COLUMN#68
時間の使い方を考える

 

 

「時短」「簡単に」「これひとつで」
忙しさにまみれる現代によく登場するようになった言葉たち。

私も、超便利アイテム「スマートフォン」を筆頭に、
様々な時短簡単便利グッズに日々支えてもらいながら今を生きる一人です。

 

「いかに効率的にこなせるか」が行動基準となっている私は、
ゆっくりするより、たくさんの物事を早く済ませたいという気持ちのほうが大きく、
予定もたくさん詰め込んでしまうタイプです。

何もしないことが罪悪感に繋がってしまうのは学生時代から今も変わらず、
無を楽しむ境地に立てるのはまだまだ先になりそうな…

 

ですがそんな中でも、あえて不便と向き合い、それに時間を使うことの意義も
大人になっていくにつれてだんだんと覚えるようになりました。

それが「ムダ」なのか、はたまた「豊かさ」なのか。
捉え方は人それぞれですが、
日々のバタバタ生活をちょっぴり余裕と充実感のあるものするために、
今回は私が取り入れている”あえて行動”をご紹介していきます。

 

出来上がったものを買うより、あえて作る

 

今やスーパーに行けば、すぐに食べられるおいしい食品が手に入る時代。
お惣菜やお弁当、冷凍食品もそうですが、
この頃は混ぜるだけ、和えるだけという調味料もたくさん登場していて、
本当にありがたい限りです。

ですが手間と時間をかけた料理って、
即席のものとは比べ物にならないくらいおいしいですよね。
先日スパイスから調合して作ったカレーをごちそうしてもらったのですが
煮込み加減とホロホロ具合、がっつり胃袋をつかまれてしまいました。

それ以来、私も少しずつ料理に「ひと手間」を加えてみようと思ったんです。

 

例えば「ゴマ擦り」。
すでに擦ってあるゴマを買わず、
わざわざ擦られていないゴマを買ってきてすり鉢で擦るようになりました。

ごりごりとゴマを擦る。擦りたてのふわっと香るゴマのにおいを嗅ぐ。
なんとも新鮮なこの感覚を楽しんでいます。

 

そして今はまっているのが豆苗の成長を見守ること。
先日豆苗のパックを母が買ってきたのですが、
水を入れておくとぐんぐんと成長していく姿に親子二人でほっこりさせられています。

家庭菜園とまではいきませんし、
切っても2,3日もすればすぐに生えてくるので
じっくりゆっくり手間をかけてという感覚はないのですが…。

出来上がったものではなく、食材のひとつが出来上がっていく時間を共に過ごすことで、
その食材に対する思いや感じ取るものが広く彩やかになってきたように感じます。

 

次は漬物にも挑戦しようと思っているところです。

 

携帯で打つより、あえて手で書く

 

メールを送って、まだかまだかと受信マークを押し続け返事を待つ。
あの時間さえ懐かしく思えてしまうほど、今では連絡ツールが発展しました。
すぐに連絡がつくことが当たり前になってしまっている私たち自身にも改めて驚かされます。

 

こんな時代だからこそ、私が大事にしているのが
非日常的な「手紙」という手段。
手書きのものとそうでないものは、伝わる温かみが格段に違います。

便箋を選ぶ楽しみ、お気に入りのペンで書く楽しみ、
そして読んでいる相手の顔を思い浮かべる楽しみ。

書いてから届くまで時間はかかるけれども、
離れている相手を思うからこそ大事にできる、充実した時間です。

今までもらった手紙にもとっても元気づけられていて、
落ち込んだ時、時々読み返してはパワーをもらっています。

 

そして、最近は手書きの「日記」もスタートさせました。
以前はアプリを使ってスマホでつけていたこともあったのですが、
字を「書く」ことによって、より自分の気持ちと素直に向き合うことが
できているように思います。

ページをめくってその日を振り返るのも楽しいですよ。

 

データではなく、手元にきちんと残るものの大切さに気付かされた気がします。

 

あえて車を使わない

 

私が住む町は圧倒的な車社会。

どこに行くにも車に乗ることが普通になってしまっているのですが、
「急ぎの用でなく、荷物が少なく、目的地がそこまで遠くない」
この3つがそろっていれば、
運動がてら、徒歩・自転車で移動するようにしています。

すぐには到着出来ないけれど、
風を感じて、外のにおいを感じて、景色の変化で四季を楽しむことができる。
車を使わない「贅沢」です。

 

先日学校の帰り道によく摘んできていた花を久しぶりに見つけて、
小さい頃と同じように摘んで母に持って帰りました。
母は嬉しそうに、小さな瓶にその花を入れていました。

どこか懐かしい気持ちになれるのも、徒歩・自転車移動の醍醐味なのかもしれません。

 

火を見つめる

 

昔友人からもらったキャンドルを、先日引き出しの奥から発掘。
火をつけると危ないし、見ておかないと他のことができない!と
ずっと使わずにしまってあったのです。

そのキャンドルの蓋を開けると、バニラのとってもいい香りが。
ニオイがなくなってしまうともったいないから、一回火をつけてみよう!と
火をつけてみたのですが、なぜかずーっとその火を見続けていました。

 

ろうそくの火といえば、ケーキの火か、花火に火をつけるもの。
そんな感覚でずっと過ごしてきた私に、
火は癒しにもなるという新しい概念を教えてくれたんです。

見つめるだけで何をするわけでもない時間。
それ以来気持ちを落ち着かせたいときは
電気を消してキャンドルをつけるようになりました。

 

自分の幸せと向き合うために

「今この瞬間は、これからの人生で一番若い自分である。」

この言葉を聞いたとき、私はやらなければいけないことは
効率的にさっさとやり遂げないと、という風に思っていました。

でも、大切なのはこなす「量」より、幸せの「質」なんですね。

 

たとえ同じことをやり遂げるのでも、
「便利さ」を選んで近道をするか、時間をかけて取り組むか。

もちろん、不便な生活をしていきたいわけではありません。
むしろどんどん発達して、世の中がいい方向に行けばいいなと思っています。

ですが遠回りしたその行動の過程で、
知らないうちに得られていた「幸せ」もあるのではないかと思うんです。

 

便利なものが溢れかえる世の中。

便利だけに走らない、
自分が「幸せ」だと感じる瞬間を大事にできる自分でいたいものです。

 

スタッフ かねがみ

 

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