雨の季節と精油の話。

霧雨、五月雨、村時雨、日本語に「雨」を表す言葉が多いように、雨と日本人の暮らしは切っても切れない、長く深い関係があります。
春の終わりに静かに降り出した雨は、やがで途切れずに長雨となり、本格的な梅雨へ。 気温も高く湿度の高いじめじめとした季節、現代のお家の中にはかつての森から吹くひんやりとした風も届きにくく、こもった空気の中でニオイに悩まされがちです。
梅雨の湿った空気、蒸れた雑菌のニオイ、イライラ、陰鬱となる気分。これらは全て、植物の香りが大胆に解決してくれます。
梅雨こそ、精油の便利さが際立つ季節。
身近なホームキーピングから心のケアまで、この時期に嬉しいアロマをご紹介します。


持ってるだけでいろいろ使える
防臭効果のある精油たち



数ある香りの「使いドコロ」。



靴のニオイがこもりやすい玄関は、ティーツリーやペパーミントなどのキリッとすっきり&消臭力で対応。クリーン力の強いこの2つは、オイルを垂らした布や新聞紙を靴の中に入れておくことで下足の防臭にもなります。組み合わせるならレモンやグレープフルーツ、オレンジなどの柑橘系を。人を選ばず老若男女誰からも愛される香りは来客のある玄関にもぴったり。レモン&ローズマリーの組み合わせは朝の寝ぼけ眼もしゃっきり目覚めさせるブレンドとしておなじみです。柑橘系は心を上向きにしてくれるので、お出かけ前の元気も出るし、お客さんにも「明るい家」の印象を与えます。

ソファやラグなど、洗えない布製品が多いリビングは染みついたニオイ対策が大変。みんなが集まる部屋にはゆったりリラックスできて、楽しくおしゃべりができる香りを選びましょう。クスノキはスーッと清涼感がありつつ、森林浴しているような安心感もある不思議な香り。防臭だけでなく服の防虫にも使われる香りなので、虫が苦手な方は是非。気分も高揚させてくれるので、落ち着いた心で楽しくおしゃべりができます。ハッピーなシトラスの他、甘いローズのようなゼラニウムは女性に人気。イライラや落ち込みを和らげて、やさしい気持ちにしてくれます。

消臭やお掃除に大活躍する精油の数々が、実はお仕事や勉強のパフォーマンスにも貢献してくれることをご存知ですか?ティーツリーやユーカリ、ローズマリーなどの「スーッと感」のある精油たち。このスーッと感が、こんがらがった頭の中もすっきり冴えわたらせて、集中しやすくしてくれます。やらなきゃいけないのに、いまいち集中できない。そんな時は、デスクまわりだけに集中できる香りを漂わせて「分香」するのもおすすめ。香りの違いで空間を分けて、集中するモードを作ります。加えるならば、前進する力をくれるレモンを1垂らし。

1日のうちの長い時間を過ごす寝室。特にパーソナルなニオイが気になるお部屋です。寝室におすすめなのは、まずリラックスアロマの代表格、ラベンダー。消臭効果に加え、心を落ち着かせて深い安心感をくれるので、多くのシーンで活躍します。同じくオレンジスイートの甘くて幸せな香りはマイナスな気持ちを解きほぐしてぽっと温めてくれます。この2つを1:2でブレンドしたものは、安眠を運ぶ夜のアロマとしてお馴染み。女性の心に幸せをもたらす精油の女王、ダマスクローズや、官能的な香りを放つイランイランも1滴取り入れて、素敵なナイトタイムをお過ごしください。




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