で本能的な感覚と言われる嗅覚。原始的…本能的…いまいちピンと来ませんが、知的に進化したヒトの脳の中で、奥深くに追いやられた動物的な「本能」を司る部分。ここにダイレクトに届く感覚は、他のどれでもなく嗅覚なのです。においの記憶は他のどれよりも残るとも言います。これも、嗅覚だけ脳への伝わり方が違うせい。
香りを選んで、好きな香りの中で過ごすということは、とても深いところで自分の本質的な部分に触れているということなのかもしれません。

ここ最近、「疲れてる？」と聞かれたことはありませんか？日頃のクレンジングや洗顔で落としきれなかった古い角質や汚れは、徐々に肌のくすみとして顔に定着していきます。
肌のくすみは表情全体を暗く見せてしまいがち。ゆっくり時間をとれるお休みの日には、ちょっと手をかけて、週に一度のスペシャルパックでお肌の大掃除。ゆっくり時間をおいて丁寧にケアすることで、毛穴の中の汚れからくすみ、ザラザラ角質まで、パッと明るい印象になります。ゆでたまごを剥く感覚でお肌もつるんと洗い流しましょう。
いらないものをしっかり落としたお肌には、必要なものもぐんぐん吸いこまれます。

お肌のあらゆるお悩みは、ほとんどが「うるおい不足」によるものばかり。
オイリー肌も、小ジワも、毛穴開きも。
お肌にたっぷりのうるおいをあげることで改善に向かうものです。
化粧水をひたひたに、乳液でフタをして、オイルやセラムで栄養をあげて、クリームで最後の仕上げ。
それでも気になる悩ましいお肌は、週に一度のご褒美マスクでとことん甘やかしてあげましょう。

なかなか美容院に行けなくて伸びっぱなしの髪。清潔感のあるなしは、一体どこで違うのか。毛先がつるんとまとまっている髪は、多少完璧でなくても不思議と決まってしまうものです。かといって毛先は一番傷みやすい部分。だからこそ、ちょっと手をかけてあげれば大きなアドバンテージになります。
毎日頑張らなくても大丈夫。シャンプー、トリートメントで日々整えている髪を、ダメ押しのスペシャルケアでもう１段上に引き上げて。

ミントにカモミール、ローズマリーにローズヒップ、レモングラスにハイビスカス…数えきれないハーブの種類。それぞれに個性があって、身体に及ぼす役割も違うのだから奥が深い。世界のハーバリストがその 魅力にとり憑かれるのも分かる気がします。
中にはクセのあるものもあれば、思いがけずフルーティなものも。種類が豊富だから味もいろいろ。
何を飲んでも新しい発見があるはずです。
効果から逆引きして飲んでも、おいしい出会いがあるかもしれません。
ティーバッグで手軽に飲むもよし、ルースタイプで本格的に、ゆらゆら広がるハーブを眺める時間もオツなものです。